黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経黒田大記者のベトナム戦争観。

 6/7分です。ここんとこヘタレてるぞ。

【外信コラム】ソウルからヨボセヨ ベトナム戦争はタブー? - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140607/kor14060703020002-n1.htm

 ひさしぶりに黒田勝弘大記者が、おかしなことを書いています。ベトナム戦争は北ベトナムを含む共産圏からはから「侵略戦争」と呼ばれ、《国際的に“歴史認識”が分かれている》としています。韓国の雰囲気は現地の黒田大記者に任せるしかありませんが、わたしの知るかぎり、事実上の戦争当事国であった米国においても、「あれは“間違った戦争”だった」という認識が、現在では一般的なはずです。その裏には、対ファシズム戦争が“正しい戦争”だった*1ということがあるのですが。韓国では、ベトナム戦争に対する認識が違う、あれは「正しい戦争」だったという認識が一般的なのでしょうか。負けた戦争だから“間違っている”わけではなくて、本当の意味での民族自立や自由と民主主義の価値観をもたらしただろうか、という観点から、歴史上の行為が「正しい」か「間違っている」かが決まるのです。国主催の追悼式典で、大統領が“間違った戦争”に触れたくないのは理解できるところですが、黒田大記者はそのへんどう考えているのでしょうか。

*1:相対的にそういうことは言えても、究極的に“正しい戦争”なんてものはありません。