長崎県教育委員会は2025年1月14日、2025年度に実施する2026年度(令和8年度)長崎県公立学校教員採用選考試験における「大学推薦特別採用選考」の実施について公表した。大学等が推薦者全員の書類を取りまとめて提出し、推薦要件を満たし、教師として優れた実践力の発揮が期待できる学生について、教員採用選考試験の第1次試験のすべてを免除する。
大学推薦特別採用選考は、教員一種免許状等取得見込みの大学卒業予定者などを対象に、長崎県の教育に携わる意欲があり、長崎県公立学校教員を第1志望とする学生、かつ、大学学長または研究科長らが優秀と認める学生の教員採用選考試験の第1次試験すべてを免除する制度。中学校音楽、美術、保健体育、技術、家庭志願者については、実技試験も免除となる。
推薦の対象となる校種および教科・科目は、小学校教諭、中学校教諭(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語)、高等学校教諭(国語・世界史・日本史・地理・公民・数学・物理・化学・生物・地学・家庭・情報・機械・電気・建築・土木・工業化学・商業・英語)、特別支援学校教諭(音楽・美術・技術含む)。校種および教科・科目ごとの推薦人数については、指定の大学に別途通知する。
推薦条件は、「2026年度長崎県公立学校教員採用選考試験実施要項」の出願資格に加え、対象となる一種免許状、二種免許状などを有する者または2026年3月31日までに確実に取得見込みの者、「長崎県が求める教師像」に相応する資質・能力を有し、学業成績が優秀である者のすべての要件を満たし、長崎県公立学校教員を第1志望とする者。学生本人が大学に提出する推薦申込書をもとに、大学が推薦者全員の書類を取りまとめて提出する。
書類は郵送または持参にて、長崎県教育庁高校教育課県立学校人事班まで提出すること。提出期間は2月14日~3月21日必着。持参の場合は午後5時まで。第1次試験免除者は、提出書類を審査のうえ決定し、4月11日以降に大学へ通知する。本人へは通知および受験票に結果を記載して送付する。なお、第1次試験の免除を認められなかった被推薦者は、一般受験者と同様に第1次試験から受験可能。
第2次試験は、一般選考と同様の日程で、6月下旬~7月上旬にかけて面接および実技試験(高校家庭科のみ)を行う。結果は8月8日に高校教育課Webサイトに掲載。あわせて通知書の発送をもって本人へ知らせるほか、大学学長あてに被推薦者の結果を通知する。
詳細は長崎県Webサイトに掲載の「令和8年度大学推薦特別採用選考実施要項」にて確認できる。