私は子供の頃からの美味しんぼファンです。料理や酒に関する知識のベースには美味しんぼの影響を強く受けています。とくに24巻のインド料理特集には衝撃を受けました。1990年の段階で、あれほど深くインド料理を紹介した日本の記事はなかったのではないでしょうか。
これまで南インド、スリランカ、ネパールなどを旅して来ましたが、北インドは未踏の地でした。そこで年末年始の休暇を利用してデリーとジャイプールの旅に行ってきました。
今回の旅はひたすら食べることが目的です。観光はいっさいしないくらいの勢いです。できれば美味しんぼ24巻に出てきた料理を実際に食べてみようと考えました。結果からいうと、美味しんぼ24巻に出てきた料理のいくつかを食べることができました。
ちょっと長いので実際のインドのレストランに興味のない人は軽く読み飛ばしてもらえれば…。
デリーに到着して初日の夜は、ITC MauryaホテルのDum Pukhtレストランを訪れました。
こちらのレストランは、美味しんぼ24巻に登場するクレシシェフ(Imitiaz Qureshi)氏が総料理長を勤めるITCグループの高級北インド料理店です。Dum Pukhtという店名は、シェフが現代に蘇らせたDum Pukhtという調理法の名前でもあります。Handiという鍋に、蓋をしてパン生地で密閉して長時間煮込むという料理法です。
この店では、美味しんぼに出てきた料理であるRaan-e-Dumpukht (羊の足の蒸し焼き)と、ウェイター氏のおすすめであるDal Dumpukht (黄色ダル)を頼みました。パンはやはりおすすめのKhamiri Rotiにしました。
Raan-e-Dumpukhtは、美味しんぼのようにパイ生地に包まれてはいないものの、感動の味わいでした。マトンは極めて柔らかく煮込まれ、口に入れると、ふわっとサフランとカルダモンの香りが漂います。ベースとなるスパイスの組み合わせの香りと、サフラン+カルダモンの二層構造になっていることがわかります。
Dal Dumpukhtは、一見どこにでもある普通のダルなのですが、口に含んだ瞬間に芳醇で濃厚なギーの香りが口いっぱいに広がります。使っているギーの品質は他とは全く違うのだなと思いました。単なるダルがここまで素晴らしいごちそうになるのかと驚愕でしかありません。
Khamiri Rotiはしっかりした味わいで、油などは塗られておらず、濃厚な料理によく合います。
インドはあまりお酒を飲まない国ですから、お酒には期待していなかったのですが、インド産ワインがグラスでいただけるということで、頼んでみることにしました。スパークリング(Sula Brut Methode Traditionelle)は非常に完成度が高くて良いお酒でした。そこでウェイター氏のおすすめで赤ワイン(Fratelli Sangiovese)も頼んだのですが、これは僕の好みにドンピシャの素晴らしいワインでしたね。ワイン通ではないので、詳しい説明はできませんが、とにかく良かったです。
サービスも完璧であり、僕の美食人生の中でも最高の夕食の一つとなりました。値段もそれ相応であり、一人で7691.33ルピー(1.32万円)もしてしまいましたが、それだけの価値は十分にあります。この旅のあいだに再訪することを決めました。
二日目の昼は、タンドーリチキンとバターチキンの発祥の店と言われるMoti Mahalで食べたのですが、タンドーリチキンは肉がガチガチに硬く、バターチキンは酸味が強すぎ、どちらもいまいちでした。人によって評価が別れる店なので、時間帯などによって味にバラつきがあるのかもしれませんね。
二日目の夜は、体調が悪くなってしまったためパスにしました。一食抜いても朝までお腹が空かない北インド料理にはすこし脅威を感じます…。
三日目の昼は、Jama Masjidのそばにある老舗Karim's Hotelに行きました。ぜひ食べたかったブレインカレーは品切れのため、シークケバブとマトンコルマを食べました。パンは紙のように薄いRomali Rotiを選びました。シークケバブはふわふわに柔らかく、美味しいものでしたが、マトンコルマは普通かなと言う感じです。グレービーの味しかせず、日本のインドカレー屋で出てきそうな味です。Romali Rotiは紙のように薄いのに、なかなか強靭で、面白いパンでした。
Karim's Hotelの周辺は庶民的な町並みで非常に不潔なので、不潔なのに強い人以外はおすすめしません。歩いていると確実に食欲をなくします。まぁ、正直わざわざ行くまでもないかなと思いますが。
三日目の夜は、やはりITC Mauryaホテルにあるタンドーリ専門店Bukharaを訪れました。こちらの店は満員御礼で大賑わいでした。シンプルにタンドーリ盛り合わせとダルとナンのセットを、「この料理は手で食べるのが美味しいので」と言ってカトラリーなしで提供するスタイルが、外国人にも現地人にも受けているようです。
ダルはやはりめちゃくちゃ美味かったですね。ここのダルは、黒いダルなんですが、うまくバターで煮込んであり、重さを一切感じさせない絶品です。香りからすると、こちらではギーではなく、バターを使っているようです。僕は、黒いダルはあまり好きではないのですが、ここのは夢中になって最後のひとさじまで食べてしまいました。
タンドーリ盛り合わせはノンベジを頼んだのですが、やはりちょっと日本人の好みからすると全体的にパサパサのように感じました。インド最高のタンドーリ専門店でこの程度の味であるならば、インドのタンドール料理は日本人にとってはそんなに美味しいものではないのかもしれないですね。次回来ることがあればベジを頼んでみようと思います。
コンセプトも成功しており、活気のある店内に、カジュアルでattentiveなサービス、レトロ調の内装などがあわさって、とても良い店だと思います。でも僕としてはDum Pukhtの料理のほうがずっと好きですね。
ちなみに僕が世界最高のケバブだと思うのはイスタンブールにあるZubeyir OcakbasiのAdana Kebabです。これについてはまたそのうち別稿で紹介できればと思います。
