ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

パシフィック・トレジャー -大日本帝国の黄金伝説を追え!-

あらすじ 「大日本帝国要素は0」 旧日本軍はアジア全域からパクってきた金塊をフィリピンのどっかの島に隠したんや!だから掘り返して金持ちになろうぜ!という設定の下、欲望を露わにするのは、オバハン、オッサン、チンピラ、マダム、議員の5勢力。なお本…

ハイブリッド・バトル プリウスvsインサイト

あらすじ 「車はソシャゲ」 主人公は眠たそうな目をした髪型セブルス・スネイプ風の冴えないオッサン。彼は昔“湾岸の帝王(自称)”であったことを誇りとしている。家族のために新車を買おうとする妻に対して彼は「ハチロクは走り屋としての俺の魂だ!」と年…

ハッキング・アイ

あらすじ 「映画の原点?」 大統領選挙で右派の候補者を勝たせるために、悪の闇組織である公安が空港で自作自演テロを起こし、対外排斥の機運を醸成しようと目論んだ。しかし、パソコンの大先生にしてスーパーハカーのひきこもりニートがデスクトップPCをカ…

真夜中の同乗者

あらすじ 「メンタルをコケにするな」 幼いころの自動車事故で両親を亡くしたヒロイン。彼女はその時に負った自動車恐怖症を克服するために女性セラピストと長距離ドライブへと旅立つ。ゲロを吐きそうになりながら耐えていると、いきなり飛び出してきた浮浪…

セマ・ザ・ウォリアー

あらすじ 「サンキュー暴れん坊将軍、フォーエヴァー暴れん坊将軍」 アユタヤ軍とホンサワディー軍とかいう勢力が現在のタイの辺りでボコり合うという本作の美点はアユタヤ軍の兜である。それは世界大戦時のイギリス軍とナム戦時の北ベトナム軍のヘルメット…

RECON 2023 砂漠モンスターズ襲来

あらすじ 「ウォーキング淫夢」 遠くない近未来。地球人はマ・ハール星人と交戦状態に突入。マ・ハール星人の投入した悪夢兵器により地球軍は大損害を被っていた。その悪夢兵器のもたらす効果は甚大で、例えばある女性兵士は元カレの夢をみてうなされたり、…

カリフォルニア・ブロウ

あらすじ 「国民突撃隊」 わけのわからん疑似科学理論によってロサンゼルスがマグマでフッ飛ぶという本作はどこに出しても恥ずかしくない量産型のディザスター・ムービーである。 最初からもう申し上げておきたいが、本作の基本骨子はスカスカもいいところで…

ネイビーシールズ D-DAY

あらすじ 「こんなものを映画として売る配給こそが悪魔」 ネイビーシールズvs悪魔の大群!パッケージを彩るこの魅力的なコピーを因数分解してみよう。ネイビーシールズは“元”シールズの退役軍人が3人。全員が全員とも引き締まった中年太り体形を誇っている…

アニマル・パージ

あらすじ 「ナショジオを見よう!」 “ある日突然すべての動物が人類の敵になったら?”このコピーを読んだ刹那、「そもそも動物って人間の味方だったっけ?」と疑義を呈したある淑女の指摘に敬服しつつ本作を紐解いてゆきたい。 本作は単にカラスや犬がヒュー…

ブログ放置と更新再開に関するお知らせ

なんやかんやいいながら好きで書いていたこのブログを、まさか3ケ月間半以上放置せざるを得なくなるとは思いませんでした。 さすがにここまで放置した以上は、このようなブログを見に来てくれている極一部のコアな人類に対する説明責任を果たさなければいけ…

ハイブリッド

あらすじ 「正々堂々なれど浅慮」 車型の捕食生物が人間を食べるぜ!なんやねんその捕食生物って、という疑問に対し本作は「深海に棲むイカはヤバイ能力を持っていてうんたらかんたら」と説明台詞を展開、ひろゆきレベルの論点ずらしによる詭弁論理学により…

グリード

あらすじ 「ワニは置いといてスベろう(笑い的に)」 パッケージに君臨し視聴者を威圧せんとする巨大ワニ。これが本作において登場するのは上映時間92分のうちせいぜい10分弱である。これを弱小戦力のネズミ輸送と捉えるか、小規模企業の管理職が言いがちな…

ロスト・フューチャー

あらすじ 「パリピ以外は殺すな!」 なんかヤバい疫病のせいで人類のほとんどはオーマイガッデムとなり文明は崩壊した。生き残った人類は槍や弓といったハイテク兵器で武装して狩猟生活を営むという原始系YouTuberと化していた。 主人公である陰キャはオヤジ…

バトル・オブ・エイリアン

あらすじ 「エイリアン(直球)」 「女子大に隕石が墜落したからその破片をアクセにして学生に売ろう!」という微笑ましい防疫計画から物語は始まる。主人公のオッサンは女子大教授という設定であるが、彼には何の魅力も無く、当然の如く彼の学識は何一つ発…

ハザード・オブZ

あらすじ 「ゾンビが(中略)死ぬ」 「全編POVで描く地獄めぐりの旅へようこそ!」。そう謳うパッケージが品質保証する通り、本作は80分間を虚空に投擲する地獄である。この手の作品のレビューで何度か言及しているような気がするが、結局POVという作品形態…

