愛と青春は迷走暴走

ヒカミッチ、緑髪で眼鏡の面白系堅物君って辺りがどうしても閃の軌跡１，２の頃のマキアスを思い出してしまう。割と口調も似ているし、系統的にそれ。

いやまあマキアスの方がずっと後のキャラだけど。学生時代のマキアスは割と沸点低いし、そもそもあっちはＲＰＧなので射撃の腕は天と地の差かと。

今回は生徒会に入って、ヒカミッチを陰日向に支えて、彼を優秀な生徒会長に成長させる……そんな感じのシナリオと化しました。

一年生の生徒会選挙では校則にうるさいだけの独りよがりで落選（佐藤一郎って誰だ）、二年生の生徒会選挙では無事人心を掴んで当選、三年の引退時には後輩にものすごく慕われてる様はほんと良かったねってなる。

あと、生徒会で仕事しまくってたら案の定千代ちゃんにライバル宣言されました。一度も遊んでなくても避けられない運命でした。

えー、これガチで千代ちゃんを無視しつづけないと回避は無理なんですかね。どうしても避けられないならあまり生徒会に入るメリットがないような……

バレンタインチョコで色々対抗心燃やされたが、彼女のチョコにはいったい何が入ってるというんだ……と言うか、それ食べて大丈夫なやつ？？

生徒会以外のヒカミッチのイベントは天体観測とか星関連のものが多く、乙女ゲーらしく割とロマンチックだったりするのもあるけど、個人的に好きなのは春のゴーカートデート。

ここで前作の担任の先生であるヒムロッチの親類であることが判明するけど、ドライブテクのシーンがそのまんまで笑った。

なのにエンディングでのその後では自動車学校で悪戦苦闘しているヒカミッチの話が聞けるという（笑）。いや、お前運転技能ダメダメなんかーい！！

ちなみに今回主人公は一流大学へ進学しましたが、生徒会クラブマスターでの推薦入学ではなく、自力で合格しました。クラブマスター取れたのが卒業式寸前だったんで……あ、でもちゃんとヒカミッチが褒めてくれたから良いんだ……

あまり早い段階でヒカミッチを友好状態にすると終盤でヒカミッチＥＤ阻止に追われることになりそうなので、今回は緩やかにＶＳモードにしようとしましたが、結局勝手に惚れられました。

千代ちゃんは最初ノーマークだったんだけど、がっつり関わってみるとすごい可愛い子なんだよな。今作のダークホースかもしれない。

女友達の誰と組み合わせてもいじられ役に回される不憫さや、クレーンゲームで主人公にヘルプを求めたり、ヒカミッチが絡むと謎の数式（？）を早口で言い出したりと見ていて飽きない。

あとＶＳ解除時のメールで今まで以上に仲良くなりたいですって書いてあるのが超可愛い。これ言われたら絶対断れないだろ。

ＥＤでは喧嘩もしたけどいい思い出～みたいにまとめられ、ヒカミッチの名前は一切出てきませんでした。うん、いや、別に良いんだけどもうちょっとこう……

そしてどうでも良いけど、芸術が壊滅的な千代ちゃんはどうやって一流大学に受かったんだ……？

ついでに千代ちゃんと一緒の進路にしてもそこに関しては何も言ってこないんだよなあ。ちょっとさみしい。

いや、本来は陸上部でクラブマスター普通に告白ＥＤを狙っていたんですが、思いのほか佐伯王子の好感度が上がりすぎてこうなりました。どうしてこうなった。

というか、二年のバレンタインまでずっと佐伯が好感度トップだったんですよー……おかげで各イベントが佐伯優先で起きてしまう。修学旅行も佐伯が来たし、ここで断ると若王子先生が引率として一緒に京都回れるんだけど、マジ佐伯君ごめんってなった。

三年生に上がる前にアンネリーへ転職、ついでに志波君も出して真咲先輩と志波君のスチルを回収しようと試みるが、前段階である二人の外出イベントが全然出ない。そもそもがランダムな上に種類がいっぱいあるのでひたすらロードの繰り返しである。

それまでずっと佐伯のコンタクト踏むわ、千代ちゃんが藤堂ネキにいじられるわ、志波君が用心棒やり出すわ、はるひの本屋を見届けるわ、真咲先輩と姫子先輩の都市伝説的な話を聞かされるわで心が折れそうになった。たぶん３０回くらいロードしたと思う。

お目当てのイベント引き当てた時はもう泣きそうになったわ。

あと、今回初めて「誤解をとく」「友達でいてほしい」の二択が出ましたが、この前振りでずっと自宅前で先生がスタンバっていたと思うと超怖い。どう見ても警察案件だよ！

そしてなんやかんやがあって、エンディング。

まず佐伯王子が来て、彼の思いの丈を聞くことになりますがこれを振るのがすげえ心が痛む。いや、だって佐伯王子だよ!？　王子、人魚の手を離すべきじゃなかったとか、それでも出会えたことはよかったとか、いつか珊瑚礁が開いてたらコーヒー飲みに来てとか言ってくれるんだよ。

