「ペースメーカーになる仕事」をつくる ストレスを減らすひと工夫
順天堂大学医学部教授 小林弘幸(2)
はじめる習慣「今日が一番若い。今日が新しい人生のはじまり」。こんな魅力的な言葉からはじまる『はじめる習慣』(日経ビジネス人文庫)は、「自律神経を整え、心地よく暮らす」99の行動術をまとめた本です。著者は自律神経研究の第一人者で医師の小林弘幸氏。「希望やワクワク感を持っていると、それだけで自律神経が整い、実際に体の調子がよくなったり、感情のコントロールがしやすくなり、気持ちが前向きになったりします」と語ります。NIKKEIリスキリングでは、同書が説く行動術の一部を紹介していきます。今回は第2章「ストレスを減らす毎日のひと工夫」からの行動術です。
「ペースメーカーになる仕事」をつくる
ひと言で仕事といっても、いろいろな業務があります。資料づくりをすることもあれば、ミーティング三昧の一日もあるでしょう。お客様や取引先にプレゼンすることもあれば、研修を受けたり、研修の講師をする場合もあるかもしれません。
そこでおすすめなのが、自分なりの「ペースメーカーになる仕事」をつくること。
どんな人にも「この仕事をすることで、なんとなく状態が整う」「気分がリフレッシュできる」「集中力が回復する」などの業務があるはずです。それを「ペースメーカーになる仕事」と位置づけて、上手にスケジューリングしてみてください。
たとえば、私にもさまざまな仕事があります。外来の診察もあれば、研究をしたり、論文を書く仕事もあります。一方、テレビやラジオの出演、取材を受けたり、講演をすることもあります。書籍の執筆や会議に出席するのもよくある仕事です。
当然、楽しく、前向きになれる仕事もあれば、あまり気が進まないものもあります。私の場合は講演がけっこう好きで、自分なりのペースメーカーとなる仕事だと位置づけています。
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