霊感はないので幽霊の仕業なのか分からないが、宿泊したホテルでちょっと怖いことがありましたァァアアアアア! ってか、ほとんど毎週どこかのホテルに泊まっているので、半年に1度くらいのペースで変な目に遭ってしまう。
たとえば、カプセルホテルで真夜中におじいさんが大騒ぎをして警察が来たり、知らないオッサンが私のカプセルに突然入ってきたり(カプセルを間違えたらしい)。マジで勘弁してェェェエエエエ!
・勘弁して
先にも述べたが、私はほとんど毎週東京近郊の宿泊施設を利用している。価格やクチコミ等を参考にしながら自分で予約を取っているので、嫌な予感がするところはなるべく避けているつもりだ。
たとえば、ホテル名を変えて運営している激安ビジネスホテルがあるとする。調べてみると、ホテルの運営主体が変わる「リブランド」の場合が多いのだが、なかには痛ましい事件が起こった後に名称を変更しているケースもあったりするようだ。
事故物件の情報提供サイト「大島てる」で燃えまくっていたらやっぱり怖いし警戒してしまう。しかし、この時宿泊したホテルはとくにそういった情報は出てこないどころか、宿泊予約サイト上でとても評価の高い人気ホテルだった。
・いつも通り宿泊
強いて言えば、ホテルの近所に霊能者も認める有名心霊スポットがあったので、少しくらい不思議な現象が起こってもおかしくなかったのかもしれない。
ただ、そういった取材(心霊系)ではなかったので宿泊時は心霊スポットの存在に当然気づかず。いつも通り宿泊利用をしただけだった。
ってか、これだけ前置きをして何だが、宿泊中に幽霊が出て危ない目に遭ったとかそういう話ではない。もっとシンプルに言うと、何も起こらなかった。いや、気づかなかったと言った方がいいかも(写真はイメージです)。
・急展開
朝食後に身支度を整え、フロントでチェックアウト手続きをしていたら……ホテルの副支配人が私を待っていたかのように裏口から登場した。
もしかしたら「記事の公開を楽しみにしています!」と直接挨拶してもらえるのかも……と思ったが、そういう雰囲気ではなさそう。
少し気になりつつもチェックアウト手続きを終え、ホテルを出たところで呼び止められた。「砂子間さん、ちょっと気になることがあったのですが……」と話し始める副支配人。
「深夜2時に火災報知器を鳴らしましたか?」
・怖ェェェェ
……全く予想していなかった展開である。怖ェェェェエエエエエエ! もちろん火災報知器を鳴らした覚えはない。「いやいや鳴らしてませんよ」と伝えると……
「ですよね、お部屋まで行ったのですが静かだったもんですから。一体誰が鳴らしたんでしょうか……この度はありがとうございました」
いやいや無理無理無理。お見送りが怖すぎて泣きそう。勘弁してェェェエエエエエーー! この一件以来、火災報知器に敏感になってしまった。
・1年後に再び
たまたまかもしれないが、ちょうど1年後(2024年)にも別のホテル(今度はカプセルホテル)で夜中の2時から3時過ぎまで火災報知器がジリリリリィィイイイ! と、けたたましい音で鳴ったり止んだりが続き、大勢の宿泊者が外で待機することがあった。
翌朝、ホテルスタッフに何があったのか尋ねたものの「わかりません」の一言。誤作動なのか、宿泊客のイタズラなのか、それとも別の理由なのか……外国人スタッフだったのでそれ以上は聞かなかったが1年前のことを思い出して震えた。
用心していても年に1度か2度は怖い体験をしてしまうもの。とりあえず深夜の火災報知器だけは本当に無理。また鳴ったら報告します……。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.