新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 用語集(サ行)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
そのまま、頭文字が「さ」~「そ」に該当する用語集です。
ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。
最終更新日:2017年07月08日
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太字が小見出し、[]はジャンル分類となる。
ジャンルは以下の通り。
[人物]…人物など生命(動物など含む)を示す
[兵器]…MSなどの兵器を示す
[科学]…兵器以外の科学技術や科学的な数字・根拠を示す
[世界]…世界観やその一般的な歴史、用語などに関する
[年号]…時間や時系列を示す
[組織]…国や組織を示す
[地名]…場所や地形を示す
青字が最新更新部分である。
説明文では、
『Frozen Teardrop』を“本作”、
『ガンダムW TV版』を“本編”、
『Endless Waltz』を“OVA”ないし“EW”
と記す。
-サ行-
サーカス団[世界]
動物を使った芸や人間の曲芸を見世物にするサーカスをする団体。本編やEWではトロワ・バートンが、キャスリン・ブルームらが所属する移動サーカス団に身を寄せていた。
火星でも複数存在しているらしく、MC0014年にはトロワたちもジプシーサーカスとして火星に来ていた。
再生医療[科学]
当事者の細胞から新しく臓器を造り、それを移植するもの。作中ではステラに対して行われた。
ザイード・タブラ・ウィナー[人物]
死亡するAC195年までL4コロニー群および中東諸国における有力者にして資産家であるウィナー家の当主だった男。カトル、イリア、そしてカトリーヌの父。
詳細はこちらを参照⇒ザイード・タブラ・ウィナー
サイレンス・プレリュード
プロローグのタイトルに振られたルビ。日本語タイトルは『無言の前奏曲』と書く。
サカイ・マサカズ[人物]
プリベンターの長距離高速ホバー艦・VOYAGEの艦長。
詳細はこちらを参照⇒サカイ・マサカズ
サジタリウス[兵器]
移動要塞と呼ぶべき月面巨大戦艦。《ケンタウルス》の姉妹艦。
詳細はこちらを参照⇒サジタリウス
サブリナ・ピースクラフト[人物]
AC130年春に誕生したピースクラフト家の双子の王女の一人。美しい金髪と透き通る青い瞳を持っており、その容姿はリリーナに限りなく近い。
AC130年、生誕後に王位継承権を持つ姉として王宮で次なる女王(クイーン)になるべく厳格な教育と、古くから伝わる欧州宮廷における行儀作法を叩き込まれた。戦乱に巻き込まれることが多かった情勢も相まって、どうしても室内で引きこもり気味になり、控え目で大人しい『深窓の令嬢』的な箱入り王女様として育った。
詳細はこちらを参照⇒サブリナ・ピースクラフト
サム[人物/世界/科学/兵器]
1.サブリナがAC143年の13歳の誕生日に買ってもらった、ノルウェージャンフォレストキャットの渾名。正式には「サムウェア」と言う(詳細は後述の「サムウェア」参照)。
2.《ワイバーン》に搭載された演算装置で再現されたコンピュータ上のサムウェア(詳細は後述の「サム(科学)」を参照)。
3.《ワイバーン》の連合軍内部でのコードネーム。未登録戦闘機の呼称で使われたが、どうしてこの名前になったのかは不明。カテリナが《ワイバーン》を操るAIのサムの名を呼んだところを目撃したか、目撃した反乱軍兵士に内通者がいたからかもしれない。
4.小説『マルタの鷹』に登場する私立探偵の名前(サム・スペード)。
サム[科学]
《ワイバーン》に搭載された初期型ZEROシステムを使って再現された、サブリナの愛猫と全く同一のコンピュータ上の猫。ZEROシステムの原型と思しきシステムを使って再現されたため、従来のペット育成ゲームのそれとは一線を画す再限度で、再現された“サム”は相手に感情移入可能なほど、不確定で曖昧な人間の感情を理解していたと言われる。
詳細は「AIサム」を参照⇒「用語集(英数字)」
