program_growth_labの日記

このブログは Python 初心者が AI 相棒と一緒に成長していくログです

第5回:選挙制度をちゃんと(小選挙区・比例・死票・投票率)(中学生版)

こんにちは。いーかです。

※このシリーズは、政治の仕組みを中学生向けに少しだけ深く説明することが目的です。
特定の政党・候補の支持を呼びかけるものではありません。
意見はありますが、まずは 事実(仕組み) を大切にして書きます。

前回は「内閣と官僚=方向を決める人と実務のプロ」という役割分担を整理したね。
今回は、政治の入口として絶対に外せない——選挙制度を“ちゃんと”見ていくよ。


まず大前提:選挙は「代表」を選ぶ仕組み

国民が直接ぜんぶ決めるのは難しい。
だから代表(議員)を選んで、国会で話し合ってもらう。これが民主主義の基本。

そのときに重要なのが、
「どういうルールで代表を選ぶか」=選挙制度 なんだ。


小選挙区(しょうせんきょく)ってなに?

小選挙区は、ひとことで言うと:

1つの地域から、1人だけ当選するルール

  • いちばん票を取った人が勝つ

  • 勝ち方が分かりやすい

  • ただし、負けた人に入れた票は当選に直接つながらない

だから小選挙区は、「勝ちやすい/負けやすい」がはっきりしやすいんだ。


比例代表(ひれいだいひょう)ってなに?

比例代表は、ひとことで言うと:

政党に入った票の割合に応じて、議席が分かれるルール

  • 小選挙区で勝てない政党でも、票が集まれば議席を取れる

  • いろいろな意見が国会に入りやすい

  • ただし、仕組みが少し分かりにくい

※(衆議院の比例代表では)投票は 「政党名」 か 「候補者名」 で行うよ。


日本でよく聞く「小選挙区+比例」

日本の選挙(衆議院)では、ざっくり

  • 小選挙区で「地域の代表」を選びつつ

  • 比例で「意見の割合」も反映する

という“合わせ技”が使われている。

この仕組みは、正式には 「小選挙区比例代表並立制」 と呼ばれるよ。
(細かい制度の種類はあるけど、今はこの理解でOK)


「死票(しひょう)」ってなに?

死票は、ニュースでもよく出る言葉。

当選に結びつかなかった票

小選挙区では、1位以外は当選できないから、
どうしても「当選に届かなかった票」が増えやすい。

比例代表は、票が議席に結びつきやすいので、
死票を減らす方向に働きやすい。

※ただし比例でも、票がぜんぶ議席になるわけではない。
だから正確には「死票がゼロになる」ではなく、**「減りやすい」**が近い言い方。


投票率(とうひょうりつ)ってなに?

投票率は、

投票に行った人の割合

投票率が低いと、投票に行った人たちの傾向が結果に強く出やすい。
だから投票率は、「政治への参加の度合い」を見る目安としてよく使われる。

※ここで大事なのは、誰に入れるか以前に
制度を知って “自分の一票が何を意味するか” を理解すること。


まとめ(3行)


ミニクイズ(答えと解説は次回の最後!)

Q1. 小選挙区は「1つの地域から当選は何人」?
Q2. 死票が出やすいのは、小選挙区と比例代表のどっち?

次回は 第6回:予算の読み方(税・国債・社会保障) に進むよ。
そして最後に、第5回のミニクイズの答え合わせもするね!


前回(第4回)のミニクイズ:答え合わせ!

Q1. 政策を「実行」する中心は、国会?内閣?

答え:内閣

くわしい解説:
国会は法律や予算を「決める」場所(立法)。
内閣は決まった法律と予算を使って「動かす」側(行政)。
だから政策が現実に進む中心は内閣で、役所が実務で支える形になる。


Q2. 官僚(役所)が強く見えやすい理由を、本文から1つ選ぶなら何?

