ぴかイチ今日の一曲

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Rod Stewart - Sailing (1975)

オアシスの “Don't Look Back In Anger” が第二のイギリス国歌と言われている(らしい) と前回書きましたが、我々の世代にとって第二のイギリス国歌はこれだったはず。

Rod Stewart (ロッド・スチュアート) の “Sailing” (『セイリング』)

 

しかーし。これには上手がいた。作曲家エルガーの『威風堂々』(1901年?) もイギリスの第二国歌と称されているそうです。一度は耳にしたことがあるであろう、♪タ〜 ラララー ラ〜ラ〜 ってやつです(これで通じたら奇跡だな)。参りました。

となると、“Sailing” は第三の、“Don't Look Back In Anger” は第四のイギリス国歌になるのかな。。

 

話を戻しましょう。

ロッド・スチュアート、名前ぐらいは聞いたことある方多いのではないでしょうか。

私がその名前を知ったのは、『アイム・セクシー』の頃。西城秀樹が和製ロッド・スチュアートと呼ばれていたこともあって、アイドル的な存在なのかと思ってました。

日本のメディアの扱いも、女好きなプレイボーイのイメージ。熱血硬派の弾き語り少年が彼を好きになる要素は全くありませんでした。

 

しばらく経って、実はロッド・スチュアートって、いけすかないやつだけど(イメージです)、ロック・ボーカリストとしてスゴイんだ、ということがいろんな情報からわかってきました。“Downtown Train” が流行ってた頃かな?ベスト盤みたいなの買って聴いたらすっかりハマってしまいました。CD4枚組のボックスセットも買っちゃったし。このブログの初回にも、ロッド・スチュアート登場してるんで、どんだけ好きかは、おわかりいただけるかと。

 

『セイリング』は、名盤と名高い彼の6作目のソロアルバム “Atlantic Crossing” (『アトランティック・クロッシング』)に収められ、シングルカットもされて全英1位の大ヒットを記録した代表曲。

例によって、歌詞の意味はこれ書くために調べるまで知りませんでしたが、神の元へセイリングしたりフライングしたりする系の宗教的な意味合いも含んだ曲なんですね。ゆえにイギリス国歌と呼ばれるのか。

 

ロッド・スチュアート、カバー曲が多く、これも The Sutherland Brothers (サザーランド・ブラザーズ) という兄弟デュオの曲とのこと。でもロッドって、これも含めて、カバー曲のチョイスから、自己プロデュース力というか自分のものにしてしまうことが、天才的に上手いんですよね。天賦の才能、陽のハスキーボイス(何かで見ましたが、ミック・ジャガーの陰のハスキーボイスとの対比でこう呼ばれてるらしい)を、硬軟合わせて自由自在に操る姿は、まさに史上最高のロック・ボーカリストの一人と言っていいでしょう。

 

『セイリング』は、その卓越した歌唱力を存分に発揮というよりも、「さあ、みんなで歌おう」みたいな雰囲気ですね。重いテーマになりがちな内容をさらっと歌って、みんなが一緒に口ずさめる空気感を作り上げています。

歌詞の意味知らなくても、イギリス人でなくとも、十分堪能できる、不朽の名作です。

 

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