四日目の昼は、Lazeez Affaireという店です。ジャイプールへの移動のため、空港へ向かう途中に立ち寄りやすいと思われたこちらの店を選びました。Murgh Handi Lazeezという美味しんぼに出てきた料理が食べたいのと、内装がよさそうなのが選んだ理由です。
Murgh Handi LazeezとHyderabadi Biryaniを頼みましたが、Murgh Handi Lazeezは真っ白でクリーミーなチキンカレーであり、美味しんぼにでてきたのとはだいぶ違う感じでした。Hyderabadi Biryaniは、素焼きの器に入れられて、蓋をパンで閉じる、先述のDumスタイルでそのまま提供してくれて感動しました。これが本当のDum Biryaniか!と。
ま、料理の味は普通に美味しいかなという感じですが、デザートに頼んだGulab Jamunが熱々で供されて感動しました。Gulab Jamunといえば、甘ったるくてぼそぼそしていてあまりおいしくないというイメージだったのですが、熱々の状態で供されると、とても甘いのが良いほうに働き、大変おいしかったですね。見た目も光り輝いていました。
五日目からはジャイプール編です。ここではラジャスタン料理をメインで食べる予定です。
五日目の夜はNatrajという店でRajasthani thaliを食べました。目的は美味しんぼに出てきた豆の塊のカレーです。美味しんぼにはベレという名前で載っていましたが、実際にはGatta CurryまたはGatta ki sabziという名前のようです。豆をゆでて作る場合も、揚げて作る場合もあるようです。
Gatta curryは、まぁ、普通に豆の塊のカレーという味でした。ターリーでは、二つのカレーが供されたのですが、同じような色と見た目なのに、ソースが異なる味で、まったく違う味が楽しめたのが印象的です。Gatta curryはコリアンダーシードが使われていたのが特徴的です。パンも渋い全粒粉?のパンなどが中心で、ターリー全体としては、ちょっと味わいが重たすぎるかなと思いました。
六日目の昼夜と、七日目の昼は疲れていたのでホテルの近くのSilver Cloudレストランで食べました。Handi MaasとLaal Maasというラジャスタン料理を食べたのですが、この二つはどちらも羊の辛いカレーなのですが、まったく作り方と味わいが違っていて面白かったです。ついでに八日目の夜もこの店でビュッフェを食べました。チキンカレー(Murgh lababdar)が鶏肉のダシが効いて非常に美味しかったですね。
Handi Maasはさわやかなオニオンのグレービーに、香菜の刻んだものがかけられており、鮮烈な味わいです。それにたいしてLaal maasは唐辛子ベースのグレービーで、どろっとした渋い味わいです。どちらもなかなかよくできていると思いました。
七日目の夜は、Jaipurで有名なChokhi Dhaniという店に行きました。テーマパーク風レストランだと思っていったら、どちらかというとテーマパークに夕食がおまけでついているみたいな感じでしたが、本格的ラジャスタンターリーが味わえました。やはりラジャスタン料理のみだと重すぎるという印象です。
なぜかターリーに甘いものが三つもついてきたのが印象的です。スージーハルワのようなもの二つと、キチュリが一つです。キチュリには大量のギーと砂糖を上から掛けたのには驚きました。
八日目の昼は、ホテル近くの有名店NirosでRajasthan Sulaというマトンの柔らかい串焼きのようなものを食べました。串から外されて出てきました。味は普通に美味しいです。
九日目の夜は、デリーで再度Dum Pukhtを訪れました。サービスは前回とは担当がかわり、やや弱い感じに。黒いダルとMurg Handi Qormaを食べました。美味しいけど、初日ほどの感動はなく、ダルはBukharaと近いものだったので注文を間違えたなという感じです。
十日目の昼は、ホテル内のThe Indian Grillで、ベジタンドーリセットとビリヤニを食べました。全く無名のレストランにもかかわらず、味はなかなか馬鹿にならないものでした。タンドーリは今回もいろいろ食べましたが、パニールティッカが本場タンドーリの中ではベストの品かなと。柔らかくてジューシーでスパイスが効いて、ワインによく合います。
十日目の夜は、Indian Accentというデリーで最も高級な現代インド料理の店で食べました。現代料理というので、なんか奇天烈な料理法でやたら少ない量のものがでてくるのかと不安でしたが、実際はなかなか良かったです。
サービスは抜群で、ワインペアリングもあり、デザートも大変おいしくてよかったのですが、肝心の料理はちょっと退屈かなと思いました。アミューズ2品と前菜のChaatは大変良かったのですが、その他の肉や魚介類の料理などは、スパイス使いも抑え目で普通の西洋料理のような感じでした。次回もし訪れることがあれば、ベジタリアンコースを食べてみようかと思います。
十日目の昼は、またしてもDum Pukhtに行きました。スープとビリヤニを食べましたが、まぁ、良いのですが、初日ほどの感動は今回もなかったですね。
十一日目の夜は、VarqというTaj Mahalホテルの現代インド料理店を訪れました。こちらも高級な店なのですが、サービスはやや雑で、飲み物のメニューがかなり弱いです。ですが、料理はかなり特徴があってよかったですね。コースメニューで一品ごとにベジ・ノンベジが選べるのも大変良いです。料理だけみればIndian Accentより良いですね。
あくまでインド料理の範疇で、独自の工夫や、プレゼンテーションの改善などをしており、インド料理好きにもぴったりのお店です。
かなりおすすめです。飲み物などはもっと頑張ってほしい。
最後にちょっと北インドの旅のメモを書いておきます。
2016年末現在、インドでは通貨改革の影響で現金が極めて不足しており両替やATMなどに制限が加わっている状況です。そのため移動にはずーっとUberを使っていました。Uberは値段交渉の必要がないので、インドでは極めて便利です。車両はどこでもすぐに見つかります。Uberのおかげで旅行が10倍楽しくなりました。Uberありがとう!
