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(プレイヤーの)MADがマックス

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積みゲーになってたんだが、実はちょっとクリアできる自信がない。

モナーク/Monark(PS4・PS5・Switch)
あ、今回はSwitch版でやってます。

黎の軌跡の裏でちまちまやっていた学園モノなRPGで、七つの大罪の悪魔であるモナークと契約した連中を倒して、霧に覆われた学園を開放しようというお話。
……と言うと聞こえはいいんだが、蓋を開けてみればホラー要素強くてびびる。
なんかこう、ひたすら世界観がダーク。エゴがテーマなので人の心の闇を覗くことになるのだが、霧のせいで正気を失っている連中も多いのでもはや狂気。多分モブも含めて全員そんな感じがしないでもない。

あと戦闘も結構厳しいんだよなー……やり方間違ってるんかなー。同レベルの敵相手でもやるかやられるか紙一重な戦いになってしまう。
因みに主人公が倒れるとゲームオーバーなんで迂闊に前線に出しづらいんだよなあ……

ただ主題歌とかボス戦のボーカル曲は文句なくかっこいい。


続きからプレイ記 OPから第一章の望・信哉・こころ編クリアしたとこまで。









OP

冒頭から負けイベントどころかめっちゃ惨殺されているというショッキングなところから始まる。しかもなんか失敗作扱いされてるんですがどういうことなの。

あ、主人公の名前はデフォ名が無いのでどうしようかと公式サイトで設定を見ながら、土方 清(ひじかた きよし)と名付けました。土方は副長と言えば土方歳三だろうという安直なイメージから、清は虚飾の力を使うっていうから、虚飾の最初の三文字の平仮名をもじっただけです。
心理テストの結果は憤怒がぶっちぎりでトップ。次いで暴食、傲慢が高く他はゼロという結果に。
抑圧を発散しようとする欲求が強いタイプらしいですが、我ながらあんまり合っている感じはしないなあ。

そして気が付けば霧まみれの見知らぬ廊下でぶっ倒れてて、見知らぬ女の子(愛川 千代)からお兄ちゃんと呼ばれる。いや、君誰だよ。どこぞの幼馴染のエマみたいなこと言いだすなや。俺はお前の事は知らんし。と思ったが、どうやら主人公は記憶喪失だそうな。なら仕方ないか。苗字が違うのは家庭の事情らしいけど。
会長と名乗る日向 望、校医の長谷川 カケルと共に安全な場所に戻ろうとするも、千代ちゃんのスマホから着信音が鳴り、それを取ると異世界に飛ばされ骸骨に襲われる。これが噂の着信アリですか(違う)。
カケル先生が刺され、絶体絶命のピンチになった時、空から黒兎のぬいぐるみ(バニタス)が降ってきて「ワレハ深淵なるモノ」とか語りだす。
いかにもヤバい奴……と思ったら主人公、話の途中でウサ耳握って黙らせおった。空気読めない子か!!
その後も空気読まずに敵に特攻しようとするところをバニタスに突っ込まれたりもしたが、一応戦う力は得ました。覚醒シーンがめっちゃ厨二感バリバリです。
チュートリアル戦闘を無事、終わらせて全員生還。なかなかに逞しいのか無謀なのかよく分からない主人公だ。


第一部 日向望編 愚者盲目ノ救世主

VS傲慢編。
傲慢って七つの大罪的には結構強キャラっぽい役どころのイメージあるんだけど、初っ端からくるんかい。
そしてその傲慢の契約者は、学園が異変に巻き込まれた際に日向から生徒会長の座を奪った一橋 鞍馬。
なんか周囲の生徒を洗脳して独裁者となっているのが既にアカン。まあ見た目が白ずくめの制服の時点でこいつやべー奴ってなるけども。

