無印良品のカフェ・レストラン『Café & Meal MUJI(通称:MUJIカフェ)』は2013年の香港進出以降、海外に現在約30店舗が営業中。今回私が訪れたのは中国・杭州にある杭州工联CC店だ。
MUJIカフェは季節ごとに限定メニューが登場しまくるなど、とにかく品数が豊富。もはや無印関係ないのでは? ってくらい頑張っていることで知られる。果たして中国のMUJIカフェも頑張っているのだろうか? さっそく凸してみた!
・結論:頑張ってた
中国のMUJIカフェでは「うなぎフェア」的なものが開催中らしい。
かと思えば「蕎麦フェア」的なものも開催中っぽく、結局何がイチオシメニューなのかよく分からない点が非常にMUJIカフェっぽいのだった。
「日本式バンバンジー蕎麦」と書かれている気もしなくないが……いちいち気にしていたらキリがないので一旦無視しよう。
街の定食屋みたいな食品サンプルがイイ味出してる。
メインのメニューはカレー、チャーハン、トンカツ、唐揚げに焼き鳥など。お子様ランチもある。カウンターで注文し、自力で空いている席を探すスタイルだ。
アホほど混み合っている店内。これはスタバやフードコートなどでもよく目にする光景なのだが、中国ではその店の客じゃない人が普通に席を陣取ってマッタリしていたりする。批判する気は全く起きず、ただ「大らかな国だなぁ」って思う。
・うまい、マジうまい
どうにかカウンター席を確保し、長考のすえ私がオーダーしたのは『すき焼き定食』78元(1579円)。
まず和食屋の前菜みたいなのきた。サラダ、大根の酢の物、レンコンとひき肉の煮物、リンゴ&メロン。
ややあってビジュ的に100点のすき焼ききた。この時点ですでに1579円が安く思える。だってここ、中国だよ? とりあえず久々の銀シャリをガッつかせていただきたい。
硬めの米うめー!!!! レンコンとひき肉の煮たやつうめーー!!!!
肉やわらけーーー!!!!! 生卵ありがてぇーーーー!!!!!
ひとつだけ気になったのは “割りした(煮汁)の味がかなり薄い” こと。その薄味っぷりたるや、そばダシみたいにゴクゴク飲めてしまいそうだ。醤油と砂糖でドス黒く煮詰まったすき焼きは、あまり中国人好みじゃないのだろうか? でも、これはこれでとってもおいしい。
・MUJIカフェは日本の誇りです
この時点で『すき焼き定食』だけでは足りないことが確定したので、『たこ焼き』35元(約709円)を追加注文。
カツオブシの量が常軌を逸している点、青のりが少なめで代わりにゴマが乗っている点以外はごく普通のたこ焼きに見える。
が、大量のカツオブシをかき分けてみると……
中からウナギの角切りが出現したのでビビった。どうやら、これは冒頭でお伝えした「うなぎフェア」的なヤツの一環らしい。なおタコはタコでちゃんと入っており、言うまでもなくメチャクチャうまかった。
あと意外にも、ゴマがたこ焼きに合う。香ばしくて、たこ焼きのトロトロ感にいい感じのアクセントをもたらしている。なぜ日本でゴマをかけないのか不思議に思うレベル。みんなも試してみてくれ、割とマジで。
最後は残り汁と残り卵を残り飯にぶっかけて卵かけごはん(つゆだくVer.)とシャレこんだ。クオリティと大和魂は維持しつつ、絶妙な独自性にあふれていた中国のMUJIカフェ。今後さらなる海外展開を願ってやまない。マジうまかったです、あっぱれ!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.