そしてデリーは大気汚染がものすごくひどいので、外を歩くのは極力避けたほうがよいと思われます。こちらのサイトから調べられますが、場合によっては健康な人でも外出すると病気になるレベルの場合があります。私も外を1時間もあるくとすぐに気分が悪くなりました。バンコクに帰ったら気管支炎になってしばらく寝込んでしまいました…。
サルサを踊るために南デリーのHauz Khasというあたりに行ったら、そちらはずっときれいなエリアだったので、次に来るときはなるべくそのあたりに泊まりたいなと思いました…。
今回は一人旅だったのですが、中国では通用する「大量に頼んで大量に残す」という作戦が封じられたので痛かったです。たくさん頼もうとするとウェイターに「これで十分だ!」と止められてしまうので。親切といえば親切なんですが、今回の旅の目的からすると、ちょっと問題でした。
デリーのレストランはどこも非常に良かったので、次は複数人で食べに来たいものですが、入国審査の遅さや、日本からの距離などを考えると、なかなか友人と来るのは難しそうですねぇ…。
2017年2月16日木曜日
2015年3月1日日曜日
香港で酔蟹を食べるのは人生の必須項目
香港の「酔蟹」という料理は、私の人生で食べた料理のなかでもベスト3に入る料理の一つです。
酔蟹とは、生の上海蟹を紹興酒に漬け込んだ料理です。
蟹味噌や蟹肉に紹興酒が染み渡り、えもいわれぬ濃厚で甘みのある味わいが楽しめます。
蟹肉はひたすら甘く、柔らかく、加熱された蟹とは全く違うとろけるような味わいが楽しめます。
蟹味噌は、普通に茹でたり蒸して食べても美味しい物ですが、酔蟹の蟹味噌ははっきりいってレベルが違います。紹興酒に漬け込まれたことで、さらに柔らかく、甘みをました蟹味噌は、まさに至福の味わい。世界最高の酒肴といっても過言ではないでしょう。
私は加熱した蟹はさして好きでもありませんが、酔蟹だけは大好物です。香港あたりに寄ることがあれば、必ず一人でも食べに行く料理です。紹興酒の良い奴を一本、酔蟹を一つ、あとは口直しの野菜炒めでも頼んで、ひたすら蟹をたべたべ、紹興酒をぐいぐいです。
この酔蟹には寄生虫の危険があるなどとも言われますが、この美味しさを考えれば寄生虫にやられて死ぬことくらい全く問題ありません。これだけ美味いものを食わないで死ぬほうがよほどリスクです。
酔蟹はいつでもどこでもあるというものではありませんので、電話などで在庫を確認してからいくとよいでしょう。上海蟹の季節でなくても酔蟹はあることもあるようです。
酔蟹とは、生の上海蟹を紹興酒に漬け込んだ料理です。
蟹味噌や蟹肉に紹興酒が染み渡り、えもいわれぬ濃厚で甘みのある味わいが楽しめます。
蟹肉はひたすら甘く、柔らかく、加熱された蟹とは全く違うとろけるような味わいが楽しめます。
蟹味噌は、普通に茹でたり蒸して食べても美味しい物ですが、酔蟹の蟹味噌ははっきりいってレベルが違います。紹興酒に漬け込まれたことで、さらに柔らかく、甘みをました蟹味噌は、まさに至福の味わい。世界最高の酒肴といっても過言ではないでしょう。
私は加熱した蟹はさして好きでもありませんが、酔蟹だけは大好物です。香港あたりに寄ることがあれば、必ず一人でも食べに行く料理です。紹興酒の良い奴を一本、酔蟹を一つ、あとは口直しの野菜炒めでも頼んで、ひたすら蟹をたべたべ、紹興酒をぐいぐいです。
この酔蟹には寄生虫の危険があるなどとも言われますが、この美味しさを考えれば寄生虫にやられて死ぬことくらい全く問題ありません。これだけ美味いものを食わないで死ぬほうがよほどリスクです。
酔蟹はいつでもどこでもあるというものではありませんので、電話などで在庫を確認してからいくとよいでしょう。上海蟹の季節でなくても酔蟹はあることもあるようです。
2014年7月9日水曜日
スリランカでカレーを食べる
今年の頭、バンコクから足を伸ばしてスリランカに行って来ました。旅の目的は美味しい料理を食べることです。
スリランカ料理はマイナーな料理ですが、日本にもいくつかのスリランカ料理屋があります。
今はなくなってしまいましたが、昔は六本木にとても本格的なスリランカ料理屋(アータラ・ピータラ)があり、そこで食べた料理に衝撃を受けて、「いつかはスリランカに行くぞ!」と心に誓ったのです。
スリランカで食べるべきものはカレーです。ホテルなどに行くとRice & Curryなどと言った名前でメニューに掲載されています。それを注文すると、時間をかけて多数の野菜や豆のカレーと副食類をつけたカレーセットを料理してくれます。店によっては作り置きの場合もあります。
カレーを頼むときは、肉か魚のメインのカレーを選んで注文します。そうすると、自動的に色々ついてきます。副食の中でも私のお気に入りはココナッツフレークと唐辛子を混ぜた「ポルサンボール」です。これをご飯やカレーと混ぜて食べれば、ご飯が何膳でも食べられます。
とくにスリランカでも料理の美味しい街として知られているのは、山の奥にあるEllaという場所です。景色が美しいので観光地となっていますが、そこでは様々なホテルが美味しいカレーセットを提供しています。しかしコロンボから車で10時間かかるのが難点です。
とくにElla's Edge Resortというホテルで昼に食べたカレーセットは最高でした。注文してから作るので1時間待たされましたが、絶景のなかで美味しい紅茶を飲みながら待てるので、全く苦になりません。
スリランカでは小さいホテルであっても、きちんとした料理人がいて美味しいカレーを作れるようにしてるホテルが多いので、ぜひホテルでご飯を食べましょう。
スリランカにはカレー以外にも軽食類など色々な料理がありますが、専門店で出しているものが多くて、旅行者はなかなかお目当てを見つけることができません。