答え例:情報と経験が集まりやすい(または、手続きと文章の“実装”を担う)

くわしい解説:
政治家は入れ替わることがあるけど、役所には長い経験やデータがたまりやすい。
さらに制度は「文章・手続き・予算・調整」が必要で、ここを回せるのが役所。
そのため、役所は“実務のエンジン”として強く見えやすいんだ。


 

【連載】碧き海の架け橋 〜日本とフィリピン、400年の共鳴〜 最終回:海を越えた「家族」 〜400年の旅の果てに〜

こんにちは。いーかです。

全10回にわたりお届けしてきた、日本とフィリピンの400年の歴史物語。

戦国時代の「ルソン壺」の熱狂に始まり、ダバオの開拓、戦争の悲劇、そして奇跡的な和解と復興……。

長い航海にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

最終回となる今回は、過去を振り返るのではなく、**「今、そして未来」**を見つめたいと思います。

長い迂回路を経て、私たち二つの島国は今、どこに辿り着いたのでしょうか?

「隣人」から「家族」へ

かつて、私たちは「貿易相手」でした。

その後、「敵同士」になり、戦後は「支援国と被援助国」という関係になりました。

そして今、令和の時代。

日本とフィリピンの関係を一言で表すなら、それは**「家族」**という言葉が最も相応しいと私は感じています。

現在、日本には約30万人以上のフィリピンの方々が暮らしています。

コンビニで、病院で、あるいはご近所さんとして。彼らの笑顔は日本の風景の一部です。

そして、両国の間には数多くの国際結婚カップルが生まれ、二つの国の血と文化を受け継ぐ子供たちが育っています。

かつてダバオの開拓者たちが夢見た「混ざり合う社会」は、100年の時を超えて、より広範囲に、より当たり前の日常として実現しているのです。

異なるからこそ、補い合う

日本とフィリピンは、性格がまるで違います。

几帳面で、先々の心配をしがちな日本人。

陽気で、今この瞬間を大切にするフィリピン人。

しかし、だからこそ私たちは「最高のパズル」になれるのです。

日本の技術や計画性がフィリピンのインフラを支え、フィリピンの温かさや生命力が、疲れがちな日本人の心を癒やす。

同質ではないからこそ、互いに欠けているピースを埋め合うことができる。

それはまさに、凸と凹が噛み合う、理想的な夫婦や家族の姿そのものです。

【歴史の深層】螺旋(らせん)状の進化

歴史を振り返ると、私たちは一度、酷い形で傷つけ合いました。

「なぜ、あんな悲劇が起きたのか」と絶望することもあります。

しかし、この連載を通じて私が見つけた答えは、**「関係性は、壊れても、より強く修復できる」**という希望です。

日本には「金継ぎ(きんつぎ)」という伝統技法があります。

割れた茶碗を漆と金で継ぎ合わせ、割れる前よりも芸術的な価値を持たせる技です。

日本とフィリピンの歴史も、これと同じではないでしょうか。

戦争という決定的な「ひび割れ」を経験しました。しかし、キリノ大統領の「赦し」や、現場の技術者たちの「汗」、そして現代の私たち一人一人の「草の根の交流」という**「金(ゴールド)」**で、その傷を継いできました。

今の両国の絆は、傷一つなかった頃よりも、はるかに強靭で、深い輝きを放っています。

私たちは元の場所に戻ったのではありません。痛みを乗り越え、一段高いステージへと「進化」したのです。

未来への羅針盤

海は、隔てるものではなく、繋ぐもの。

400年前、呂宋助左衛門が小舟で漕ぎ出したその海は、今も変わらず青く輝いています。

これからの100年、私たちはどんな歴史を紡ぐのでしょうか。

国家間の大きな話も大切ですが、本当に大切なのは、私たち一人一人が、目の前のフィリピンの友人と、あるいは日本の友人と、美味しいご飯を食べ、カラオケで笑い合い、互いにリスペクトを持つこと。

そんなささやかな日常の積み重ねこそが、次の悲劇を防ぐ最強の防波堤となり、未来への架け橋となります。

過去を知り、痛みを忘れず、それでも未来を信じて手を取り合う。

この連載が、皆様にとって「隣の国の兄弟たち」を想う、小さな羅針盤となれば幸いです。

(完)


📚 全連載の参考文献まとめ

本連載の執筆にあたり、以下の資料を指針としました。先人たちの記録に深く感謝いたします。

  • 『フィリピンの歴史』(池端雪浦 著)

