・・・また洒落かと思っていた。予選準決勝の長崎南山戦の様に。




２回戦【第１試合】：
　清峰（長崎）　　 ＝020 000 004 6
　福井商　（福井）＝010 401 01× 7
　　【清】有迫、富尾－田辺　【福商】池本－中尾 【本塁打】佐々木優1号（清）

　この試合の清峰は走者を出しても盗塁したりバントしたりといった昨年の相手を引っ掻き回す「機動力野球」が余り見られなかった。（却って「引っ掻き回されていた」。）

　余計な点をやり過ぎた。主審のストライクの取り方とか福井商４回裏、２本目のタイムリーはファールだったのではないか等審判の判定を色々言う者もいるが、そういうのも含めて対応出来る力が無かったのは事実。

　たらればを言ってもしょうがないが８回の１点さえ無ければ・・・やはり守備は昨年に比べて鍛えられていなかった。
　終盤の追い上げにはいつもの清峰らしさがあって嬉しかった。特に佐々木優選手のセンター方向への３ラン。チョッピリ遅かったが。他の長崎県代表ならあっさり０点で終了している。

　最後に万全の体調の富尾投手本来のピッチングが見たかった。１４０キロ超の速球に「カットボール」。残念。

　新チームは主力となっていた３年生がごっそり抜けるので（昨年夏は２年生で活躍した広滝、木原、W佐々木選手らがいて、彼らがそのままセンバツ準Vの原動力となった）、かなりの戦力ダウンは必至で再び甲子園に出て来れるチームになるには時間がかかると思うが、これからも長く見守ってゆきたい。
　
　昨年の夏以来、あれほどの感動を与え続けてくれたのだから。

　◆清峰エース有迫無念の涙◆
　◆清峰９回猛追も届かず福井商に敗退◆

そしてキタよ～☆、八重山商工の試合。（私の似顔絵が護符になったかな？な～んてｗ。
２回戦【第４試合】：
　松代（長野）＝　　　　 000 000 102 3
　八重山商工（沖縄）＝000 230 00× 5
　　【松】堀、福井－松沢賢　【八】当山、金城長、大嶺－友利 　【本塁打】 （八）金城長1号

　この試合も金城長靖選手一人の活躍が目立った（他の選手は何やっとんじゃ～、彼一人に頼ってないでもっと気張れ）。

　４回裏の相手の虚を衝いたホームスチール、先発の当山投手をリリーフしての登板では１４０キロ以上の球をポンポン放るわ、守備ではピッチャーフライをわざと落としてダブルプレイを取る状況判断の素晴らしさ。
　打っては５回裏、バックスクリーンに飛び込む特大３ラン。

　その前の２打席、松代の堀投手は敬遠臭いストレートの四球で歩かせていたので「勝負せんかいゴルァ!!」とキレかけていただけに実にスカッとした♪。（１死１、３塁で満塁策もアリだったと思うが次が４番の羽地選手だったので勝負せざるを得なかったのだろう。）

　しかもその本塁打、あの当たりにも関わらずバットの根元で詰まっていた（本人談）というから恐るべ～し。
　１７０センチ、７２キロの小振りな体のどこにそんなパワーが秘められているのか。
　◆八重山商工、逃げ切る　松代に５－３◆

　普通甲子園に出て来る様なチームの中心選手というと、何事もオレがオレがの「お山の大将」タイプが多いと思うのだがこの金城長靖選手は違うらしい。

　１回戦、千葉経大付戦の最後を「大嶺投手に投げさせて欲しい」と伊志嶺監督に進言したのは他ならぬ金城長靖選手本人だったそうで、大嶺投手が最後を締めると共に喜んでいた。
　美味しい所は他人に譲ったりして自分よりもチームメイトを引き立たせようとするこの心遣い。いい奴だな～、金城長靖君て。

　あれだけの野球センスを持ちながら「野球は高校まで」と決めている辺りも何か欲の無い人柄を感じさせる。
　◆八重山商工・金城長にシビレました！◆

　清峰の夏は終わってしまったが、八重山商工は３回戦智弁和歌山×金沢の勝者との対戦が待っている。
　八重山商工が勝ち続ける限り〝私の甲子園〟もまだ終わってはいない。

　　↓野球好きな方もそうでない方も。