そこでコロンボのHiltonのCurry Leafというビュッフェレストランに行くのがお勧めです。とても人気があり、多種多様の料理をビュッフェ形式で出しているので、ほぼ全ての主要なスリランカ料理を一晩で食べることができます。
軽食で特徴的なものは、アーッパとインディアーッパでしょうか。
アーッパ(Hopperともいう)は、クレープ状の薄いぱりぱりした生地に卵をのせて焼いたものです。軽くて軽食にぴったりです。
インディアーッパ(String Hopperともいう)は、米のふわふわした細い麺にキリ・ホディという黄色いココナッツスープをかけて食べます。これは主に朝食として食べられますが、前述のHiltonのビュッフェでも出しています。
スリランカではお酒はあまり飲まれません。
地元民が行くバーは驚くほど雰囲気が悪く、飲んだくれが吹き溜まり、すさみきっています。旅行者が一人で入れるような店はあまりありません。
その中でEllaにあるバーはマシな雰囲気だったので、そこに入ってToddyというヤシの樹液から作る醸造酒を飲むことができました。酸味があり、ごくわずかに発泡しています。独特の味ですが、ブドウから作った粗製ワインに似ています。
スリランカの紅茶はとても美味しいので、是非とも飲むべきです。ホテルなど外国人が来るところでは、ストレートで上等な紅茶を出してくれますが、これは驚異的に美味しいですね。私はコーヒー党で、日本では紅茶を飲むことはないのですが、スリランカでは毎日紅茶を飲んでいました。
コロンボの紅茶専門店 Heladiv Tea Clubでは、スリランカの各地の銘茶を飲むことができます。珍しいgolden tipやsilver tipなどの紅茶も飲むことができます。
あとKandyにあるRoyal Bar & Hotelも非常に気持ちよい内装でお茶ができる場所としておすすめです。ここは酒も出していますが、雰囲気は悪くありません。
スリランカは南アジアとしては驚くほど衛生的で、田舎の客の少ないレストランで作り置きのカレーを食べても、傷んでるとかいうことがなかったです。10日間いても一度も腹を壊すことがなかったので、安心して旅することができます。
しかしスリランカにいる間中、美味しくて毎食毎食たべすぎてしまったので、胃が苦しかったですね。消化薬や胃薬を持っていくことをお勧めします。
出発前にバンコクで出会った西洋人二人に「これからスリランカにスリランカ料理を食べに行くよ!」と言ったら、「スリランカはいいところだけど料理は全く美味しくないよ・・・」と言ってたのが不思議です。彼らは一体何を食べていたのでしょうか・・・
スリランカ料理はマイナーな料理ですが、日本にもいくつかのスリランカ料理屋があります。
今はなくなってしまいましたが、昔は六本木にとても本格的なスリランカ料理屋(アータラ・ピータラ)があり、そこで食べた料理に衝撃を受けて、「いつかはスリランカに行くぞ!」と心に誓ったのです。
Ella's Edge Resortにて |
カレーを頼むときは、肉か魚のメインのカレーを選んで注文します。そうすると、自動的に色々ついてきます。副食の中でも私のお気に入りはココナッツフレークと唐辛子を混ぜた「ポルサンボール」です。これをご飯やカレーと混ぜて食べれば、ご飯が何膳でも食べられます。
とくにスリランカでも料理の美味しい街として知られているのは、山の奥にあるEllaという場所です。景色が美しいので観光地となっていますが、そこでは様々なホテルが美味しいカレーセットを提供しています。しかしコロンボから車で10時間かかるのが難点です。
とくにElla's Edge Resortというホテルで昼に食べたカレーセットは最高でした。注文してから作るので1時間待たされましたが、絶景のなかで美味しい紅茶を飲みながら待てるので、全く苦になりません。
スリランカでは小さいホテルであっても、きちんとした料理人がいて美味しいカレーを作れるようにしてるホテルが多いので、ぜひホテルでご飯を食べましょう。
インディアーッパ@Curry Leaf |
そこでコロンボのHiltonのCurry Leafというビュッフェレストランに行くのがお勧めです。とても人気があり、多種多様の料理をビュッフェ形式で出しているので、ほぼ全ての主要なスリランカ料理を一晩で食べることができます。
軽食で特徴的なものは、アーッパとインディアーッパでしょうか。
アーッパ(Hopperともいう)は、クレープ状の薄いぱりぱりした生地に卵をのせて焼いたものです。軽くて軽食にぴったりです。
インディアーッパ(String Hopperともいう)は、米のふわふわした細い麺にキリ・ホディという黄色いココナッツスープをかけて食べます。これは主に朝食として食べられますが、前述のHiltonのビュッフェでも出しています。
Toddy |
地元民が行くバーは驚くほど雰囲気が悪く、飲んだくれが吹き溜まり、すさみきっています。旅行者が一人で入れるような店はあまりありません。
その中でEllaにあるバーはマシな雰囲気だったので、そこに入ってToddyというヤシの樹液から作る醸造酒を飲むことができました。酸味があり、ごくわずかに発泡しています。独特の味ですが、ブドウから作った粗製ワインに似ています。
スリランカの紅茶はとても美味しいので、是非とも飲むべきです。ホテルなど外国人が来るところでは、ストレートで上等な紅茶を出してくれますが、これは驚異的に美味しいですね。私はコーヒー党で、日本では紅茶を飲むことはないのですが、スリランカでは毎日紅茶を飲んでいました。
Nuwara Eliyaの茶畑にて |
あとKandyにあるRoyal Bar & Hotelも非常に気持ちよい内装でお茶ができる場所としておすすめです。ここは酒も出していますが、雰囲気は悪くありません。