サムウェア[人物(動物)]
ノルウェージャンフォレストキャット。黒と白の毛長種でオスの猫。AC143年に13歳の誕生日、サブリナが買ってもらい、その後彼女と行動を共に、サブリナの精神的支柱となる。AC145年秋に宇宙へと逃げる際には連れて行けないため、ウェリッジ侯爵に預けられた。AC146年の頃にも健在。
サリィ・ポォ[人物]
本編、EWにも登場した元プリベンター所属のエージェントでコードネーム・ウォーター。現在は不明。キャシィ・ポォの母親。
詳細はこちらを参照⇒サリィ・ポォ
サンカント・クシュリナーダ[人物]
AC170年代初頭、ロームフェラ財団代表を務めていた人物。アンジェリーナの父親で、ロームフェラ財団(地球)代表として、コロニー代表であったヒイロ・ユイとは何度となく議論を交わすことになる。
AC145年のロームフェラ財団の宇宙使節団のシャトル爆破テロの自作自演を主導したのも彼であったほか、アウトローたちに資金提供もしており、多面的な顔を覗かせる。
詳細はこちらを参照⇒サンカント・クシュリナーダ
サンクキングダム王国[組織]
スカンディナヴィア半島に位置する国家。
当初は、地政学的に観ても紛争が絶えない場所であり、平和と言う言葉に最も遠い位置にあった地域であった。資源も乏しく、軍事力も小さな国でしかなかったサンクキングダムは、いつも他国の争いに巻き込まれ、欧州大国の自分勝手な思惑に翻弄され続ける哀れな被害者王国であった。
王家であるピースクラフト家には、「離婚は許されるが、再婚は許されない」という不文律が(明文化されているかもしれないが)あるようだ。
AC130年、ピースクラフト王室に双子の王女が誕生。古来からの「双子は一緒に育てない」という仕来たりに従い、姉は次期女王として王宮に残し、妹はサンクキングダムの宇宙植民地の一つだったL-1C11234コロニーに送られドーリアン家によって面倒を看られていた(この当時、すでにピースクラフト王家とドーリアン家の繋がりがあった)。
AC145年秋、当時の地球圏統一連合反乱軍が王宮を乗っ取り、王室の者たちを人質にとってしまう。その後の歴史書では「ピースクラフト王室内部に反乱軍の内通者がいると言う噂まで流れた結果、反乱軍と手を結び隣国への侵略を開始。突然強大な軍事国家に変貌してしまったと言われる」と記されるが、真実は連合軍がサンクキングダムへの核攻撃を実施しようとしたところを《ワイバーン》に乗ったカテリナ・ピースクラフトが阻止。そのままサンクキングダムを独立しようと戦った戦争である。
しかしながら最終的に世界各国から徹底的に攻撃の集中砲火を受けたサンクキングダムは当然敗戦。莫大な賠償金を請求されてしまう。ただ賠償金自体はエリック・シャーゴールドが肩代わりをしているが、それでも細部における補償や復興費用を考えると、やはり膨大なコストが求められていた。
この時、「カテリナ・ピースクラフト」を名乗っていたサブリナが、エリック・シャーゴールドと結婚をし新たに女王として即位するとサブリナの誠意ある外交と、エリックの経済的手腕によってわずか一年足らずでサンクキングダムは独立国としての地位を再び手にするまでに至り、莫大な借金も質素な生活を心がければ確実に返済できる目途が立つほどだったが、そんな折にサブリナとエリックがテロの標的とされ死亡すると、シス・マーキスを名乗って戦い続けていたカテリナは、サブリナが演じていた「カテリナ・ピースクラフト」を演じるため、歴史の表舞台に立った。
その後紆余曲折を経てサンクキングダムに転換点をもたらしたのは、TVシリーズにおけるピースクラフト王であった。
彼の政策により、これまでの軍事費を全て医療の研究促進に注ぎ、その技術を世界一にまで高めることに成功。また国民の三分の一が、医師か看護婦になるように教育システムを変更、医療器具の開発もトップレベルにまで押し上げた。
サンクキングダムが先頭に立って高められた医療技術の発展によって、戦争における死者も激減。その医療技術によって得た富によってわずか数年で莫大な賠償金を完済してしまう。
