「安倍のつくる未来はいらない!人々」

(昨年春から様々な個人・団体が集まり、改憲や戦争政策に反対する新宿デモや官邸前抗議を続けています。)

反富裕11.23 新宿デモ/集会

◆もう払えない!消費増税反対 ◆一生使い捨ての派遣法改悪反対

<デモ>
○日時 2014年11月23日(日) 午後5時集合
○場所 新宿駅東口駅前広場(アルタ前広場)

<集会>
○日時 2014年11月23日(日) 午後7時集合
○場所 カフェ ラバンデリア
○問題提起 平井玄(「ミッキーマウスのプロレタリア宣言」著者)

【主催】「反富裕11.23新宿デモ」実行委員会
【連絡先】フリーター全般労働組合
  電話/fax 03-3373-0180/03-3373-0184
  メール [email protected]
  twitter @fzrk

 彼らは「反富裕」を恐れている。もはや私たちが「富裕」を信じず、「富裕」を嘲笑する日が来ること、そしてその日がもう近いことについて、彼らは額を寄せ合い心配しているのである。

 長らく「富裕」は彼らを守り続けてきた。かつては「勤勉」で「健康」な「男」に、彼らはそこそこ安定した就労を用意し、借金漬けが条件だが、住宅や自動車を与え消費を通じた夢を見せ、幸運にも60歳まで生きれば、年金や医療にアクセスさせた。女性と障がい者を排除し学歴選別を徹底して「富裕」に至る可能性を約束したのである。

 90年代以降、彼らはこの約束の対象者を拡大した。感覚を鈍麻させハラスメントをやり過ごす「人間力」を身につけ、際限のない競争でなかまを出し抜き貶める卑しさに磨きをかける「自助努力」に勤しむ者にも「富裕」を与えると言い出したのである。

 だが約束は果たされただろうか。それを信じた者たちに割り当てられたのは、荒廃した土地ばかりではないか。こぼれ落ちるしずくを我先になめまわることを求めながら、彼らはしずくの一滴すらこぼそうとはしなかったではないか。

 こうして社会は破壊され、連帯ははじめから挫かれることになった。そしてもう彼らは約束などしていない。彼らは、自らの権益を守ることに汲々とし、それどころではなくなった。「人々の暮らし」など関心の片隅にもない世襲と閨閥から力を得た政権に消費増税を推進させ、労働法制の改悪を断行させようとしているのである。

 こうして何が守られるのだろう。訳知り顔は「財政破綻の回避」をあげる。また「企業が元気にならなければ雇用も増えない」ともいう。だが正確に言うべきだ。十分な資産と所得を私的に確保した彼らは公共サービスを必要としていない。だから「財政破綻」のつけを社会保障や教育費の削減によって賄おうとする。誰かに雇用されるわけでもない彼らにとって賃金はコストに過ぎない。労働条件を切り下げて企業が得た「元気」は、内部留保の蓄積を経由して経営層と投資家層にしか還元されない。

 彼らが気にしているのは、財政破綻を通じた債券価格の暴落、企業収益の悪化を通じた証券価格の暴落である。国債や証券という形で法人・個人として保有する資産が破滅的に消失すること、彼らはこれが気になって仕方ないのだ。

消費増税は、富裕層の資産価値を守るための方策でしかない。
派遣法の改悪は、富裕層の資産価値を引き上げるための方策でしかない。

 いまや搾取は労働過程にとどまらない。労働から、消費から、そして公共部門からも、まんべんなく、広く、そして深く、私たちは搾取にさらされている。これに抗するために、11月23日に「反富裕」のデモを行い消費増税と派遣法改悪にとどめを刺そう。街路にこの言葉が書かれ、人々が囁きあう日が来ることを彼らは深刻な面持ちで見つめるだろう。それが終わりの合図だからである。

2014年10月
「反富裕11.23新宿デモ」実行委員会