スリランカは南アジアとしては驚くほど衛生的で、田舎の客の少ないレストランで作り置きのカレーを食べても、傷んでるとかいうことがなかったです。10日間いても一度も腹を壊すことがなかったので、安心して旅することができます。
しかしスリランカにいる間中、美味しくて毎食毎食たべすぎてしまったので、胃が苦しかったですね。消化薬や胃薬を持っていくことをお勧めします。
出発前にバンコクで出会った西洋人二人に「これからスリランカにスリランカ料理を食べに行くよ!」と言ったら、「スリランカはいいところだけど料理は全く美味しくないよ・・・」と言ってたのが不思議です。彼らは一体何を食べていたのでしょうか・・・
2013年12月23日月曜日
バンコクで蟻の卵のスープを食べる
評論家の山形浩生氏が以前、ウェブサイトで「ラオスで蟻の卵を食べたぞ!」と自慢をされており、それ以来、蟻の卵を食べることは私の旅の目標の一つでありました。
残念ながらラオスでは蟻の卵を食べることはかなわなかったのですが、意外とバンコクのイサーン料理店などでも置いており、普通に食べることができることを昨年知りました。ちなみにタイの東北部であるイサーンは、ラオスと共通の言語や文化を持っています。
蟻の卵は、タイ語ではカイモッデーンと呼びます。赤蟻(モッデーン)の卵(カイ)ということです。旬の希少な食材だということです。
蟻の卵は、サラダ(ヤム)やスープ(ゲーン)にして食べます。私は両方試しましたが、ヤムの方が蟻の卵の味が良く分かります。小さい白子のような味わいをしています。しかし料理のバランスとしては、スープの方が美味しいように思いました。
また私は食べたことがありませんが、オムレツ(カイジャーオ)にして食べる場合もあるようです。希少な食材をオムレツにしてしまうのはもったいないような気もしますが。
食べられる場所ですが、地元の人が主に行くような本格的な大型イサーン料理屋に行く必要があると思われます。
私は、いつもペッブリーにあるラープペットパラム9(ลาบเป็ดพระรามเก้า)で食べています。ここはタイ人に人気のイサーン料理店で、一部のマニアックな日本人や外国人も食べに来るようです。
エカマイ駅でタクシーを拾って、ペッブリーを右折、一本目を左に入ってちょっといった左手にあります。
多少なりタイ語と地理が分からないとたどり着くのは難しいですし、メニューもタイ語のみなので、イサーン料理を知らないと注文も難しいかと思います。とても観光客がぶらりと立ち寄れるようなお店ではないのですが、どの料理もおいしく、なかなかお勧めのお店です。
店の名刺の画像を貼っておきますので、気合いのはいった旅人はぜひ挑戦してみてください。
大きな地図で見る
残念ながらラオスでは蟻の卵を食べることはかなわなかったのですが、意外とバンコクのイサーン料理店などでも置いており、普通に食べることができることを昨年知りました。ちなみにタイの東北部であるイサーンは、ラオスと共通の言語や文化を持っています。
蟻の卵は、タイ語ではカイモッデーンと呼びます。赤蟻(モッデーン)の卵(カイ)ということです。旬の希少な食材だということです。
蟻の卵は、サラダ(ヤム)やスープ(ゲーン)にして食べます。私は両方試しましたが、ヤムの方が蟻の卵の味が良く分かります。小さい白子のような味わいをしています。しかし料理のバランスとしては、スープの方が美味しいように思いました。
また私は食べたことがありませんが、オムレツ(カイジャーオ)にして食べる場合もあるようです。希少な食材をオムレツにしてしまうのはもったいないような気もしますが。
食べられる場所ですが、地元の人が主に行くような本格的な大型イサーン料理屋に行く必要があると思われます。
私は、いつもペッブリーにあるラープペットパラム9(ลาบเป็ดพระรามเก้า)で食べています。ここはタイ人に人気のイサーン料理店で、一部のマニアックな日本人や外国人も食べに来るようです。
エカマイ駅でタクシーを拾って、ペッブリーを右折、一本目を左に入ってちょっといった左手にあります。
多少なりタイ語と地理が分からないとたどり着くのは難しいですし、メニューもタイ語のみなので、イサーン料理を知らないと注文も難しいかと思います。とても観光客がぶらりと立ち寄れるようなお店ではないのですが、どの料理もおいしく、なかなかお勧めのお店です。
店の名刺の画像を貼っておきますので、気合いのはいった旅人はぜひ挑戦してみてください。
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2013年12月18日水曜日
昼のマカオの楽しみ
マカオといえば、博打に女遊びと相場は決まっているようですが、意外とぶらぶらと街歩きをするのも楽しいものです。香港ではなかなか見られないようなゆっくりした下町の風情が残っているので、夜遊びに興味がない人でも半日くらい訪ねてみるのも悪くありません。
夜遊びに興味のない人は、わざわざホテルの限られたマカオに泊まることはないでしょう。香港から昼にフェリーで行って、夜のフェリーで帰るくらいでちょうどいいでしょう。
まず、十月初五日街と新馬路の交差点から歩き始めます。
するとすぐ右側に大龍鳳茶樓という飲茶屋がありますので、そこで遅めの昼飯を食べましょう。地元の老人であふれかえっている店内は、まさに本場感があります。龍鳳鮮蝦餃は全くお勧めしません。蠔油鮮竹巻と鮮竹牛肉球は美味しかったです。
そのまま道を歩いて行くと、また右側に南屏雅敍という古い喫茶店があります。ここはとにかく古くて雰囲気の良い店です。ここでは鴛鴦茶という珈琲と紅茶を混ぜたものか、杏仁露という杏仁パウダーの飲み物がおすすめです。あとパンやサンドイッチなども良いです。
どちらの店も混んでいますが、ずかずか入り込んで空いてる席に座って席を取ります。しかし、たまに老人の常連席だったりして、追い出されたり無理矢理に相席されることもありますので、そういうときはどきましょう。