  • 『完訳フロイス日本史』(ルイス・フロイス 著)

  • 『ダバオ開拓記』(古川義三 著)

  • 『マニラの悲劇』(カルロス・P・ロムロ 著)

  • 『憎しみを越えて』(エルピディオ・キリノ 著)

  • 『フィリピン日系人 その長い旅路』(大野俊 著)

  • その他、外務省・JICA公開資料、各戦史記録


 

【連載】碧き海の架け橋 〜日本とフィリピン、400年の共鳴〜 第9回:文化の共鳴 〜アニメ、カラオケ、そして海を渡る「母」たち〜

こんにちは。いーかです。

ダムや道路といった「コンクリートの絆」の次に生まれたのは、国境を軽々と飛び越える「文化の翼」でした。

1970年代後半から現在に至るまで、日本とフィリピンの間には、政治家たちがテーブルの上で交わす握手よりも、もっと熱く、もっと直接的な「心の交流」が生まれています。

第9回は、アニメ、歌、そして日本で働くフィリピンの人々が織りなす、現代の共鳴の物語です。

革命の歌となった「ボルテスV」

日本の皆様は、『超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)』というロボットアニメを覚えていますか?

日本では「懐かしのアニメ」の一つに過ぎないかもしれませんが、フィリピンでは**「国民的伝説」**として別格の扱いを受けています。

1978年、フィリピンで放送が開始されると、最高視聴率58%という驚異的なブームを巻き起こしました。

しかし、クライマックス直前、当時のマルコス政権によって突然「放送禁止」にされてしまいます。「暴力的な内容は子供に悪影響だ」というのが表向きの理由でしたが、実際は「圧政に立ち向かう革命の物語」が、政権にとって不都合だったからだと言われています。

その後、1986年の「ピープル・パワー革命」でマルコス政権が倒れると、ボルテスVは「自由への勝利の象徴」として再放送され、国民は涙して最終回を見届けました。

日本のアニメが、海を越えて「革命のアンセム」となり、親から子へ、孫へと語り継がれているのです。

(※2023年にはフィリピンで実写リメイク版が制作され、そのクオリティの高さが日本でも話題になりましたね!)

カラオケと「心のインフラ」

もう一つ、日本が生んだ発明でフィリピンの人々を虜にしたのが「カラオケ」です。

歌うことが大好きな彼らにとって、カラオケは単なる娯楽ではなく、生活の一部であり、魂を解放する儀式です。

そして食文化。現在、マニラのショッピングモールに行けば、ラーメン、たこ焼き、トンカツの店が溢れています。

かつて「敵国の文化」であった日本の生活様式は、今や彼らの日常に完全に溶け込み、「クールで美味しいもの」として愛されています。

現代の「出稼ぎ」と、日本を支える手

文化の交流と同時に、人の移動も活発になりました。

1980年代以降、多くのフィリピン人女性がエンターテイナーとして来日しました。いわゆる「ジャパユキさん」と呼ばれた時代です。

また現在は、介護士や看護師、技能実習生として、日本の高齢化社会や産業を現場で支えてくれています。

彼女・彼らの多くは、故郷にいる家族を養うために、寂しさを堪えて海を渡ってきました。

その姿は、かつて明治時代に家族のためにダバオへ渡った日本人移民(第4回)の姿と重なります。

時代は変わり、人の流れる向きは逆になりましたが、「家族のために異国で働く」という尊い精神は、両国共通の「アジアの家族愛」そのものです。

【歴史の深層】「Cool Japan」と「Warm Philippines」

日本は「Cool(カッコいい技術・文化)」をフィリピンに輸出しました。

対して、フィリピンは私たちに何をくれているのでしょうか?