ザ・タイガー ~救世主伝説~

あらすじ 「遅いストレート球」 ヤクザに農園をパクられそうになったから殺そうという小細工なしのド真ん中ストレート。誰がどう見ても手垢まみれの量産型ストーリーラインである。「西部」とか「ウィンチェスター」とか「コルト」とかいうワードを聞いたら…

ゾンビ・ドッグ

あらすじ 「お酒は二十歳になってからでもヤバイ」 仕事でやらかしまくったハゲデブの脚本家が酒に逃げて無事立派なアル中へと成長したあげくに妄想でラリって自殺するという、どこに出しても恥ずかしくない馬鹿の品評会が本作のガワである。 ハゲデブの妄想…

サイコ・シスター ~呪われた修道女~

あらすじ 「ボディパニッシュメント(適当)」 調子こいてるヤンキーのメスガキをキリスト教系の寄宿学校で厳しく教育しよう!これを日本語に翻訳すると「Totsuka Yacht School」となります。殴ればガキが更生するという理屈は日本だけでなく万国共通の浅慮…

アルティメット・ブレイク

あらすじ 「警備員をバカにするな」 廃炉間近の原発に攻撃を仕掛けてきたテロリストが警備員のオッサンに射殺されるという本作はキャラ無しアクション無しの大迫力巨編である。 主人公のオッサン警備員は「俺はギャンブルに弱いんだ」とキャラ付けを試みるが…

イーオンナ・セックス

あらすじ 「人間は中身!(ダウト)」 パッケージにズッシリと貼付された、豊満なボディ・モデルの四肢とその上に載せられたポプテピピックの雑なコラージュみたいな顔面を見た刹那に、私は期待した。「この微笑みデブがポルノを変えてくれるかもしれない」…

戦革機銃隊1945

あらすじ 「こどもにやさしい社会を!(選挙ポスター風偽善)」 時は1945年、舞台はヨーロッパ西部戦線。濃いヒゲのアメリカ兵と薄いヒゲのアメリカ兵が戦場から脱走した。2人は拳銃を突き付け合って罵り合うラブリーなジャーニーを満喫する。彼らが馬を見つ…

クィーン・ビースト ~美しき捕食獣~

あらすじ 「映画はコンセントレーションですよ(適当)」 オオカミ人間ならぬハイエナ人間が田舎町で人を襲ってくるからハンターが反撃するという、脳を使う余地が1mmも無い模範的低予算低知能映画の1つに数えられる本作だが、意外にも序盤のつくりはそれな…

ファイナル・デス・ゲーム

あらすじ 「汚いジュマンジ」 パーリーピーポーのお兄やんがリゾート地の小汚いハードオフの劣化版みたいな店で変なボードゲームを購入する。それをツレ達とプレイしていたらみんなゲームオーバーになって続々と死んでいくという地球環境にやさしいヒストリ…

ザ・アビス ~首都沈没~

あらすじ 「以心伝心」 地盤沈下で町がヤバい。ヒロインの地質学者は「町の地下を走る廃坑がきちんと埋め立てられていないことが原因や」と叫び、廃坑を管理している企業のオッサンに突撃するも「頭おかしいのかねチミィ」と言われ放り出される。それならワ…

ウォー・オブ・ザ・デッド

あらすじ「なんで頭撃ったら死ぬの(今さら)」 ゾンビがあらわれた!(中略)人間は戦い続けている・・・。といった特に代わり映えもしない量産型のセカイ崩壊系ゾンビ映画である本作を評価するには寛容のゲージを振り切らねばならないだろうし、振り切る必…

4デイズ・イン・イラク

あらすじ 「ブラックホーク・ダウン!←違う←違わない←違う」 舞台は2004年。対称戦後、非対称戦に突入したイラクのとある街ではヒャッハーな反米民兵が市役所をボコろうとしていた。市役所を守備するのは40人のポーランド軍と同数のブルガリア軍、そして300…

バイオハザード:ペイシェント・ゼロ

あらすじ 「ゾンビ(ゾンビじゃない)×特殊部隊(弱い)!!」 農業関係の研究所でこっそり軍事研究をしていたら無事ウィルスが流出、感染した所員がバグってしまってさあ大変。奥さん、これはもう射殺するしかありませんぜ!という本作は、どんな地球人が見…

おしり

あらすじ 「痴漢は死ね」 数人の女子がボロ店舗を共同賃貸して、ショップ経営によるアメリカン・ドリームを画策していたら、全員怨霊にブチ殺されるという本作は、人道に対する罪をかろうじて回避するレベルの、2度と見たくはない類のゲロシャブである。 ボ…

ロボドッグ

あらすじ 「アイボが頑張る」 冴えないキモオタのガキが未来から来たロボットと一緒に冴えないキモオタのおっさんをボコるという本作は、多方面に配慮した安全設計の、直截的に言えば尖ったところが全くない、「児童向け作品」というエクスキューズで偽装し…

ジュラシック・ユニバース ~ダーク・キングダム~

あらすじ 「10キル、ノーダメージで6,000クレジット!(ラプトルの場合)」 低品質CGの恐竜がオッサン達を咬んでいくという本作はどこに出しても恥ずかしくない量産型のゴミである。「恐竜」というワードに係る情動・義務感と呼べるような何かを保有していな…