そのあと裏の道に入って洪馨椰子でココナッツアイスを買って食べながら歩きましょう。このココナッツアイスは、ココナッツ好きには本当にうまいのでお勧めです。
私がマカオを訪れる理由の一つは、MacauSoulというワインバーを訪れるためです。
ここはイギリス人の老夫婦が経営しているワインバーで、内装や食器にとことんこだわっており、塵ひとつない極めて美しい雰囲気を保っています。ポルトガルワイン専門で、グラスワインはマデイラを除けばありません。あとはウィスキーとアグアルディエンテとビールなどがあります。
店主も常連客も、とても上品で落ち着いた佇まいを保っており、一見客はかなり気圧されるでしょう。しかし節度を持って接していれば、親切にいろいろと教えてくれます。
16時くらいに開いて、20時くらいには閉めてしまったりするし、よく休んでいるので、行くときは電話で確認するほうがよいでしょう。美しい内装が楽しめるように、早い時間に行くことをお勧めします。
このバーは本当にお勧めのお店です。まず間違いなく世界でも最高のバーの一つだと思います。とても美しい内装と食器類、とても個人的な経営、よい音楽、よいワイン、最高のチーズなど、どれをとっても最高です。このようなバーは、ほかにないでしょう。
店の内装には数年間をかけ、食器はチェンマイのMengrai Kilnというところで特注してつくったタイの陶磁器を使っています。
店主は英国製のチーズをスーツケースに詰めて持ち帰ってくるそうです。さらに、そのチーズは、小さな農場などで作られたチーズで、普通にスーパーマーケットなどで買うことはできず、代理人に頼んであらかじめ仕入れてもらっているそうです。ここまでこだわりぬいたものを提供する店を見たことがありません。
もしバーを愛する人であれば、飛行機に乗ってでも訪れるべき名店です。バー好きではなくても、素敵な雰囲気の店を愛する人であれば誰でも楽しめるでしょうけども、ぜひ本当に良いものを愛する人たちだけが訪れてほしいなあ、と個人的には思うのでした。
場所はSt. Paul聖堂跡のすぐそばにあります。
これらの店の情報は、すべて"地球の歩き方 マカオ 2012~2013版"に掲載されています。マカオ専門のガイドブックがでていることにも驚きますが、このような渋い店ばかり掲載するとは、執筆者は只者ではないと感じさせます。
どの店も「海外旅行初めてなんです。外国語もまったくできません」という人が入ったら、かなり圧倒されるのではないかなと思いますが。
「ガイドブックに載っているお店なんて!」などという旅行者もいますが、じつは最近のガイドブックには変な店はあまり載っていないものです。自分でそこらの適当な店に入るよりは、ガイドブックを活用するほうがずっと間違いがありません。
Lonely Planetや地球の歩き方には情報もかなり新しいものが掲載されており、観光客が殺到して評判が落ちたような店は翌年にはすぐに除外されています。
夜遊びに興味のない人は、わざわざホテルの限られたマカオに泊まることはないでしょう。香港から昼にフェリーで行って、夜のフェリーで帰るくらいでちょうどいいでしょう。
まず、十月初五日街と新馬路の交差点から歩き始めます。
するとすぐ右側に大龍鳳茶樓という飲茶屋がありますので、そこで遅めの昼飯を食べましょう。地元の老人であふれかえっている店内は、まさに本場感があります。龍鳳鮮蝦餃は全くお勧めしません。蠔油鮮竹巻と鮮竹牛肉球は美味しかったです。
そのまま道を歩いて行くと、また右側に南屏雅敍という古い喫茶店があります。ここはとにかく古くて雰囲気の良い店です。ここでは鴛鴦茶という珈琲と紅茶を混ぜたものか、杏仁露という杏仁パウダーの飲み物がおすすめです。あとパンやサンドイッチなども良いです。
そのあと裏の道に入って洪馨椰子でココナッツアイスを買って食べながら歩きましょう。このココナッツアイスは、ココナッツ好きには本当にうまいのでお勧めです。
私がマカオを訪れる理由の一つは、MacauSoulというワインバーを訪れるためです。
ここはイギリス人の老夫婦が経営しているワインバーで、内装や食器にとことんこだわっており、塵ひとつない極めて美しい雰囲気を保っています。ポルトガルワイン専門で、グラスワインはマデイラを除けばありません。あとはウィスキーとアグアルディエンテとビールなどがあります。
店主も常連客も、とても上品で落ち着いた佇まいを保っており、一見客はかなり気圧されるでしょう。しかし節度を持って接していれば、親切にいろいろと教えてくれます。
16時くらいに開いて、20時くらいには閉めてしまったりするし、よく休んでいるので、行くときは電話で確認するほうがよいでしょう。美しい内装が楽しめるように、早い時間に行くことをお勧めします。
このバーは本当にお勧めのお店です。まず間違いなく世界でも最高のバーの一つだと思います。とても美しい内装と食器類、とても個人的な経営、よい音楽、よいワイン、最高のチーズなど、どれをとっても最高です。このようなバーは、ほかにないでしょう。
店の内装には数年間をかけ、食器はチェンマイのMengrai Kilnというところで特注してつくったタイの陶磁器を使っています。
店主は英国製のチーズをスーツケースに詰めて持ち帰ってくるそうです。さらに、そのチーズは、小さな農場などで作られたチーズで、普通にスーパーマーケットなどで買うことはできず、代理人に頼んであらかじめ仕入れてもらっているそうです。ここまでこだわりぬいたものを提供する店を見たことがありません。
もしバーを愛する人であれば、飛行機に乗ってでも訪れるべき名店です。バー好きではなくても、素敵な雰囲気の店を愛する人であれば誰でも楽しめるでしょうけども、ぜひ本当に良いものを愛する人たちだけが訪れてほしいなあ、と個人的には思うのでした。