私はそれを**「Warm(温かさ・陽気さ)」**だと思います。

少し生真面目すぎて、生きるのに疲れがちな現代の日本人にとって、フィリピンの人々の底抜けの明るさや、「なんとかなるさ(バハラ・ナ)」という精神、そして家族を大切にする温かさは、忘れかけていた大切なものを思い出させてくれます。

技術の日本と、笑顔のフィリピン。

凸と凹が噛み合うように、私たちは互いに足りないものを補い合える、最高のパートナーになれる素質を持っているのです。

次回、いよいよ感動の最終回。

これまでの400年の航海を振り返り、私たち(いーか塾長とGemini)が描く、これからの「未来図」を提示します。

(続く)


【もっと深く知りたい方へのガイド】

フィリピンにおける日本文化の浸透や、社会現象について知りたい方へのトピックです。

  • 『ボルテスV レガシー』

    • フィリピンが国を挙げて制作した実写版。原作へのリスペクトが凄まじく、日本のアニメがどれほど愛されているかが一発で分かります。

  • 『フィリピン・パブ嬢の社会学』(中島弘象 著)

    • 偏見を持たれがちなフィリピン人女性たちの、たくましく生きる姿と、日本社会との関わりを描いた良書です(映画化もされました)。


 

シーズン3 まとめページ:Word “現場運用”の型(赤入れ/共同編集/リンク切れ/脚注/ページ番号/セクション/図表/リンク/テンプレ/PDF提出)

こんにちは。いーかです

シーズン3は、Wordを「書く道具」から “運用する道具” に引き上げる10本です。
赤入れ、共同編集、リンク切れ、脚注、ページ番号、セクション、図表番号、内部リンク、テンプレ、PDF提出。
ここまで来ると、Wordの事故は だいたい再現できる=止められる ところまで来ています。

このページは、迷ったときに 最短で正解に戻るためのまとめです。
まず先に「使い方」と「迷ったとき」を置きます。


使い方(このまとめの読み方)

① いま困ってる人(最短復旧)

下の 「迷ったとき(症状→行く回)」 から、症状で選んで1本だけ読む。

② これから事故を減らしたい人(運用づくり)

下の おすすめの読み順 で5本だけ先に固める。
残りは必要になったら戻る。

③ 提出が近い人(今日だけ勝ちたい)

いちばん下まで行かず、これだけやる:
Ctrl+A → F9 → 保存でPDF → 開き直し確認
(提出事故が一気に減ります)


おすすめの読み順(目的別)

仕事で事故ってる人(最短で戻す)

文書を“整えて強くしたい”人(運用構築)

よくある地雷だけ先に潰す


勝ちパターン(まずこれだけ覚える)

Wordの現場は、だいたいこの順で安定します。

  1. 正本を決める(共同編集・版管理の起点)

  2. 構造を守る(見出し/スタイル/セクション)

  3. 参照は手入力しない(相互参照・図表目次・リンク)

  4. 更新してから提出(Ctrl+A→F9 → 保存でPDF → 開き直し)

  5. 壊れたら“全体いじり禁止”(崩れた所だけ最小修正)


迷ったとき(症状→行く回)


シーズン3:各回リンク(一覧)


今日の1アクション(まとめ版)

次にWord文書を提出するとき、これだけやる:

Ctrl+A → F9 → 保存でPDF → 開き直し確認


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

Wordは、書くより先に 運用の型 を作ると勝てる。


 

シーズン3 第10回:Word PDF提出の罠(フォント埋め込み/サイズ・余白/リンク保持/軽量化)

こんにちは。いーかです。

Wordは本文が完璧でも、PDFにした瞬間に事故ることがあります。

  • 別PCで開いたら文字がズレる/文字化けする

  • 余白が変わって、改ページがズレる

  • リンク(目次・内部リンク)が死んだ

  • 画像がボケた/逆に重すぎて送れない

  • 印刷すると色が薄い・背景が出ない

でも大丈夫。
PDF提出は、気合じゃなくて “提出用の型” にしておくと安定します。


結論(1行)

PDF提出は 「保存でPDF」+(必要なら)フォント対策+余白チェック+リンク確認+軽量化。最後に 別アプリ/別端末で開き直しが最終封印です。


30秒まとめ(最短の型)

  1. まずコピーを作る(提出用を別にする)

  2. Wordは Ctrl+A→F9(目次・参照を更新)

  3. PDFは “印刷でPDF”じゃなく“保存でPDF” を基本にする

  4. 提出先が PDF/A指定なら、PDF/Aで保存する

  5. PDFを開き直して 改ページ/余白/文字ズレ を確認

  6. リンク(目次・内部リンク)が必要なら リンクが生きてるか確認

  7. 重いなら 画像圧縮で軽量化(やりすぎ注意)