ここから本格的に契約者を倒すために、霧の中のエリアを探索→着信のある場所から異世界に飛んで敵を倒して契約者のイデアを壊していく→戦闘に勝利するとそこのエリアの霧が晴れ、次のエリアへ……の繰り返しとなる。
ただし霧の中を探索したり敵と戦ったりしているとMADという狂気度が上がっていき100%になると発狂するので、そうならないよう保健室に居るカケル先生の所へ行って回復する必要がある。瞬時に正気に戻せる校医ってある意味やべーけどな。

因みに我々(と言っても会長と主人公の二人だけだが)はこの状況を打破するために真生徒会というチーム名が付けられました。名前の時点で既に一橋に喧嘩売ってる。

そして霧の中の探索が想像以上にホラーだった。
着信が鳴る場所を探すだけならいいのだが、霧の中には正気を失った生徒たちがおり、そこまでの道のりを通せんぼしてたり邪魔してたりする。実力行使でボコるという手段は出来ないんで、ほぼ探索した情報を元に説得したり言いくるめたりしていく必要がある。
これも一種の謎解きではあるのだが、基本ノーヒントというか情報を集めて自分で考えないといけないのがきつい。バディが居るなら一緒に考えてくれてもいいのに……

因みに探索がどのくらいホラーかと言うと、親友をロッカーに閉じ込めてずっとそのロッカーに話しかけてたり、卒業式とか言ってみんなが屋上から飛び降りたりとにかくまあ……そんな感じである(察してください)。

一橋に関してはまあ、みんなを守りたいという気持ちはあるのだが、方法論が根本的に間違っているんだよなあ……洗脳して自分の言う事を聞かせれば、誰かが愚かな行動を取って危険な目に遭うことはないという理論がかっ飛んでる。まあこうなったのは彼の過去が起因しているというか、さすがにあの過去は可哀想すぎる。

望会長も望会長でなんか色々ありそうなんだよなあ……この子も誰かを守りたい。助けたいという意志が強いんだけど、どこか脆い所があるのが怖い。彼女も何かトラウマ持ってそうだ……



第一部 弓田信哉編 不可逆性比翼連理

VS色欲編。タイトルの意味はさっぱり分からない。
ここから望がパーティーから離れ、他の校舎を探索することになる。
……どういう訳か色々ふらついてたら一番遠い位置にある部室棟にたどり着いた。どんだけ方向音痴なんだ、自分。

ここでは野球部の面々が次々と焼死するというえぐい事件が起きていた。なんか昔のミステリードラマにそんなのがあったような気がするが、詳細は忘れた。
犯人は色欲の契約者・遠野 あかねのようだが、そのあかねは出会い頭に学園長の養子である弓田 信哉によって追い詰められていた。
権能持ち相手にここまでやれる男子中学生って、強いってレベルじゃねーぞ……しかもこの時点では異世界で戦う能力持ってない生身の人間なのに……見た目は女子みたいな可愛さがあるのになあ、信哉くん。バニタスとかめっちゃモフってたとことか可愛い。

あかねには双子の妹・スミレが居て、こっちの子は男をとっかえひっかえ付き合う子らしいけど、実際話してみると割とまともに見える。出会ったこの時点では。

そしていつも通りに霧の中を探索するのだが、デスコールの解除アドレスもらった直後にデスコールなるのやめてくれませんかね……。逆に空気読まなさすぎて緊張感が薄れたぞ……あれってある程度探索時間が長引いたとかそういうのじゃなく完全にランダムで来るんかよ……。

色欲の章という事なのか、謎解きに当たる霧の中の異常者たちも愛に関係する事で狂っていやがる。ストーカー男子をぶちのめす信哉くんがやたら頼もしい。あと藤井俊子のヤンデレっぷりがめちゃくちゃ怖かったです。アンデルセンをディスるのはやめて差し上げろ。

普通なら3回目の戦いで契約者との戦いに入るのだが、今回は2回目の戦いからあかねが直接乗り込んできました。いや、なんでだよと思ったものの、後で出てきたスミレとの会話で入れ替わりを悟ってしまった。服装でしか区別しづらいくらいにてる双子だもんなあ……実際双子の敵はニコイチで出てくるかトリックで出てくるかがセオリーだし(多分)