場所はSt. Paul聖堂跡のすぐそばにあります。
これらの店の情報は、すべて"地球の歩き方 マカオ 2012~2013版"に掲載されています。マカオ専門のガイドブックがでていることにも驚きますが、このような渋い店ばかり掲載するとは、執筆者は只者ではないと感じさせます。
どの店も「海外旅行初めてなんです。外国語もまったくできません」という人が入ったら、かなり圧倒されるのではないかなと思いますが。
「ガイドブックに載っているお店なんて!」などという旅行者もいますが、じつは最近のガイドブックには変な店はあまり載っていないものです。自分でそこらの適当な店に入るよりは、ガイドブックを活用するほうがずっと間違いがありません。
2012年3月7日水曜日
バンコクで焼くグラスフェッドビーフ
バンコクのエンポリアムという高級デパートには、充実した食料品売り場があります。前回の旅行中にそこで見つけたのが、オーストラリア産のグラスフェッドビーフ。グラスフェッドビーフとは、牧草だけで育てた牛肉です。
日本や米国で生産される牛肉はほとんどが穀物で育てられています。その方が、脂がのった牛肉を生産できるからです。穀物で育った牛のほうが、柔らかく、肉の臭みも少ないと言われています。逆に言うと、グラスフェッドビーフは、堅くて臭くて赤身でおいしくないと思われており、日本では流通していません。
この肉を見つけたときに「食べたい!」とすぐ思いました。グラスフェッドビーフは一度も食べたことが無かったので、一度食べてみたいと考えていたのです。
前回はホテルだったので調理できませんでしたが、今回はキッチンがあるので、そこで調理しようと思って買ってきました。
これまでステーキを焼いた経験がほとんど無いので、うまく焼けるかどうか心配に思いつつも、ルームメイトのベルギー人を誘って、3種類(Tenderloin, Striploin, Ribeye)の肉を買いました。残念ながら私の住んでいる福岡では、良質のステーキ肉は簡単に手に入らないので、ステーキを焼く機会がないんですよね。
今回はこちらのページを参考に焼いてみましたが、結果は大成功。きっちりレアに焼けました。両面とも、表面を強火で30秒間がしっと焼いて、火を止めて余熱を通すくらいの感覚でうまく行きます。誘ったのがベルギー人なので、彼もレアが好きで良かったです。もちろん、味付けは塩だけです。
味わいも素晴らしく、こんなに安く、最高のステーキが作れるなら、東京で何万円も出してステーキを食べるのがばからしくなってしまいます。3枚買って、たったの814バーツ(2137円)です。
Tenderloinはいわゆるヒレステーキで、柔らかくなめらかな質感を持っており、肉の風味が強く感じられます。Striploinはサーロインの部分ですが、今回はちょっと堅く筋張った感じがあり、あまり楽しめませんでした。焼きすぎたかもしれません。Ribeyeはロースの部分になりますが、こちらも柔らかく、Tenderloinに比べると軽い食感なので、がつがつ食べるいかにもステーキ!という感覚が最高です。どれもレアの赤身の味わいが最高でした。
味わいとしては恵比寿にあるゴッサムグリルに近いと思います。ですので、熟成された肉なのでしょう。そのため、柔らかくうまみが乗っています。
バンコクでキッチン付きの場所に滞在する機会があれば、ぜひグラスフェッドのステーキを焼いてみてください!
日本や米国で生産される牛肉はほとんどが穀物で育てられています。その方が、脂がのった牛肉を生産できるからです。穀物で育った牛のほうが、柔らかく、肉の臭みも少ないと言われています。逆に言うと、グラスフェッドビーフは、堅くて臭くて赤身でおいしくないと思われており、日本では流通していません。
この肉を見つけたときに「食べたい!」とすぐ思いました。グラスフェッドビーフは一度も食べたことが無かったので、一度食べてみたいと考えていたのです。
前回はホテルだったので調理できませんでしたが、今回はキッチンがあるので、そこで調理しようと思って買ってきました。
これまでステーキを焼いた経験がほとんど無いので、うまく焼けるかどうか心配に思いつつも、ルームメイトのベルギー人を誘って、3種類(Tenderloin, Striploin, Ribeye)の肉を買いました。残念ながら私の住んでいる福岡では、良質のステーキ肉は簡単に手に入らないので、ステーキを焼く機会がないんですよね。
今回はこちらのページを参考に焼いてみましたが、結果は大成功。きっちりレアに焼けました。両面とも、表面を強火で30秒間がしっと焼いて、火を止めて余熱を通すくらいの感覚でうまく行きます。誘ったのがベルギー人なので、彼もレアが好きで良かったです。もちろん、味付けは塩だけです。
味わいも素晴らしく、こんなに安く、最高のステーキが作れるなら、東京で何万円も出してステーキを食べるのがばからしくなってしまいます。3枚買って、たったの814バーツ(2137円)です。
Tenderloinはいわゆるヒレステーキで、柔らかくなめらかな質感を持っており、肉の風味が強く感じられます。Striploinはサーロインの部分ですが、今回はちょっと堅く筋張った感じがあり、あまり楽しめませんでした。焼きすぎたかもしれません。Ribeyeはロースの部分になりますが、こちらも柔らかく、Tenderloinに比べると軽い食感なので、がつがつ食べるいかにもステーキ!という感覚が最高です。どれもレアの赤身の味わいが最高でした。
味わいとしては恵比寿にあるゴッサムグリルに近いと思います。ですので、熟成された肉なのでしょう。そのため、柔らかくうまみが乗っています。
バンコクでキッチン付きの場所に滞在する機会があれば、ぜひグラスフェッドのステーキを焼いてみてください!
