ボディバッグ2024

例によってまた鞄を作った。前回が2022年だったので、約2年もったことになるな。前のはざっくりした麻の生地だったせいか、荷重のかかる箇所のカシメがあちこち抜けてきている。

黒っぽい鞄に飽き、季節的にも暑くなる時期で白かグレーかシルバーあたりのボディバッグが欲しいなと思ったんである。荷物を持つのが年々辛くなっているのもあり、歩くたびにぶらぶら揺れるより身体に沿う形のほうが重さを感じにくくて楽なのだ。その時々で変わる荷物はどうせサブバッグで持たねばならんし、毎日持って歩く基本の貴重品類は両手が自由になったほうがいい。

ユザワヤに行ったら白でグレーでシルバーな端切れを見つけてしまった。カーテン生地かな。なんか光ってるしエレガントじゃない? 古いカーテンを解いてドレスを作ったのは風と共に去りぬだっけ。

iPadのメモ帳アプリでごちゃごちゃと手計算しながらパーツを切り出したら1日かかった。

かなりざっくりした織りで端からどんどんほつれてくるので、裏に接着芯をがっちり貼った。

これをこうしてこう縫い合わせたら正三角形のテトラパック形になる。妙なぬいぐるみのような佇まいである。

皮レースベルトをつけてこうなる。三角の頭頂部に革ひもを固定し、左右両方にDカンをつけて、斜め掛けのボディバッグなのでどちら向きでもつなげるようにしてある。

余った側に別の三角の頂点をベルトでつないでいる。説明するとややこしいが、実際はそんなに難しい話ではない。

裏側にスマホ用のポケットを配置。なんか魚のエイの裏側みたいになった。片方は装備すると口が真下を向いてしまうので、実質は一度に片側しか使えない。ベルトを付け替えて左右を入れ替えると反対側を使うことになる。

ぶら下げるとこうなる。ベルト固定の頂点から短いベルトがついた頂点への辺にジッパーがついて開くようになっている。

物を入れてみると意外と容量があって長財布と小物類の他に500mlのペットボトルがざっくり収容できる。ただ不定形というかほぼ頭陀袋なので中身の整理はしにくい。内側にもポケットを3つ付けたが、身体の前にしたり後ろに回したりの装着状況によって中身の向きがあっちこっち変わって難しい。

なんか変わった袋が出来たなぁ。今回は生地もよくある帆布や黒一色ではないし、はたから見たら変な鞄を持ってる人になってるんだろうな。もともとブランド物には興味が薄いけど、それにしても「ちょっと変わってるよねw」「どこで売ってんのw」とか言われてそうである。ま、いっか。楽しかったし今さらだな。