JTCは英語の「正しい」語順としてもJTCじゃないんだろうか

JTC、つまりJapanese Traditional Companiesのことですが、英文法チェッカーが「Traditional Japanese Companiesでは?」みたいな指摘をしてきたり、TJCのほうが正しいという話がありますね。

英語の文章でどのような語順で出てくることが多いか数えてTJCのほうがいいのではとしているブログもありました。

けれども、ここでJTCというのは、次の日経記事にあるよう「上意下達の企業文化や硬直的な組織運営を皮肉る際に使われます」という言葉です。
JTC(Japanese Traditional Company)とは? 古い企業体質、変革を模索 - 日本経済新聞

英語でTraditional Japanese Companiesが正しいというには、それが古い企業体質を皮肉る文脈で使われている必要があります。けれどもそんな文脈はほとんどないんじゃないかと。

JTCって、西暦578年創業の金剛組とか西暦1707年創業の赤福とかの話をしたいわけじゃないです。金剛組や赤福を言いたいのであれば、Traditional Japanese Companiesでいいと思います。

JTCは「伝統的な日本企業」ではなく「日本のよくある古い企業」を指しているので、Japanese Traditional Companyでいいんじゃないかと思います。少なくとも、「英語でよくつかわれるのはTraditional Japanese CompaniesだからTJCが正しい」というのは根拠にならないんではないかと。