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脱・安心安全宣言

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伽藍と無知の二人ぼっちの理想郷を目指してたはずが……?

モナーク/Monark(PS4・PS5・Switch)

という訳で二番目のルートははこころちゃん。
あと暴食の眷属が仲間になりましたが、この子は育てると敵のステータス奪ったりとなかなかに面白い性能を持ってます。憤怒と並んで前線で戦えるし。
……対してこころちゃんは正直使いづらい。バフ&デバフが得意なのだが、前線に出すと体力がよわよわなので油断するとすぐ沈む。まあ即死攻撃が当たればラッキーみたいな使い方しか上手く運用できなかった。すまぬこころちゃん、悪いのは全部脳筋なプレイヤーです。



続きからプレイ記。第二部 駿河台こころ編。










幕間 宵闇

というわけで妹が死んで、保健室で副長が目覚めたタイミングに戻ってきたのだが……カケル先生、どうせなら妹が死ぬ前の時間軸に戻せばいいのに。というかこれどうあがいても千代ちゃんの悲劇は回避できないじゃん。
でも贅沢言っている場合ではない。どのみちこの事態を収拾して学園から出るという目的は変わらないのだから。

二番目に選んだパートナーはこころちゃん。選んだ理由はそんなに深くはないが、彼女が契約を破棄せずに何をやるつもりだったのかが気になったので。信哉編だと分からないままフェードアウトしてたしなあ。

そしてこころちゃんがやろうとしていた事は完全に斜め上だった。
彼女はその権能を使って……異界に一人閉じこもるつもりだった。
異界に居れば、実質この世界からいなくなれば、危険な存在ではなくなるし彼女の願いでもある安心安全な世界も叶う。
が、これほぼ永遠の孤独状態だぞ。普通に考えてそんなもの承認できるか。たったひとつの冴えたやり方じゃねえよ!
ここは彼女を止める流れだろうな……と思ったら、副長の反応は更に斜め上を行っていた。
こころが居なくなるのは嫌だから二人で異界に行く。ただ一緒に居たいというそれだけの理由で。
実質これ愛の告白じゃないか! てか止めないんかーい!!
普通そこはこの世界で二人で生きていきたいとかじゃないんかあああ!!




第二部 駿河台こころ編 怠惰ナル哲学

理解不能なプレイヤーをよそに、さっそく学園長に掛け合いに行ったところ、二人ぼっちの異界移住計画は凌太郎に契約破棄させるという条件で許可すると言われました。
という訳で信哉編と同様に暴食の章へ突入です。

……まあ攻略の流れも信哉編と一緒なので同じダンジョンをやり直しさせられてる感は否定できない。そのくせ敵のレベルはがっつり上がっているので強くてニューゲームみたいなことにはならないのが厄介である。なんで時間戻ってるのに敵が強くなってるんだよカケル先生。

ただ、凌太郎とのやり取りで少しずつこころの考えにも変化が出てきた。凌太郎のどこまでも自信家で真っすぐ頑張れる姿は、自分に否定的なこころには眩しい存在なんだろうな……ってあれ? これヒーロー役凌太郎じゃね? 副長ただの甘やかし要員じゃね??

こころの過去というか生い立ちは、ギフテッド故の他者交流の難しさを痛感することになる。頭が良くてもメンタルが強いわけではないので、上手く空気が読めず他人と馴染めないせいで回りに迷惑かけたりそれ故に傷つけられたり……そんな自分が嫌いで自ら孤立していった。
怠惰のモナークと契約したのも、誰も傷つけず誰からも傷つけられない方法を知りたかったのが本当の理由。
……うん、まあ、色々あったかもしれないけど生きていく以上、傷つけ傷つけられる事は避けられない話だと思うんだ……

こころはそんな自分をとことん卑下するが、副長は大事なのは理解する事ではなく理解したいという気持ちが大事であると諭す。

それでも
理解したいと願ってしまうことが特別だから
そう思えるこころが特別な存在だから


……いや、思いっきり口説いてますやん! 完全におちてますやんこころちゃん! これ女子攻略するゲームじゃないぞ。

そして凌太郎との戦い。地味にマップが信哉編と違う。こっちは無駄に距離が長い。この差は何だ。
最後のやり取りでこころの気持ちにも変化が表れ、異界に行くという考えは本当に正しいのかと考え直し始める。よしよし、いいぞ、そこは考え直してくれこころちゃん。