  8. 画像圧縮の「トリミングした領域を削除」系は 戻せないので、提出用コピーでだけやる

  9. 最後に 別アプリ+できればスマホでも開く(相手がスマホ閲覧の可能性がある)


用語を一瞬で理解

  • 保存でPDF:Wordの「名前を付けて保存→PDF」などで作るPDF(リンクが残りやすい)

  • 印刷でPDF:印刷経由でPDF化(リンクが消える/品質差が出ることがある)

  • PDF/A:長期保存向けのPDF形式。提出先が指定することがある

  • フォント埋め込み:PDFにフォント情報を入れて、別PCでも崩れにくくする

  • 軽量化:ファイルサイズを小さくして提出しやすくする


ステップ0:まず守る(提出用コピー)

提出用は、編集用と分けるのが安全です。

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  • xxx_提出用.docx みたいに別ファイルを作る


ステップ1:PDF前にやる「更新の型」

目次・図表目次・参照があるなら、先に更新します。

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  • Ctrl + A → F9

  • 更新の確認が出たら 「全体を更新」 を選ぶ


ステップ2:PDFは「保存で作る」(本命)

リンクや品質が安定しやすいです。

型(基本)

  • ファイル → 名前を付けて保存 → PDF
    (環境によっては「エクスポート→PDF」でもOK)

※「印刷→Microsoft Print to PDF」は、状況によって
リンクが死んだり、微妙にズレたりすることがあるので、基本は避けます。


ステップ3:提出先がPDF/A指定のとき(あるある)

提出先や行政系で「PDF/A」と指定されることがあります。

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  • 保存/エクスポート時に PDF/A を選べる場合はそれを選ぶ

  • 指定がないなら、まず通常PDFでOK(無理にPDF/Aにしない)


ステップ4:フォント差(崩れ対策の本丸)

別PCでズレる原因の大半は“フォント差”です。

型(まずやること)

  • 使ってるフォントが特殊なら、まず 標準フォント寄せを検討
    (例:游ゴシック・メイリオなど)

それでも不安なら

  • PDF側で フォントが埋め込まれているか を確認する
    (PDF閲覧ソフトの「文書のプロパティ」などで見られることが多い)

※環境差はあるので、最後は「別端末で開く」が最強です。


ステップ5:サイズ・余白・改ページ(提出の地雷)

PDFにした瞬間、1行ズレてページが増える…が起きます。

型:確認ポイント

  • 余白が狭すぎないか

  • 「あと1行」が出てないか

  • 表や図がページをまたいで変になってないか

(シーズン2第3回:表トラブル、シーズン2第9回:目次回とも繋がる)


ステップ6:リンク保持(目次/内部リンク)

リンクが必要な提出(長文資料・報告書)ではここを確認します。

型:確認するリンク

  • 目次クリックで飛べるか

  • 本文の相互参照(図・表)で飛べるか

  • ブックマークリンクが飛べるか

※リンクが死んでたら、まず「保存でPDF」で作り直すのが早いです。


ステップ7:軽量化(重くて送れない対策)

画像が多い資料は、PDFが重くなりがちです。

型:まずは画像圧縮

  • Word側で 画像の圧縮 を使う

  • 「適用範囲:すべての画像」を選ぶ(必要な時だけ)

注意(100点パッチ)

  • 画像圧縮の「トリミングした領域を削除」系は 戻せないことがあります
    → 必ず 提出用コピーでだけやる


ステップ8:最終封印(別アプリ・別端末で開き直し)

ここが一番効きます。

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  • PDFã‚’ 別のPDFビューアで開く

  • できれば 別PCでも開く

  • 相手がスマホ閲覧しそうなら スマホでも一度見る

  • それで崩れてなければ提出OK


今日の1アクション

今あるWordでいいので、
Ctrl+A→F9 → 保存でPDF → 開き直し確認 を1回だけやってみる。
提出の事故が一気に減ります。


ミニクイズ

Q. PDF提出でリンクが死にやすいのはどっち?

A) 保存でPDF
B) 印刷でPDF
C) 祈り


ミニクイズの答え(詳しい解説)

