渡嘉敷にアザラシ 旅の途中? 餌もらいパクリ


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
岩場の水たまりで発見されたアザラシ=24日午後0時半ごろ、渡嘉敷島最南端の「ウンノシル」(米田英明通信員撮影)

 【渡嘉敷】北の海に生息するアザラシが24日、渡嘉敷島で確認された。
 渡嘉敷漁協所属の漁師、玉城一博さん(35)と中村隼人さん(32)が同日午前8時半ごろ、スク(アイゴ)の見回り中に、島最南端の「ウンノシル」と呼ばれる岩場の水たまりで、アザラシを発見した。2人は「まさか沖縄にアザラシがいるとは」と目を疑ったという。

 アザラシは体長約1メートルで、背面は灰色の黒いまだら模様が散らばっている。近寄ると、水たまりで元気に泳ぎ回り、餌のサンマやオキアミを与えると、おなかがすいていたのか「パクリ」と食べた。話を聞き付けた住民や観光客ら数人が見物に訪れ、珍しそうに見入っていた。
 本部町の沖縄美ら海水族館によると、沖縄でアザラシが撮影されたのは例がないという。
(米田英明通信員)
英文へ→Seal appears in the sea of Tokashiki Island