と思ったが、ソラ学園長は異界移住計画の保留を許さなかった。
こちらの拒否権もなく権能を使って副長とこころちゃんを異界のどこかへ強制送還しようとする。
圧倒的な力になすすべもない副長達。絶体絶命というところで乱入してくる優悟さんと、信哉。
信哉が居る居ないの差異はあるが、この辺の流れはルート共通なんだろうか、と思ったら全然違った。
ヨル登場→優悟さんを消そうとしてソラがそれを庇おうとする、までは同じだが、こっちのルートではソラは死なず、優悟さんも瀕死状態。
この変化でもかなり驚きだが、何よりもソラの正体が憂鬱のモナークであることが判明。いやいやいやそれ信哉の時は言ってなかったよな!?
そしてソラは瀕死の優悟を自分の精神の中に取り込む。本人曰く「身体が死んでも心さえあれば」理論らしいが、そのノリで信哉もそのまま取り込んでしまう。
もうすでに狂ってやがるこの女。
どうやらこっちではヨルではなくソラがラスボスっぽいなー……と思いつつ憂鬱編は始まるのであった。




第二部 駿河台こころ編 新世界懐胎

ヨル、お前めっちゃ味方っぽいムーヴかましてるけど俺は絶対信用してないからな!

……情報をまとめると、本当の憂鬱の契約者は神宮優悟で、契約したモナークが「今の」ソラ。本物の神宮ソラはすでに死んでおり、優悟はもう一度本物のソラと過ごしたいという願いの為に契約したのだった。
つまり憂鬱のイデアを砕いた時に出てきた男の声は優悟。学園のところどころに落ちている手記も彼のものならば、いろんなものが繋がって見えてくる。なんてこったい。

そしてソラは権能を使って学園中の人間を自分の中に取り込むという暴挙に走り出し、放置するわけにもいかない状況に。
因みにこっちのルートでは人が消失するけど学園中が霧まみれになることはない模様。どっちにしてもシロネコ先生は無事です。彼女いなくなったら色んな意味で大変だからな。
あと、地下入ったとこで出てくる大量の副長クローンは何なの。探索パートを無駄にホラーにしないでくれ。

一戦目は普通の雑魚戦だから大丈夫だろう、と思ったら信哉(ソラが生み出したコピー)が襲い掛かってきてびびる。
信哉くん、ソラを信頼しきってたのにな……前のルートじゃ仇討ちに燃えてたのにな……この仕打ちはあまりにも救いがない。

二戦目はソラとの戦いになるのだが、ソラは完全にアカンくらいに狂ってた。
学園のみんなを全て取り込み、ソラの中で一つになった世界はまさに安心安全の体現だと主張するソラに、こころは違うと反論する。
こころの本心は、安心安全を望んだのではなく安心安全にすがっただけ。自分を受け止めてくれる存在が欲しかっただけ。
……ルート入った時は心配だったが、ちゃんと真っ当な方向に考えを改めてくれたことにちょっと感動したよ、こころちゃん……! 短い間で強くなった。

だが、戦いに勝ったとしても理不尽な結末には抗えなかった(知ってた)。
ソラが最期の力を振り絞ってこころを攻撃しようとしたところを副長がそれを庇う。
どんどん消えていく副長の身体だが、どうする事も出来ずヨルも助けようともしない。副長は結界で閉ざされた学園内でしか生きられない存在と言われてる時点で、これどうやっても覆せないじゃないか……
そして二度目の「ごめんね」の声とともに、副長は世界から姿を消した。
ヨルの説得(?)により後追い自殺は思いとどまってくれたものの、こころちゃん、やっと心を開いて共に生きていたい存在に出会えたのにこの仕打ちは可哀想すぎる……信哉くんの時もそうだったけど、遺された側の悲しみがあまりにも……

この後、謎空間でカケル先生と反省会になるのは前回と一緒。メガネちゃんを救い本当の願いを気付かせてやれても駄目なんだよ、先生!
という訳でまた副長は時空を超えることになります。あと二人これを繰り返せと言うのか……

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