STORES Product Blog

こだわりを持ったお商売を支える「STORES」のテクノロジー部門のメンバーによるブログです。

音楽とプログラミングの共通点【#5 論より動くもの.fm】

CTO 藤村がホストするPodcast、論より動くもの.fmの第5回を公開しました。今回は22卒で入社したエンジニアで音楽好きの快南と、プログラミングをする時に聴く音楽や音楽作りとプログラミングの共通点について話しました。

 


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プログラミングをする時に聴く音楽は?

藤村:こんにちは、論より動くもの.fmです。論より動くもの.fmはheyのCTO 藤村が技術や技術にまつわるいろんなこと、もしくはそれ以外のことについてざっくばらんに話すPodcastです。 今日は STORES 予約 で活躍してくれている新卒エンジニアの快南(かいなん)さんに来ていただいてました。快南さんよろしくお願いします。

 

快南:よろしくお願いします。

 

藤村:簡単な自己紹介をお願いしてもいいでしょうか? 

 

快南:STORES 予約 でフロントエンドを中心にエンジニアをしている野老(ところ)です。個人では音楽活動もしています。

 

藤村:ありがとうございます。快南さんと僕ってプログラミングの話よりも音楽の話をしたことの方が多いですよね。 

 

快南:確かに。 

 

藤村:プログラミングの話をしたことありますっけ?

 

快南:最初、面談で会った時にちょっと話した気がしますね。 

 

藤村:確かに。それ以降、話していない可能性があるんですけど、今日はゆるく音楽の話をしたり、そこからプログラミングの話をしたりする楽しい会にしようと思います。最近何を聞いてるんですか? 

 

快南:そうですね、ディスコっぽい音楽は常に聞いてますかね。 

 

藤村:現行の?

 

快南:いや、結構昔のが多いですね。Barry Whiteってわかりますか? 

 

藤村:Barry White、なんか知ってるなぁ。 

 

快南:めっちゃ声が低いです。ほとんど全ての曲をBarry Whiteが歌うんですけど、最初のイントロで絶対なんか喋るんですよ。低い声で囁くところから始まる。それを仕事中に聞いたりしますね。

 

藤村:仕事中に英語の歌詞が入ってきて、プログラミングの邪魔になることないですか? 

 

快南:あー、多分そもそもあんまり歌を聞かないんで、割と大丈夫ですね。 

 

藤村:僕はHIPHOPで好きな曲、リリックまで追ってる曲とかだと混線するんですよ。エディタから入ってくる文字と聞こえてくる歌詞が混ざって、うわーみたいになる。NasIllmaticとかめっちゃ聞いたから結構覚えてて、やめろ〜みたいな感じになる。

 

快南:確かに。僕もKendrick Lamerとかは結構しっかり聞いてて、そっちを聞いちゃうから、仕事してる時は聞かないですね。 

 

藤村:プログラミングに全集中の時はテクノでしたね、ずっと。

 

快南:めっちゃわかりますね。僕もよしって感じの時は、ハウスとかミニマルな感じの音楽が一番気をそらされる可能性が少ないというか。

 

藤村:プログラミングしている時に気が逸れる分の、脳内リソースをほどよく吸収してくれる感じがあるんじゃないかな。

 

快南:確かに。むっちゃわかります。 

 

藤村:無音でやっていると脳の処理能力が余っちゃって、ちょっとお菓子買いに行こうかなって思っちゃう。テクノで麻痺させておくとすごく集中できる。 

 

快南:めっちゃわかります。そうなんですよ、無音よりミニマルな音楽があった方がやってることに集中できるのかもしれないですね。 

 

藤村:2000年ぐらいのRichie Hawtinのミックスとかずっと聞いてた。ただただミニマルで、BPMが早い。

 

快南:BPMが早いってどれくらいですか? 

 

藤村:そんな極端にガバ(Gabba:ハードコアテクノのひとつ)みたいな感じではない。どれくらいだろうな。

 

快南:140とかですかね。

 

藤村:そんなにないんじゃないかな、きっと。

 

快南:120とか130ぐらい?

 

藤村:とかとか、それくらいだと思う。僕はロック全般も好きなんですけど、マジでプログラミングと合わないですね。

 

快南:僕もロック好きなんですけど、Spotifyのプレイリストを流している時にふとLed Zeppelinがかかると、あれってなっちゃいますね。

 

藤村:曲の変化で人間の注意を奪いますからね。

 

快南:歌もありますし。

 

藤村:そう、気になることを歌いますしね。

 

音楽を作る時とコードを書く時の共通点

藤村:快南さんは音楽も作っていると思うんだけど、 音楽を作るのとコードを書くの、似てるところと似ていないところ、どんなのがありますか?