結論から言うと、二人とも色欲の契約者でした。魂のあり方やら願いが似ているとかなんやらかんやらが理由らしいけど、犯行はほぼあかねの仕業。
双子は昔は仲が良かったけども、父親が不倫するクズだったために恋愛観が歪んでしまったと言った感じ。
姉のあかねは初恋の人と結ばれて誰もが羨む幸せな家庭を築くという夢に固執するも、念願の彼氏(野球部の清水君)が出来るも結局捨てられ、しかも実の妹スミレからは恋愛感情を抱かれた挙句に告白されて強引にキスされるという、ことごとく夢をぶっ壊されていく悲惨っぷりである。
スミレに関しては、歪んでいく家族関係に耐えられなかったゆえに姉に固執、男をとっかえひっかえするようになったのは姉に嫌われないがために距離を置いたんだが、そのとっかえひっかえした中に姉の元カレの清水君が入ってたせいで余計ややこしくなり……もうめんどくさいので全部清水君のせいにしたい。こいつは正直焼死されても同情する気も起きない奴だったし。


第一部 駿河台こころ編 被虐報復ノ亡者

VS憤怒編。
そしてこころは怠惰の契約者だった。ギフテッドな自称安心安全な女だが、言動はかなり不思議ちゃんである。別の意味で安心できない。
あと焼きそばパンに異様に固執する。どっかの比治山君ですか。

一年生校舎を支配している憤怒の契約者・碇谷 昴を倒すため彼女と協力して手を組むことになるのだが、この子も契約者である以上、いつかは戦うことになっちゃんだろうか……安心安全な女なのに……

碇谷はなんかフード被った厨二に足突っ込んだような奴だが、実はいじめられっ子でかつて飛び降り自殺を図るも、契約者としての力に目覚めたのでいじめた奴らに復讐するぞーみたいな感じでやりたい放題である。
まあいじめた奴らに復讐するのはまだいい。だが、奴の場合傍観している者も先生にいじめを報告した者も復讐対象だった。復讐対象の範囲を広げるのは大体ろくなことにならないフラグである。プライド高すぎて他人からいじめの被害者だと思われることそのものが屈辱なんだろうけど、さすがにそこは責める所ではないと思う。
唯一碇谷が許しているのが終始無関心モードなこころなのだが、そもそもこころは図書館に引きこもることが多いのでいじめの内容を把握していなかっただけである。こころにしてみればこんなんに好かれても迷惑以外何物でもない。
というか、碇谷は本人曰く幽体的な感じで他人に憑依してあれこれやってるんだけど女生徒にとりつく時は顔から下が女子のままなので絵面がただの女装男子すぎてどう突っ込んでいいのか分からない。そこなんとかならんかったのか。

エピソードが進むにつれ復讐におびえる加害者たち、どこまでも噛み合わない碇谷とこころ、そして起きてしまう殺傷事件。
……傲慢のエピソードでも色欲のエピソードでも刃物持って襲い掛かるシーンがあったが、この学園、モブが刃物で攻撃するのが当たり前みたいな流れになってない……?

碇谷の最後のイデア砕いた時に判明した真相があまりにも可哀想すぎて……この子、本当は母親想いのいい子だったのに、大切なものを守りたかっただけなのに、本当にどうしてこうなった。自殺の件も本当はいじめっ子たちに物理的に殺されたわけで(死ぬ寸前で契約したせいでこうなった)。
ただ、調子に乗って復讐の方向性を間違えるとこうなる。復讐範囲を無駄に広げすぎたのはアカンすぎた。

因みに碇谷の本体は保健室の隅っこのベッドで布団被ってるやつでした。まあ、イデアは壊されたけど一応は生きているのが唯一の救い……救いになるんかなあこれ……

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