黙然日記(廃墟)

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産経「主張」のG7観。

 6/6分です。梅雨の時期なので毎年6月6日には雨がざあざあ降っているような気がするのですが、関東で6月6日に雨がざあざあ降るのはわりと珍しくて、ここ10年では2005、2006、2009、2012年だけです。それでも今年を加えて半分ですね。

【主張】G7サミット 「対中認識」を行動に移せ(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140606/plc14060603150004-n1.htm

【G7サミット】首相、論戦をリード?対中包囲網?に欧米引き込む 名指し見送りも「誤差の範囲」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140606/plc14060607560006-n1.htm

 今回のG7サミットがどういう状況で行われたか。産経「主張」自身が解説しているように、ロシアによるクリミア併合に強く抗議し、ソチでの開催を拒否してG8の枠組みすら外し、ウクライナ情勢並びにせいぜいシリア問題とイラン問題にテーマを集中したサミットです。最近は儀礼的な存在になり、包括的かつ総花的な宣言でお茶を濁してきたサミットが、ひさしぶりに本来の機能を取り戻した会合だったと言えるでしょう。そこに空気読めないまま乱入し、中国だの北朝鮮だの言い出して首脳宣言のピントをボケさせた人物がいます。誰とは言いませんが安倍晋三日本国首相です(こうして明確に書いてみると、実に情けないですね)。これを絶賛するのが産経新聞で、G7の意味もわかっていなければ、「議論を掻き回す」と「リーダーシップを執る」の違いもあえて無視して提灯記事を書きます。産経新聞しか読んでいない本人は、ますます調子に乗るという構図です。ほんとに、今回の首脳宣言の内容は国辱ものでした。