Rock_ozanari’s diary

ノージャンル。音楽系はまあまあ多いです。

やりたい事しかやりたくなくない?


ハッピーニューイヤー。新しい耳。
2018年ですね。いかがお過ごしでしょうか。

あけましておめでとうございます。

2017年、急に「あ、なんかやりたい事全部やりてえわ」という思春期みたいな感情に支配されて会社を辞めた。俺にもうちょっと暴力性があったら人とか殴りそう。

やりたい事って例えば音楽、例えば物書き、その他諸々。大抵の人はそうだと思うけど、やりたい事って土曜日早朝の歌舞伎町に転がるゴミと人間を足した数くらいあって、でも全部は出来ないから生活や将来の安定の為にしなければいけないあれこれの隙間を縫って、出来る範囲でやっていく。それが大人って生き物なんだと思う。俺は大人になれなかったから、生活は破綻して、将来の安定は手の届かない所に放り投げてしまった。時々どうしようもなく不安になって、怖くなって、ストロングゼロやブラックニッカに逃げる。本当はそんなもの飲まずにサッポロ黒ラベルだけ飲んでいたいけど、安価でマズい酒でお手軽に逃げる。

俺はずっと、結構真面目に生きてきたんです。
義務教育を終えて、高校を三年、大学を四年できっちり卒業して、新卒で就職。ブラック企業だったから一年で辞めたけど、すぐに転職先も見つけて一ヶ月間をあけただけで再就職。
職場でも上司先輩後輩関係なく仲良くやって、人並みに仕事も出来て、辞めた今でも飲みに行ったり年越しを一緒に過ごしたり出来るくらいには良好な人間関係を築いた。多分このまま普通に仕事をしていれば、裕福とはいかなくても安定した生活は手に入れられたと思うけど、あっさりそれを手放した。ずっと真面目に普通に一般的に生きてきて、この先もそうやっていくんだろうなってぼんやり思い描いていた将来は空想になった。もしかしたらどこかでまた就職するかもしれないし、正直そんな気もちょっとしてるけど。

年越しは、前の職場の同僚とその友達で仲良くなった2人と俺の4人で新宿の神社。体育会系の元同僚と、うつ病のガチムチと、性癖がバグった良いやつと社会不適合の俺。
それ用のスペースのテーブルに並べたたくさんのストロングゼロをひたすら飲んで、時間も気にしていなくて、急に方々からカウントダウンの声が上がって、「やべ、年あけるわ」って慌てて乾杯。ストロングゼロが祝い酒。最悪だ。気温2度の新宿の神社で震えながら、具体性はないけど少しの危機感があった。多分俺こんなことしてる場合じゃないんだよなって。楽しいから良いんだけど、これからどうしようって少しだけ頭をよぎった。

俺の家は毎年正月を親戚一同集まって過ごす。今年は帰らないし帰れない。去年は純粋に仕事で帰れなくて、今年は仕事を辞めてたから帰れたけど、親からの「今年は帰ってくるんでしょ?」って連絡に「ごめん仕事」って嘘ついた。仕事なんてないのに。親の顔を見れない生き方を選んじゃったなって感覚はある。

去年の12/30から12/31にかけて、ほとんど無意識で曲と歌詞を書いて、読み返したら全部自分の事で、俺ってこういう感覚で生きてるんだなって少し思った。思ったより自分って弱いんだなって思った。世界に嫌われたくなくて誰かに優しくしてみても独りになるだけだし、そういう感覚で生きてるから、こういう風にしか生きられなかったんだなっていう納得。

もうすぐ生まれてから25年が経つ。長いのか、まだまだ短いのかはわからないけど、ある程度の事を自分で判断してどうにか出来る歳。新年って、日付が変わっただけじゃんとか言うほど冷めてはいないし、新年だから一念発起するぜって決意するほど熱くもない。何事も半端だから、いつも俺は。だからいい加減にやりたい事をやりたいってシンプルな欲望に逆らう事くらいはやめようって思ったよ。
嘘でも良いから誰か救ってよ。

しぶとく生きましょう。
今年もよろしく。