Re:RXJ Station

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テネット/TENET

以前から気になっていたクリストファー・ノーラン監督の最新作、テネットを観てきました。

wwws.warnerbros.co.jp

元々、ノーラン監督好きでこれまでも

等を観てきました。(インターステラーは観てないけど)

本作では、名前が明言されないCIA工作員の「名も無き男」が主人公。 ウクライナキエフで起きたテロの鎮圧作戦に参加するも、テロリスト側にとらえられ身柄を拘束されてしまう。最後は用意していたカプセルを飲み自決を試みるが、それは睡眠薬にすり替えられていた。

テロと思われていたのは「名も無き男」の適正を調べるためのテストだった。

「名も無き男」はある研究所を訪れ、そこで「時間を逆行する弾丸」の存在を知る。

彼は様々な経緯を経て「未来から時間を逆行して過去に対する攻撃をしかける未来人との戦い」という存在を知るようになり壮大な戦いに巻き込まれていく。

ストーリーのプロットが複雑で、時間と人間、組織の関係が多重的に幾層にも重なっている。

特にキーとなっているのが「時間の逆行」。 いわゆるタイムトラベルのように「過去のある時間に瞬間的に移動」するのでは無く、あくまでも「時間をさかのぼる」点が違う。

例えば1週間前の時点に戻ろうしたら、時間を「反転」させて1週間かけて過去に戻らないといけない。

逆行状態になると時間の進行が未来→過去へと反転するので、状況によっては

  • 順行(通常の時間進行)の自分

  • 逆行(反転した時間進行)の自分

が同じ瞬間に出会うこともある。

これが特に複雑で、いくつかのシーンで順行と逆行で複数の登場人物で絡みあうと中々理解が難しい。 この複雑な状況を生かした作戦なども展開しており中々一度で理解するのは難しい構造になっている。

とても私ではまとめて説明できないので、詳細は以下で(但し、ネタバレ有りなので未見のかたは読まないで)

note.com

さすがに、初見では理解できない部分があったので、久々に映画のパンフレットも買いましたw パンフレットとネタバレサイトを「映画を観た後」に読むことでようやく全体の構造が理解できました。

いやはや、中々難解で見ごたえのある映画でした。

クリストファー・ノーラン監督自身

  • MEMENTOでは記憶が5分しか持たない主人公を追体験するために、時間を徐々にさかのぼって状況説明

  • インセプションでは夢の時間の潜ると上位よりも時間の進行が遅くなる

  • ダンケルクでは、各視点での違う時間軸での状況を並行して表現

など徹底して「時間」の進行を題材にしたストーリーテリングを得意としてきた。 今回のテネットはその集大成的な感じで、時間の進行が複雑に入り組んで見事な映像を仕上げてきた。

中々万人受けが難しい映画ではあるけど、時間SFやスパイ映画が好きな人にはハマると思います。

オススメ!

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