A. B。
印刷経由はリンクが消える/品質が変わることがあります。
まずは「保存でPDF」で作るのが安全です。


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

提出は、作るより “開き直し確認” が勝ちだった。


 

シーズン3 第9回:Word テンプレ運用(配布テンプレ、スタイル固定、崩れない雛形化)

こんにちは。いーかです。

Wordの「テンプレ運用」、うまく回ると最強なんだけど、最初はここで詰まりがちです。

  • 配布したテンプレが、戻ってきたら崩れてる

  • 見出しの大きさが人によってバラバラ

  • 箇条書きや行間が勝手に変わる

  • 「直したつもり」が別のページまで巻き込む

  • 毎回同じ整形をやり直してる

でも大丈夫。
テンプレは“デザイン”じゃなくて、現場の事故防止装置です。
この回は、崩れない雛形にするための“型”をまとめます。


結論(1行)

崩れないテンプレは、スタイル(見出し/本文)を固定して、直接書式を禁止し、配布は .dotx で渡す。これで「人が触って崩れる」を減らせます。


30秒まとめ(最短の型)

  1. まずコピーを作る(元を壊さない)

  2. 見出し1/2・本文(標準)・箇条書きを スタイルで統一

  3. 直接の書式変更(全選択→フォント等)を やらない運用にする

  4. 貼り付けは基本 テキストのみ(外部の書式侵入を止める)

  5. 配布は .dotx(テンプレ)(普通の.docxを配らない)

  6. 受け取った人は 新規作成で使う(テンプレ本体は編集しない)

  7. テンプレ更新は ファイル名で版管理(例:Template_v1_202512.dotx)

  8. “テンプレ自動更新”は事故りやすいので 配布運用では慎重

  9. 最後にPDF封印(提出物はPDFで事故を止める)


用語を一瞬で理解

  • テンプレート(.dotx):雛形。新規文書を作るための元

  • スタイル:見出し/本文/箇条書きの“ルールセット”(見た目の設計図)

  • 直接書式:選択してフォントや行間を手で変えること(崩れの原因)

  • 標準:本文用スタイルの代表(ここを育てると強い)

  • 貼り付け事故:外部の書式が混ざって、スタイルが崩れる現象


ステップ0:まず守る(コピー)

テンプレ作りは試行錯誤が出るので、先に守ります。

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  • コピー or 別名保存で作業用を作る


ステップ1:テンプレ運用の勝ちパターン(最初に決める)

テンプレは“誰が使うか”で設計が変わります。

A)自分用(自分だけが書く)

→ 多少自由でもOK。でもスタイル統一は効く。

B)配布用(複数人が触る)

→ 自由を減らして事故を減らすのが正解。
(この回はBを想定)


ステップ2:最小スタイルセットを決める(ここが心臓)

まずは“最低限これだけ”に絞ると崩れません。

最小セット(おすすめ)

  • 見出し1(章タイトル)

  • 見出し2(小見出し)

  • 標準(本文)

  • 箇条書き(リスト)

  • 注記(小さめ:注意書き用)

※ここを固めれば、文書の8割が統一できます。


ステップ3:「直接書式」を減らす(崩れ防止の本命)

崩れの一番の原因は、スタイルじゃなく“その場の手直し”です。

鉄則(事故りやすい)

  • 全選択→フォント変更

  • 全選択→行間変更

  • コピペ→書式ごと貼り付け(外部の書式が侵入)

型(事故らない)

  • 直したいなら スタイルを当て直す

  • 貼り付けは基本 テキストのみ

  • 箇条書きは リストのスタイルに寄せる


ステップ4:テンプレは .dotx で配布する(本命)

.docxを配ると、テンプレ本体が壊れます。

型:配布の正解

  • テンプレ本体:.dotx

  • 受け取った人:テンプレから 新規作成して使う

  • テンプレ本体は “更新する担当者だけ” が触る


ステップ5:テンプレの版管理(現場で効く)

途中でテンプレが変わると、資料が混乱します。

型:ファイル名で版を固定する

例:

