今日は Range#reverse_each が返す Enumerator の size メソッドの修正や IO#readline の wide 文字の Encoding の時の不具合修正、メモリ不足時の不具合修正などがありました。
[a90d8c335a] Andrew Konchin 2024-12-09 18:32:35 UTC
spec/mspec に upstream から最新版をマージしています。
[de5df203bc] Andrew Konchin 2024-12-09 18:32:39 UTC
spec/ruby に upstream から rubyspec の最新版をマージしています。
[3422bfcab6] Kouhei Yanagita 2024-12-10 02:51:49 UTC
beginless な Range に対して Range#reverse_each をブロックなしで呼んで作った Enumerator に Enumerator#size メソッドを呼ぶと例外が発生していた不具合を修正しています。 [ruby-core:120138] [Bug #20936]
[e90b447655] Nobuyoshi Nakada 2024-12-10 14:57:57 UTC
IO#readline などが UTF-16 などの ASCII incompatible な Encoding の時に読み込む文字数を制限する limit 引数を指定しても無視される不具合を修正しています。 [ruby-core:120058] [Bug #20924]
[979543e7bf] Nobuyoshi Nakada 2024-12-10 16:13:15 UTC
IO#readline などの行指向読み込みの実装で rb_str_encode() を利用していたところを rb_str_conv_enc() に置き換えるリファクタリング。
[5edf1c8feb] Peter Zhu 2024-12-06 15:40:46 UTC
NEWS の Modular GC についてのセクションの記述を拡充しています。
[c71f7faaa9] Maxime Chevalier-Boisvert 2024-12-10 23:16:24 UTC
doc/yjit/yjit.md のドキュメントに参考となるセッションのリンクの追記や記述の古くなったところの更新など。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12305
[80038b9c9c] "dependabot[bot]" 2024-12-11 02:12:53 UTC
GitHub Actions の workflows で利用している github/codeql-action アクションのバージョンを更新しています。
[0c7fe4b092] Nobuyoshi Nakada 2024-12-10 05:02:54 UTC
拡張ライブラリ fiddle のテストでサンプルとして読み込むための libncurses を探すためのパスに b5ed7aae3be78f15ea46e56b8b7f19f25d1c0788 で /usr/lib64 を追加した時に /usr/lib/ を除外してしまっていたのを修正しています。 https://github.com/ruby/fiddle/pull/164
[473fb6385e] Lars Kanis 2024-12-11 00:57:36 UTC
拡張ライブラリ fiddle に Fiddle::Pointer.read、Fiddle::Pointer.write というそのポインタの指すアドレス上の値を読み書きするショートカットのクラスメソッドを追加しています。 https://github.com/ruby/fiddle/pull/165
[4a49089278] Sutou Kouhei 2024-12-11 05:40:39 UTC
拡張ライブラリ fiddle の Fiddle.dlopen の引数のライブラリ名に "-l" が先頭についていても許容するようにしています。コンパイラオプションのような書きかたを許容するということですね。 https://github.com/ruby/fiddle/pull/166
[c2a5d4cdc0] Hiroshi SHIBATA 2024-12-11 06:30:14 UTC
tool/sync_default_gems.rb の resolv の同期処理で win32/resolv/ をコピーする時のファイルパスを修正しています。
[f243733564] Nobuyoshi Nakada 2024-12-11 07:12:04 UTC
オブジェクトの生成時にメモリ不足で GC を走らせている時に再度オブジェクト生成をしようとした時に rb_bug() で異常終了してしまっていたのを NoMemoryError を発生させるように修正しています。 [ruby-core:120172] [Bug #20941]
[824642e883] Hiroshi SHIBATA 2024-12-11 08:00:33 UTC
拡張ライブラリ digest のバージョンを 3.2.0.pre0 に更新しています。
[bbf839dfe2] git 2024-12-11 08:03:31 UTC
NEWS の default gems のバージョンリストに digest の項目を追加しています。
[f9601903f6] Misaki Shioi 2024-12-11 09:57:23 UTC
拡張ライブラリ socket でイベント待ちのために select(2) を直接利用していたのを CRuby 本体の rb_thread_fd_select() を再利用するようにしています。待つ fd の数が FD_SETSIZE を超えると異常終了してしまうので、可変長に対応した rb_fdset_t を利用するため。そういえば昔そういう工夫をされていたなぁ。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12292 [ruby-core:120114] [Bug #20932]
[2335ecb7fa] Stan Lo 2024-12-11 11:30:30 UTC
標準添付ライブラリ irb の debugger 対応時にも長い出力に pager を利用するようにしています。 https://github.com/ruby/irb/pull/1043