京大入学の近道は、「英才教育」をすることだと思う。

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これは実経験に基づくんですが、京大に入学するための近道は「英才教育」をすることだとと思うんです。

人間の脳は3歳までの8割が完成するという事実

これはよく知られたことだと思いますが、『2001世界子供白書』によりますと、人間の脳は3歳までに8割が完成してしまいます。日本においても文部科学省幼児教育課が「幼児教育の無償化の論点」というタイトルの論文を発表していますが、非常に興味深い内容ですので紹介しておきます。

教育投資に対する収益率という考え方

まず、本論文では教育投資が国家に繁栄をもたらすかどうかが議論の対象の1つとなっており、プリンストン大学、コロンビア大学、シカゴ大学、南カリフォルニア大学と移りながら研究を重ねたヘックマン教授の論文が紹介されています。

この研究成果を発表したヘックマン教授の言葉を引用しますと・・・

● 高所得を得たり、社会的に成功する上で、重要な能力は認知能力と非認知能力の両方。根性、忍耐、やる気といった能力は社会的に成功する上で重要。就学前の教育の効果の多くは、非認知能力とやる気を育てることから発生。

● 最近の脳科学の研究成果によれば、さまざまな能力の発達には臨界期が存在する(例、3歳以下で眼帯をしていると弱視になる、12歳以下で外国語を学ばないと訛りのある言葉しか話せない)

● 就学前に適切な教育刺激を受けておかないと、その時期にしか発達しない能力が十分に発達しない

● 就学前における能力の発達があれば、就学後における教育の効果は大きくなる。しかし、それがなければ、就学後の教育効果は小さい

● 恵まれない子供たちには就学前の公的教育支援をして、その後も支援を続けることが一番望ましい。就学後だけに支援しても効果は小さい

特に重要な部分は太字にしたり、赤字にしたりして強調しました。就学前の、特に3歳以下という年齢は、子供の人生を決めるほど重要な時期であるということです。

この時期に教育を受けるか否かにより、その後の人生の金銭的豊かさは以下のグラフのように変わります(やや意訳した読み方ですが)。

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出典: Carneiro, P. & Heckman, J.J. “Human Capital Policy”, MIT Press

高学歴になればなるほどお金が稼げるというわけではありませんが、高学歴と金銭的余裕という点に相関があると仮定すれば、「英才教育」がいかに重要かが分かるのではないでしょうか。

諸外国ではすでに「英才教育」への投資が行われている

近年、幼児教育の重要性を踏まえ、イギリス、フランス、韓国など無償化の取組を進
めている国があります。諸外国における幼児教育の無償化に係る動きは以下の通りです。

国名 制度の概要
イギリス (1)2004年までに全ての3~4歳児に対する幼児教育の無償化を実現。(現在、「週12.5時間(2.5時間×5日)、年38週分」が無償で、最終的に、「週20時間、年38週分」を無償に。)(2)5歳から初等学校に入学し、義務教育となる。
フランス (1)主に3~5歳児を対象とした幼稚園は、99%が公立であり、無償。(2)6歳から小学校に入学し、義務教育となる。
アメリカ 【連邦制のため、制度の在り方は州により異なる】(1)主に5歳児を対象とする公立小学校付設の幼稚園は、無償。(2)通常は6歳から小学校に入学し、義務教育となるが、一部の州では5歳児を義務化。
ドイツ 【連邦制のため、制度の在り方は州により異なる】(1)3~5歳児を対象とした幼稚園は、基本的に有償。2007年までに、4つの州・市で5歳児より無償化を導入。(2)6歳から基礎学校に入学し、義務教育となる。
韓国 (1)5歳児に対する幼児教育・保育の無償化の段階的実施が法定化されている。(1999年より低所得者層から順次拡大中。現在、5歳児の約30%が無償。)(2)6歳から初等学校に入学し、義務教育となる。

日本がいかに遅れているのかは一目瞭然でしょう。世界はすでに「英才教育」に国家的に取り組んでいるのです。だってそれで国が豊かになる(稼げる人間が増える)んですから。

子供にはぜひ「英才教育」を

京大に行くために、有名な私立校などに通うことはそこまで重要ではないと思います。

http://www.chotbetter.com/entry/kyoto-university-study-highschoolwww.chotbetter.com

こちらの記事でも触れていますが、トップの私立校はたしかに友人から刺激を受けるという点においては優れた環境かもしれません。しかし、いまや公立のトップ校でも十分に環境は整っていますし、無理にお金をかけて行かせる必要はないと思います。大阪だったら北野高校や四條畷高校、滋賀であれば膳所高校なんて、ほんとすごいですよ。

むしろ私立の中高に行かせるお金があるならば、「英才教育」に使ってあげてください。

ちなみに、筆者は決して恵まれた家庭でなかったものの、親が偶然にも「ちえゼミ」という地元京橋(都島)の小さな塾を見つけ、通わせてくれていたそうです。おかげで今でも、計算や読み書きは人よりも早くできます。まっ大学卒業したらほとんど役立ちませんが(笑)、受験ではとても役に立ちました。京大も結局数学や論文で通ったようなもんですし、感謝しています。

自分の子供の将来へ1つの選択肢を与えるためと思って、ぜひ「英才教育」を考えてみてください。

それでは。