  • Template_v1_202512.dotx

  • Template_v2_202601.dotx

ポイント:

  • いつの版かが見て分かる

  • “どの版で作った文書か”が追える


ステップ6:“テンプレ自動更新”の罠(軽く注意)

Wordには「文書のスタイルをテンプレートに合わせて自動更新」系の動きがあり、
配布運用でこれが入ると 突然見た目が変わる事故になることがあります。

鉄則

  • 配布運用では 自動更新は慎重

  • テンプレ更新は 版を上げて、差し替えの範囲を決める


ステップ7:戻ってきた文書が崩れたとき(復旧の型)

配布運用では、必ず一度は崩れた文書が返ってきます。

型:復旧の順番(全体いじり禁止)

  1. まずコピーを作る

  2. 崩れてる段落だけ 標準(本文) を当て直す

  3. 見出しだけ 見出し1/2 を当て直す

  4. 箇条書きはリスト用スタイルに当て直す

  5. それでもダメなら、該当部分だけ テキストのみ貼り付け→スタイル当て直し


ステップ8:提出が絡むならPDF封印

スタイルが揃っていても、提出先の環境で崩れることがあります。

型:提出前チェック

  1. 見出しのサイズが揃ってるか

  2. 箇条書きのインデントが揃ってるか

  3. 図・表がズレてないか

  4. PDF化→開き直し(ここでズレなければ安心)


今日の1アクション

いま使ってる文書でいいので、
本文の段落を1つ選んで 「標準」スタイルを当て直す。
「直接書式じゃなくスタイルで直す」感覚が身につきます。


ミニクイズ

Q. 配布テンプレで一番事故が減るのはどれ?

A) .docxを配って「このまま使ってね」
B) .dotxを配って「新規作成で使ってね」
C) 気合い


ミニクイズの答え(詳しい解説)

A. B。
.docx配布はテンプレ本体が壊れやすいです。
.dotxで渡して、新規作成で使わせるのが事故が少ないです。


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

テンプレは“見た目”じゃなくて、事故を減らす仕組みだった。


 

シーズン3 第8回:Word ハイパーリンク整備(目次以外の内部リンク、参照ジャンプ)

こんにちは。いーかです。

Wordって、目次はあるのに「目的の場所に飛べない」ってことがあります。

  • 目次以外の場所(本文)から、図・表・章にジャンプしたい

  • 「ここを見てください」が多いのに、探すのが大変

  • 参照先を増やしたら、リンクがズレた

  • PDFにしたらリンクが効かない/どれがリンクか分からない

でも大丈夫。
Wordの内部リンクは、手でURLっぽく作るより
「見出し」+「ブックマーク」+「相互参照」 に寄せると安定します。


結論(1行)

内部リンクは、基本は 見出しで飛ぶ。必要なら ブックマークを作って、リンクは 相互参照で貼る。最後に Ctrl+A→F9 と PDF封印で完成。


30秒まとめ(最短の型)

  1. まずコピーを作る(元を壊さない)

  2. 章タイトルは 見出し1/2 を使う(これがリンクの土台)

  3. 本文から章に飛ぶなら 参照→相互参照(見出し)

  4. 章じゃない場所に飛ぶなら 挿入→ブックマーク → リンクで飛ぶ

  5. 図・表は 相互参照で飛ぶ(図番号事故も防げる)

  6. ブックマーク名は 英数字+_(スペースなし) が安全(例:bm_ketsuron)

  7. 最後に Ctrl+A→F9(更新)

  8. 提出なら “保存でPDF”→開き直し→リンク確認(“印刷でPDF”より安全なことが多い)

  9. リンクの青下線が気になる時は 見た目だけ整える(リンク機能は消さない)


用語を一瞬で理解

  • 内部リンク:同じWord内の別の場所に飛ぶリンク

  • 見出し:章のタイトル(見出し1/2)。飛び先の基本

  • ブックマーク:好きな場所に付ける“しおり”

  • 相互参照:見出し・図・表・番号を、リンク付きで挿入できる機能

  • 更新(F9):参照・番号・目次を最新にする操作


ステップ0:まず守る(コピー)

