リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

リプロに関する国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)へのロビー活動

12月3日・CEDAW日本報告審議集会

配布された資料のうち、中絶について取り上げている「すぺーすアライズ」の資料。

団体名 すぺーすアライズ


■ロビー活動のポイント

すぺーすアライズではSRHRの実現や、婚姻生活における性的、及び、経済的な、実質的平等の実現について、委員への個別説明、報告書提出をしました。


■総括所見への反映

総括所見、勧告に反映されたものを列挙すると
刑法堕胎罪そのものの削除(42(b))、
母体保護法の配偶者同意要件の削除(41(b)、42(c))、
中絶サービスへのアクセス障壁の撤廃(42(b))、
特に経口中絶薬へのアクセスに対する設備的、経済的障壁の撤廃(41(c)、42(d))、
人工妊娠中絶に関する経済的負担の軽減(41(b))、
緊急避妊へのアクセスの早期実現(41(a)、42(a))、
包括的性教育の実現(37(c)38(c))、
婚姻財産についての実質的平等(51(a)52(a))、
同性婚の実現(51(d)52(d))、
婚姻内性暴力の独立した犯罪化(27、28)
等についてです。


その他、審議の中で委員が関心を寄せた、女性への信用供与(43(b)、44(b)、44(c))や、女性のスポーツへの参画(43(c)、44(d))についての実質的平等への課題、法律扶助(17、18、51(b)52(b))、「慰安婦」(33、34)等について書面報告をして総括所見に反映されました。