2012年1月1日日曜日
Guarapo con Ronが六本木で飲める
以前紹介したキューバのカクテル「Guarapo con Ron」が飲める店を、東京の六本木で見つけました。Twitter上で三橋ゆか里さんに教えていただきました♡
六本木のミッドタウン近くにあるお店「Mint Leaf」には、なんと電動のさとうきび絞り器が設置され、いつでもさとうきびを絞ってジュースを取れるようになっています。
店主の坂井さんとお話したところ、彼もキューバに旅をして、現地でGuarapo con Ronに魅せられたとのことで、バーを開くに当たり、高価なさとうきび絞りを調達してしまったそうです。
さとうきびモヒートや、さとうきび+シャンパンのカクテルなど、さとうきびを使った色々なカクテルを飲むことができます。ぜひ皆さんも、他では飲めない、さとうきびとラムの世界を堪能してください。
2011年12月11日日曜日
ロンドン、St.Johnで食べる絶品の鳩
ロンドンに肉料理で有名なSt.Johnというレストランがあります。私はこの店のことを「世界を食いつくせ!」という本で知りました。それ以来、いちど食べに行ってみたいと思っていたお店です。
このお店は、イギリス伝統料理をモダンにアレンジして、内臓など色々な部位の肉料理を食べさせてくれるお店です。中でも有名な料理がこちらのRoast Bone Marrow & Parsley Saladです。なんと焼いた骨から骨髄をほじくり出して食べるという料理。とても期待して頼んだのですが、日本人、それも福岡に住んでいる人間にとって、内臓の脂の味わいであれば丸腸焼きの方が食べやすくて美味しいかな、という感じで期待はずれでした。
しかし、この店の真価は、メインに頼んだ鳩のローストで十分に味わうことができました。
私が以前に香港で食べた鳩はもっとずっと小さかったのですが、こいつはニワトリをちょっと小さくしたくらいの巨大な鳩です。
この鳩は、私がこれまでに食べた全ての肉料理のなかで、最も美味しい肉だと断言することができます。鴨、羊、牛、豚、鹿などの良い所を全部合わせたような、なめらかでコクがあり軽い脂の味わいとわずかな血の匂いが、肉料理の最良の楽しみを全て味わわせてくれます。
一人旅でしたので、一人でランチに食べに行ったのですが、とてもカジュアルなお店で、一人で食べていても全くおかしくありません。とかくドレスコードなどにうるさいロンドンですが、このお店ならジーンズにTシャツでも全く問題ないでしょう(たぶん)。物価の高いロンドンにありながら、お値段も手頃でおすすめのお店です。
このお店は、イギリス伝統料理をモダンにアレンジして、内臓など色々な部位の肉料理を食べさせてくれるお店です。中でも有名な料理がこちらのRoast Bone Marrow & Parsley Saladです。なんと焼いた骨から骨髄をほじくり出して食べるという料理。とても期待して頼んだのですが、日本人、それも福岡に住んでいる人間にとって、内臓の脂の味わいであれば丸腸焼きの方が食べやすくて美味しいかな、という感じで期待はずれでした。
しかし、この店の真価は、メインに頼んだ鳩のローストで十分に味わうことができました。
私が以前に香港で食べた鳩はもっとずっと小さかったのですが、こいつはニワトリをちょっと小さくしたくらいの巨大な鳩です。
この鳩は、私がこれまでに食べた全ての肉料理のなかで、最も美味しい肉だと断言することができます。鴨、羊、牛、豚、鹿などの良い所を全部合わせたような、なめらかでコクがあり軽い脂の味わいとわずかな血の匂いが、肉料理の最良の楽しみを全て味わわせてくれます。
一人旅でしたので、一人でランチに食べに行ったのですが、とてもカジュアルなお店で、一人で食べていても全くおかしくありません。とかくドレスコードなどにうるさいロンドンですが、このお店ならジーンズにTシャツでも全く問題ないでしょう(たぶん)。物価の高いロンドンにありながら、お値段も手頃でおすすめのお店です。
2011年12月6日火曜日
キューバで飲むGuarapo con Ronは最高だ!
キューバの知られざるカクテルに、絞りたてのサトウキビジュースにラム酒を入れたものがあります。これをキューバではGuarapo con ronと呼ぶようです(たぶん)。
このカクテルは、サトウキビジュースの自然で複雑な甘さと、ラムの深みとコクが混ざり合って、非常においしいです。簡単な作り方なのに、凝ったカクテルよりもずっとおいしいのが驚きです。ま、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りみたいなもので、おいしいのは当たり前かもしれませんが。
サトウキビジュースは非常に足が速く、すぐ悪くなってしまうというので絞りたてしか飲むことができません。砂糖とラムの生産国でしか飲めない贅沢なカクテルですね。キューバに行ったら是非飲むことをお勧めします。
ハバナでは旧市街のアーマス広場の前にあるお店で飲むことができました。
2011年6月30日木曜日
バンコクの究極かき氷
バンコクを歩いていると店先に色々なトッピング類をならべた屋台をよく見かけることと思います。その手の店は、かき氷にトッピングを乗せてココナッツミルクをかけたものを出しているのですが、これが最高にうまいのです!
この食べ物が何という名前なのかすら知らないのですが、お店にいってトッピングを三種類くらい指さして選べば大体なんとかなります。
トッピングは、ゼリー類と豆芋類などがあります。ひよこのお気に入りは、赤いゼリー(中になんか入ってる)と、緑色のゼリーと、黒いゼリー(薬草)です。甘くてさくさくした氷と、つるっとしたゼリーのバランスが絶妙だと思います。(自画自賛)
溶けかかった氷とココナッツミルクとトッピングの微妙なバランスが、それぞれのお店で異なっており、味わいの違いを生み出しています。個人的なお気に入りはマーブンクロンセンター(MBK)のフードコートにあるやつです。
このかき氷は、バンコク旅行で最も重要な絶対逃すべきではない食い物だと思います。なんだかんだいっても、普通のタイ料理であれば日本のタイ料理屋でも十分うまいものが食えますからね・・・
バンコクのスパイスアイスクリーム Spice Story
名物は、なんと唐辛子のアイスクリームです。クリーミーなアイスの中に、しっかりと唐辛子の辛みが効いているアイスは、まさに既存の価値観への挑戦と言えるでしょう。
他にもレモングラスのソルベなど、いかにもタイらしいアイスが沢山あります。バンコクを訪れたら一度くて行ってみても面白いと思います。ちなみに一度に三種類を注文します。
ちなみにこのお店は一階(G/F)にあるのですが、非常に見つけにくいので、案内所で何回も場所を聞きながら、何往復もしてやっとの思いで見つけました。通路の脇にある、すごく小さいお店ですので、気をつけて探してみてください。
もしかしてSiam Paragonが改装されてなくなっちゃったかも?
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