リンク整備は一気に触ることが多いので、先に守ります。

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  • コピー or 別名保存で作業用を作る


ステップ1:内部リンクの「勝ちパターン」を知る

内部リンクは、基本この2択です。

A)章に飛びたい

→ 見出し(見出し1/2) に寄せる(これが最強)

B)章じゃない場所に飛びたい(途中の注意書き・結論など)

→ ブックマーク を置く


ステップ2:まず見出しを整える(リンクの土台)

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  • 章タイトルは 見出し1

  • 小見出しは 見出し2

  • “見た目だけ太字”は避ける(リンクの土台が弱くなる)

※目次を使ってなくても、見出しは“内部リンク用”に効きます。


ステップ3:章へ飛ぶリンクは「相互参照」で作る(おすすめ)

「第3章へ」みたいな文章から、クリックで飛べるようにします。

型:相互参照(見出しへ)

  1. リンクを入れたい場所にカーソル

  2. 参照 → 相互参照

  3. 種類で 見出し を選ぶ

  4. 飛び先の見出しを選んで挿入

おすすめ:

  • 表示は「見出しテキスト」(読者に優しい)

  • あるいは「ページ番号」も併記(印刷に強い)


ステップ4:章じゃない場所へ飛ぶ(ブックマーク運用)

「この注意だけ見て」みたいな時に強いです。

ブックマークの作り方

  1. 飛び先にしたい場所にカーソル

  2. 挿入 → ブックマーク

  3. 名前を付けて追加

命名の型(迷わない)

  • bm_ketsuron(結論)

  • bm_check1(チェック)

  • bm_warn_copy(注意)
    ※英数字+_、スペースなしが安全

ブックマークへリンクを貼る

  1. リンク元の文字を選ぶ

  2. 挿入 → リンク(ハイパーリンク)

  3. 「この文書内」を選んで、ブックマークを指定


ステップ5:図・表へのジャンプは「相互参照」で作る(現場向き)

第7回(図表番号)とセットで効きます。

型:図表へ相互参照

  1. 参照 → 相互参照

  2. 種類を「図」or「表」

  3. 番号またはキャプションを挿入

※手で「図3」と書かない。相互参照に寄せるとズレません。


ステップ6:リンクの見た目(青下線)が気になる時

青い下線が嫌で、リンクを消したくなることがあります。

鉄則

  • リンク機能は消さない(提出物の親切さが落ちる)

型(見た目だけ整える)

  • 文字色や下線を“見た目として”調整する

  • ただし、クリックで飛べることは残す


ステップ7:よくある事故と直し方(最小修正)

事故1:クリックできない/飛ばない

→ だいたい“ただの文字”です。相互参照かリンクで作り直す。

事故2:飛び先がズレる

→ ブックマークを消した/貼り付けで場所が変わった可能性。
ブックマークを付け直す。

事故3:PDFにしたらリンクが効かない

→ 作り方や環境差があります。
“保存でPDF”→開き直し確認が安全です(印刷でPDFより安定なことが多い)。


ステップ8:最後に更新(リンク整備の仕上げ)

型:一括更新

  • Ctrl + A → F9
    (参照・番号・目次などが最新になります)


ステップ9:提出が絡むならPDF封印

内部リンクはPDFで“生きる/死ぬ”があるので最後に確認します。

型:提出前チェック

  1. 目次以外のリンクを2〜3個クリックして飛べるか

  2. 図表参照が正しい場所に飛ぶか

  3. 保存でPDF → 開き直し → リンクが効くか確認


今日の1アクション

本文に「ここ見て」って書いてある場所を1つ選んで、
相互参照(見出し)を1つだけ入れてみる。
これだけで文書の“親切さ”が一気に上がります。


ミニクイズ

Q. Wordの内部リンクで一番安定する飛び先はどれ?

A) 太字にした文字
B) 見出し(見出し1/2)
C) 気分


ミニクイズの答え(詳しい解説)

A. B。
見出しはWordが“構造”として扱うので、内部リンクの土台になります。
章以外はブックマークで補うのが安全です。


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

リンクは、飾りじゃなくて 読者を迷わせない道しるべ。


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