で、このあとに若王子先生が来て告白イベントです。

ここで若王子先生の身の上話が聞けるんですが、あの、それ、ときメモＧＳでやっていい設定ですかね？　過去がすごい非現実な方向にぶっ飛んでるんですが。

でもＥＤ３って実質補欠合格みたいなものなので、若王子先生の告白シーンは白背景の告白スチルは無し。演出的に佐伯王子より格落ちしちゃう感じが否めない。

結局埋まらなかったスチルもいくらかあったしちょっと消化不良感。

そして、前のデータを利用して今回初めて親友モードを若王子先生に試しました。

冷静に考えると教師に対して友達というのもどうかと思うが、親友モードになると遊くんから聞ける好感度もしっかり「親友」となってハートが黄色くなっています。

会話とかも完全に恋愛相談みたいな感じになってるし、これ絶対自分の気持ちを押し殺して親友のフリしている感じだよな！？　

そんでもってＥＤになると灯台にやっぱり佐伯王子がやってきて、またも心を鬼にして振ることに。もう罪悪感でこっちのメンタルが死にそう。

この後、親友だったはずの若王子先生から告白されますが、こっちはいつもの白背景の告白スチルです。台詞はＥＤ３の同じかと思ったら全然内容違いました。恋愛を知らない先生は主人公によって人を愛することを知りました。ある意味前作の教師枠であるヒムロッチよりアンドロイドに近いかもしれない。

しかし人間不信寸前になった経験あるのによく教師やろうと思ったな……一応みんなに慕われてるから天職なんだろうけども

でもＥＤで人魚と若者の物語は再び巡り合わせてくれた的な文章が流れて来たけど、これ、佐伯泣いていいと思うよ。

隠しキャラ第二弾。

毎回スルーしちゃうのでいつも二ヶ月で転校してしまう不登校の引きこもり少年。

いや、何も分からない一周目の時はちょいちょい構ったりはしたけど、結局一年くらいで転校していった。

というよりこれ、不登校でしかも異性の子の家に毎日毎日プリントとか届けるためにひたすら通い詰めるという重労働を課せられているんだよなあ。正直自分には無理だ。

でもって、一番謎なのはなんで彼が不登校になっているのかである。

作中でも原因がちゃんと明かされないままだし、そもそも登校する気もないのにわざわざはね学に転校してきたのかも不明。義務教育じゃないんだから高校自体無理して通う必要もないし、通信制という選択肢もあったはず。いや、こう言うと冷たい人間だと言われそうだけどさあ。

強いて言うならば古森自身がとんでもなく自己評価が低い人間だから、かもしれないといわれたらそうかもしれない。

自分は愚図だから人に迷惑をかけてばかり、でも誰かの迷惑になりたくないと引きこもると自分を心配してくれるいい人達の負担になってしまうとバリバリの方言で語ってくれるが、なんというか本質的に繊細で優しすぎるんだよなあ、彼。マジで転校前に一体何があったのか。

若王子先生の気遣いと主人公の献身さが実を結んだのか、三年の秋くらいにようやく登校する決意をする古森。

でもさっぱりと短髪にした今の方がいいと思うよ、個人的には。

登校後はそれまでの引きこもりっぷりがまるで嘘のように周囲にしっかり馴染んでいる。若王子先生のはからいで、古森が自分のペースで勉強できるように二年生のクラスに編入してくれて、そのクラスでも友達に恵まれて充実した学校生活を送っている……

まあ、人間はちょっとしたきっかけがあれば変われると言われたらそれまでだが、とりあえず古森が元気で過ごしているならそれで十分です。

ＧＳシリーズ一番のピュアだと聞いてましたが、そこに偽りはないでしょう。

ＥＤではさらなる勇気を振り絞って告白。ほんと頑張ったね……

古森は実質留年扱いなのでそのままはね学に残ることになるけど、三年生の担任は若王子先生なので多分大丈夫でしょう。

というか若王子ＥＤだと彼は新一年生の担任になると言っていたので、ある意味主人公の行動は古森だけでなく、先生のその後も変えていったのな……

あと、古森ＥＤ見てからおまけページのアルバムやＥＤの項目へ行くと、短髪バージョンのアイコンになってた。本編では一度も見せてくれなかったのに！（古森係やってた時はずっとモサモサだったし）

完全に余談だけど、今回初めて爆弾たるものを目撃しました。と言うか、姫子先輩から警告されるのかい！！（一応遊くんから聞かされるパターンもあった）

今回隠しキャラだからどうせ暇だろうなあと思ってほぼ全員登場させたら収集付かなくなったからかもしれない。まあ電話一本、デート一回すれば半年くらいは大丈夫だけどな。