 

快南:ゾーンに入るというか、創作し始めて1回波に乗ると、時間の感覚がわからなくなる。ずっとやっちゃうみたいな状態になることがあるんですけど、その感じになるのは音楽とコードを書くときしか起きない気がしますね。 

 

藤村:確かになぁ。音楽も「あれ、やばい23時だ!でもこの低音の処理だけやりたいんだけど」みたいなの、ありますよね。 

 

快南:僕はふと時間を見てしまって「あっ」てなると急にその状態から抜けちゃったりしますね。

 

藤村:なるほど。僕が似てるなぁと思うのは、同じような感じかもしれないけど、沼に入っちゃうことあるじゃないですか。 

 

快南:ありますね。

 

藤村:もうこのブランチ、どうにも着地できないだろうみたいな修正を始めちゃった時とか、曲のミックス作業でこれは絶対形にならないし、元の方がいいんだけど、どうしよう みたいな時とか。 

 

快南:それはマジで音楽もコードも同じですね。沼るときにかかる時間も体感同じぐらいな気がします。

 

藤村:わかる。

 

快南:ああもうダメだってなるまでの時間も同じかもしれないです。 

 

藤村:わかる、沼ってからそれがいいものになることの少なさも同じような気がする。

 

快南:間違いないですね。いいものができる時ってふとパパパって書いて、もういいみたいな感じですね。 

 

藤村:なんなんですかね。やっぱ自分の脳内にある程度の道筋が全部できてから作業すると、作業自体も早くていいものができる、というのはあるかなと思ってて。自分の場合、コードを書く以外の仕事でもそうだけど、何らか頭を使わないといけない仕事は問題だけ整理して、あとは空き時間を作ってぼーっと考えたり、考えないで散歩したりしてると片付くみたいなパターンが多いんですよね。

 

快南:ああ、なるほど。

 

藤村:Clojureってプログラミング言語があるじゃないですか。Clojureの作者のRich Hickeyが前にカンファレンスで「ハンモック・ドリブン・デベロップメント」って言ってて。要は、解きたい問題と前提の整理と重要な論点を書き出して、あとはハンモックで寝たり、考え事をしてぼーっとしているともう答えが出るみたいなこと。わかる〜と思って。

 

快南:そんないいことがあるんですね。

 

藤村:脳科学とか神経科学だとある話らしくて。寝てる間とか休んでいる時に脳内でいろんなお片付けが進んで、話が整理されてるっていうのはあるらしいですよ。
快南:そういう話は聞いたことはあるけど、自分で意識できるまで感じたことはないかもしれないですね。

 

藤村:これ沼ってるな、お片付けの時間が足りてないなって時は意図的に自分はやってるかも。あとは音楽もプログラミングも期限を設けてやらないと永遠に終わらないっていうのもありますよね。 

 

快南:間違いなくありますね。僕は期限が一番大事かもしれないです。 

 

藤村:期限があってこそクリエイティブになれる部分があるもんな。

 

快南:僕はそれを強く信じてます。期限とあと制限ですかね、あんまりにも自由すぎるとできないですね。 

 

藤村:プログラミングだと期限と制限はいい感じに用意されていること多いじゃないですか、音楽ではどうしてるんですか?

 

快南:音楽は人と曲を作ったりするとそれ自体が割と大きい制限とか期限になるので、そういうのが多いかもしれないですね。 

 

藤村:自分一人でやってるのと人とやるのでは、やっぱりできるものは違う?

 

快南:ありますね。自分で作るものでも、もちろんいいものができるんですけど。人と作るとリリースされますね。自分で作ってるのは自分の心ゆくまで作業できるから別にリリースしなくてもいいというか。人と作ってると必然的にじゃあいつまでに出そうよとなるので。 

 

藤村:そうだよな。プログラミングも音楽も人とやる、やらないといけないものはあるような。 逆にプログラミングにあって音楽にないもの、もしくはその逆ってある?

 

快南:今のところ全部同じですね。 

 

藤村:いや、そうなんですよ。あんまり思いつかないんだよな。正解がないのも同じ。

 

快南:確かに。

 

藤村:ひとつのことをやるにしても、複数のやり方があるのも同じ。

 

快南:最終的にできたものが芸術として捉えられるか捉えられないかとか? 

 

藤村:それはそうですね、でもプログラミングって未だによくわからない営みだなと思ってて。基本的に仕事のために、仕事っていうか何か道具を作るために使われていることがほとんどだと思うんですよね、メディア・アートみたいなのは別として。道具を作っているコードでも良し悪しとか審美的な要素があるじゃないですか。

 

快南:ありますね。

 

藤村:これ何なんだろうなって思いますね、謎だなって。

 

快南:確かに。GitHubとか、今色々なコードが自由に見れるようになっているので、コードの芸術性と言えばいいのかわかんないですけど、その審美的な部分は評価されやすくなっている環境なのかなって思いますね。

 

藤村:そうね、僕いつかすごい暇だったらオープンソースのコードの批評をやってみたいんですよ。この人の作ったこのライブラリは、こういう個性がめちゃくちゃ活きてるし、現実的ですごい!みたいなのとか面白いと思うんだよな。 

 

快南:面白そうですね。

 

藤村:プログラミング批評っていう新たな論壇を作りたいですね。 

 

快南:面白そうですね。本とかであったら、めっちゃカジュアルな感じで書いてあったら読みたいです。 

 

藤村:うん、面白そう。じゃあそんな感じで話は尽きないのですが、今日はこんなところで終わろうかと思います。今日は STORES 予約 のエンジニアの快南さんと、最近聞いてる音楽、音楽とプログラミングの似ているところに似てないところ、似てないところはあんまりないって結論になったけど。コード批評についてお話をしました!ということで論より動くもの.fm終わりにしようと思います。皆さん、ありがとうございました!

 

快南:ありがとうございました、面白かったです。

 

藤村:では、失礼します。(完)

 

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