興味深いニュースを1つ。本日、
Googleブログ上に『Googleは、ニューヨーク州にある697学区の小学校の310万人の学生と数千名の先生に、学習用ソフトウェアを無料で提供します!』と発表がありまして、さっそくニュースになってます。提供されるのは、GmailやGoogle Docs、Sites、Calendarなどのソフトと、それらをカスタマイズしたり教育目的に使いこなすために必要なトレーニング。
ニューヨーク州の学校の技術支援をする団体、
the New York Institute of Technologyや教職員組合ともコラボ予定。
なお、Googleが同じように無料でソフトを提供するのは、オレゴン州、アイオワ州、コロラド州、メリーランド州に続いて全米で5番目の州なんだとか。
良いニュースなんですけど、軽く調べてみると、「
7月に発表されたマイクロソフト陣営のePalsとニューヨーク市の提携はどうなるの?」っていうツッコミも・・・。ePalsってのも、今回Googleが提供するのとほぼ同じ内容で無料提供。これでニューヨーク市は5百万ドルほど節約できるって話になってたそうです。たぶん、州と市で別々ってことはないでしょうし、Googleにあわせることになるのでしょうかね?
一応、Google Apps(GmailやGoogle Docs、Sites、Calendar等のソフトの総称)の
「教育向け」公式サイトを見にいってみた感じだと、やっぱり、Googleの方がオープンでずっと分かりやすい感じ・・・。
その差はか~なり大きいかも? だって、Googleの主要ソフトは最初からオンライン上で誰でも無料で使えるのに対して、マイクロソフトのePalsのソフトは一般公開されてないうえに、実は有料な部分があるっぽいんです(30日お試し無料ってバナーとかあるし)。マイクロソフトはもともとWord、Excel、その他いろいろなソフトを販売して利益を得てる会社なので、まぁ、そうなりますよね。
そういう意味では、Googleのお陰で教育現場は大きく変わるかも。昔と違って今の時代、コンピューター上で文章書くとか、コミュニケーションするとか、そういうのも義務教育で学んでおくべき基礎知識になってる気がしますし、Googleのソフトは使い勝手が良いので、カスタマイズとかトレーニングなんてなくても、十分、日本の教育現場でも活用できそうな気がしますけど、どうなんでしょう?
〔ご参考〕
■オンライン上で誰でも無料で使えるGoogleのソフト
・
mail.google.com:Emailソフト
・
docs.google.com:文章作成、表計算、プレゼン資料作成、お絵かき等のソフト(MS Officeの代わりになります)
・
sites.google.com:ウェブサイト作成ソフト
・
calendar.google.com:カレンダーソフト
■一方、マイクロソフトが提供する類似ソフトePalsは公式サイトがあるのみ?
・
corp.epals.com/:公式サイト
ニューヨーク州と市でそれぞれ決まったGoogle AppsとePalsの導入。最終的にどうなるのか、ちょっと気になりますけど、まぁ、どっちも無償提供なのでややこしい問題にはならないでしょうね。それより、企業が競い合った結果、教育現場のコンピューター環境がどんどん改善されるのは、生徒や先生にはとても良い展開じゃないでしょうか。
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