至極もっともな要求

南京大虐殺否定発言 日中友好協会、名古屋市長に撤回要請
毎日中国経済 3月22日(木)11時43分配信

【新華社東京3月21日=呉谷豊】 日本中国友好協会はこのほど常任理事会を開き、名古屋市の河村たかし市長に南京大虐殺否定発言の撤回を求める決議を採択した。
決議では、旧日本軍による侵略戦争で、中国を含むアジア各国の市民が未曾有の災難に苦しんだ。同じ誤りを犯さない約束のもと、日本側は国際社会に復帰。南京大虐殺は旧日本軍の対中侵略行為を裏付ける典型的な事例であり、市長発言は国際社会の共通認識を否定し、日本への不信感を招いたとしている。
河村市長の発言は名古屋市と南京市の友好関係を傷付けただけでなく、日中両国民の相互信頼関係も損なった。同協会は河村市長に南京大虐殺否定発言の撤回と、正しい歴史観を持つことを求めた。
(翻訳 劉英/編集翻訳 阿部陽子)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120322-00000003-xinhua-int

例えば、金正恩氏が「朝鮮民主主義人民共和国による国家レベルの拉致行為はなかったが、仲良くしよう。議論すら許さないのはおかしい。」とか言って握手を求めてきたら、何も文句を言わず握手できる人だけが、上記の中国の対応を非難する資格を持つと思いますね。

生徒たちが祖国を訪問したことを理由にして朝鮮学校だけ*1を補助金の支給対象から外すことを是とする日本社会にそのような資格のある人がいるとは思えませんが。

大阪府は、元々補助金を支給しないですむ口実を探してたのだろうから、今回持ち出してきた理由の理不尽さに、ことさら驚くことはないのかもしれない。

「職員室から肖像画を撤去しろ」という言い分自体も難癖としか言いようのないものだったが、それが満たされると、事前に「支給する見通し」という発表を行って、「支給しないですむ理由」の公募みたいなことをやった。

その挙句に出てきたのが、この話である。まあ基本、理由などはどうでもよかったのだろう。

だがそれにしても、生徒たちが自分の国を訪れたことを理由にして、補助金を支給しないというのは、この子たちの祖国訪問を日本では公共に反する行為だと決め付けたのと同然で、その酷さには体が震えるほどである。

子どもらが自分の国を訪問する権利を認めること、祖国との自由な往来を保障することは、人権と呼ばれるもののなかでも、もっとも基本的なことのひとつではないか。

http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20120320/p1


はてなブックマーク - 大阪府の朝鮮学校補助金不支給について - Arisanのノート
北朝鮮相手なら、どんな差別言動しても許されると安心しているレイシストが沸いていますね。

その意味で、橋下大阪市長の大衆扇動の技術は大したものです。
”あなたたちの敵はあそこにいますよ!私はあなたたちの味方です。見守っていますから、さあ、存分に叩きなさい。”

レイシストを前衛として扇動された大衆がその後に続く悪夢の行進ですね。

*1:他の外国人学校は支給されている