散歩でパチリ

この秋は稲の刈入風景を見なかった。 散歩に出る日が少なかったのに加え、田圃のある 所までは行ってなかった。 久し振りに田圃を目の前にすると、切り株から生 えた穭が伸びて、青田のように広がっていた。 昼の太陽の下なら鮮やかな緑だったのだろうが、 夕方で少々くすんで見えた。 しかし切株から再生するんだから驚くべき生命力 だな。...

普段あまり行ってない公園に自転車で行ってみた。 入口が幾つかあって、自転車だからと遠い入口に 向かった。 入る寸前、脇の道と公園の樹木に目が留まった。 この景色は今まであまり見てないなと、折角来た んだから撮っておこうかと自転車から降りた。...

雨粒を留めた睡蓮の葉も元気が失せてきた。 周りには茶色くなったり、朽ちかけている葉もある。 睡蓮の秋とでも言ったところか。...

今はもう葉が秋色になったり散ったりなのに、この鉢植の 露草は未だに緑色で貴重なものに思えてくる。 こんなに若々しく艶々な葉は、わが家ではこれ位だ。 これは白い花が咲いて、常磐露草と言ったかな。 その錆色の花がらが枯れ残ってるのは、いささか艶消しか。...

ふと足を止めるものの一つに、こんな蔦の葉がある。 少し色付いたばかりで、観賞をするほどのものでもない けど、不思議と引き留められてしまう。 石に垂れ下がってるところが常とは違った景色に見えた のかもしれない。 か弱そうとか、淡い感じのものに反応する傾向があるよ うだ。侘び寂びと言うのはこれとは違うんだろうな。...

眉刷毛万年青の花芽が、葉の間から大分窮屈そうに出て きたのはもう大分前のことだ。 そのせいか茎も真っ直ぐにではなく、斜めに伸びた。 やがて蕾も開き始めたので、その経過を何回かに分けて 撮ることにした。 しかし、花は最初の育ちのせいか、かなり歪になった。...

夕空は時として、実に美しく見える時がある。 そんな時にカメラを向けても、写っているのは目で見た のとは違って、その美しさがない。 何時もそれを不思議に思っている。 真を写すと書く写真も、それはカメラの真で、人の目と 違って当然なんだと思うことにしている。 そんな事には関わりなく、街の夕空は歩を進めるにつれ 劇的に変化してゆく。...

満天星の生垣の向うに、木の葉に隠れた燈籠が見えた。 日本庭園風の庭なんだろうか。 最近はそういう庭を持つ家は少ない。 どんな庭なんだろうと、一寸興味がわいたがジロジロ 見るわけにも行かないから、燈籠のところだけを歩き ながらサッとスナップした。...

今年は秋が中々来ないと思ってたら、いつの間にか秋た けなわ、いやもう晩秋かな。 気がつけば、その辺の樹木も大分紅葉してきた。 今日は近くの木の葉の色模様。 予報ではこの冬の雪は去年よりも多いと言う。 そんなのを聞くと、ぞっとしない。 一方ではまた台風が発生したと、一体どうなってんだか。...

デジカメを使い始めてから二十年余りになる。 つい最近になって、同じ所で同じような写真を何枚か 撮るようになった。 フィルムのカメラの頃は、旅行でも持って行くフィル ムは一本と決めていて、一つ所で一枚以上は撮った事 がない。その習慣がこびりついてしまっていた。 これもいいなと思うのを撮るようになってから、その 何枚かの写真の取捨選択ができない。 その点は、アルバムに全部張り付けていた頃と何も変 ...