クラウドとデータベース

クラウドは単なるバズワードではありません。
クラウドがバズワードというのは確かで、具体的な定義もなくどんどん意味が適当になっていて、とりあえずサーバー複数で処理すればクラウドということになっていったりするんだと思います。
けれど、単なるバズワードではなく、SOAなどとクラウドが違うところは、クラウドはすでにGoogle App EngineやAmazon Web Servicesのような形で多くの人が実際に使っているというところです。


というところでクラウドとデータベースの話。
前のエントリでは、RDBMSがデータ構造として扱いづらいから非RDBMSが出てきたと書いたのですが、クラウドという観点から見ると非RDBMSを採用するのは実装上の問題からであるといえます。
クラウド用DBとしてGoogle BigTableやAmazon SimpleDB、Microsoft SQL Data Servicesはハッシュテーブルになっているように、クラウドとハッシュテーブルというのは相性がいいです。こういったデータベースでは、サーバーにハッシュ値範囲を割り当てて、データが入るサーバーをハッシュ値によって決めています。


はてぶのコメントで、「たいていのサイトはサーバ1−2台しかリソースがない。共用サーバのサイトだって多いし。」というのがありますが、こういったサーバーが少なく共用サーバーで動くようなサイトの場合、今後はGAEやAmazon WSのようなクラウドホスティングを使うことも多くなるのではないでしょうか?
ホスティングサービスを行う企業がGAEのようなクラウドホスティングを独自に行うためのパッケージが出てくれば、もっとクラウドホスティングというのは広まると思います。
そうするとサーバーを借りるときに、安いからクラウドホスティング→DBに非RDBMSしか使えない→非RDBMSで実装というシチュエーションも多くなるんではないでしょうか?
ちょうと、いまレンタルサーバーではPHPしか使えないからPHP、というように。