加えて精鋭で結成される医師団を紛争地域に派遣、怪我人たちの治療を無償で行うことで、かつての軍事国家と言う汚名を返上して世界から信用を得ると同時に、その信用と医療技術を笠に着ることで他国から侵略されない国家を作り上げた(国家を一つの病院のようにしたことで、病院を攻撃する軍隊はどんな国の軍隊でも非難されると言う先入観を逆手に取って侵略を防いだ)。
またコロニーへの医療技術輸出も盛んにしていき、当時宇宙で問題であった宇宙出産問題も解決してしまう。
これらからサンクキングダムは世界での発言力を強めながら、世界から戦争を無くす努力を惜しまない医療国家として確立される。
平和を求める姿勢に共感し合い、コロニー側の平和的指導者ヒイロ・ユイと何度も会談を持ち、地球とコロニー両方の平和活動に参加していたが、ヒイロ・ユイが暗殺されると活動を地球上に絞り、そこでヒイロ・ユイと親交のあったピースクラフト王が国家としての方針を一転させ、独自の平和主義思想『完全平和主義』を提唱するに至る。
しかし、その思想を危険視された地球圏統一連合軍は、AC182年ダイゴ・オネゲル将軍が軍隊を率いて侵攻を開始、武力制圧される。
サンクキングダム王家の生き残りであるミリアルド・ピースクラフトとリリーナ・ピースクラフトはAC182年に行方不明となるが、その二人がAC195年の戦乱の際には世界的に大きな役割を担うこととなる。
AC195年、リリーナ・ピースクラフトによって再興され、『完全平和主義』を主張し学園を設立し共にこの主義に関して考えるような場も設けた。学園にはロームフェラ財団のデルマイユの孫娘にあたるドロシー・カタロニアも入学していた。
同国にはルクレッツィア・ノインが近衛兵長として就任しトレーズより譲り受けた純白の《トーラス》を所持し、後にヒイロ・ユイ、カトル・ラバーバ・ウィナーの2名が《ウイングガンダム》と共に参加するなど防衛用の武力を有していた。このことは当時リリーナとノインの間で対立を生むが、ヒイロの提言を受けリリーナは自衛としての防衛戦力の存在を容認するに至る。
しかし、AC195年に『完全平和主義』を危険視するロームフェラ財団によってOZのMD部隊が差し向けられ、再び国土が戦火に巻き込まれると崩壊を宣言し、サンクキングダムは再びこの世界から姿を消した。しかし『完全平和主義』は確実に世界へと広まり、後の世へと強く引き継がれていく。
サンクキングダム湾の岬[地名]
サンクキングダム湾から北西部に位置する切り立つ岬。その崖下の水底にはサンクキングダム城の地下水道に繋がる長い洞窟水路の入り口がある。
AC145年夏にピースクラフト王室を人質に取った反乱軍が城内に入ったのはこの水路を利用したからだと言われていおり、AC197年春の『「次の政府」事件』の際にはリリーナ救出のためヒイロはここから城内へ侵入した。
AC195年秋にはここで《ガンダムエピオン》《ウイングガンダムゼロ》という史上初めてのZEROシステム同士の戦闘が行われているなど、何かと火種がある場所。
サンタクロース[世界]
地球ではポピュラーなクリスマスにやってくる存在。しかし、火星ではサンタクロースの存在は知っていてもその扮装(赤い衣装、太った格好、白く長いひげ)は知られていなかった。
シェーシチ・オネゲル[人物]
AC146年1月時の地球圏統一連合軍、海軍第三艦隊司令官。ダイゴ・オネゲルの父、エルヴ・オネゲルの祖父にあたる。
詳細はこちらを参照⇒シェーシチ・オネゲル
ジェイ・ヌル[人物]
後のドクターJと思われる人物。AC145年には指導者ヒイロ・ユイと同じカレッジに通っていた友人であったが、当時から危険な噂に事欠かない優秀だが危険な科学者(学生)であった。
その後、《トールギス》を設計するも指導者ヒイロ・ユイが殺されたことを契機にOZを脱走。その後《ガンダム》を完成させ、OZへの反攻作戦を自ら育成したコードネーム“ヒイロ・ユイ”を持つ少年に託し、開始する。
詳細はこちらを参照⇒ジェイ・ヌル
ジェット海流[世界・地名]
詳細は不明。ジェット気流と同じように何らかの要因で、中心軸へ向かって海流が速くなる変則的な海流のことだと思われる。火星特有のものなのかもしれない。火星のジェット海流は潜水艇であったとしても危険性があるもののようだ。
ジェミナMW[兵器]
AC145年冬の時点で存在していた統一連合軍の攻撃軍事衛星。内部にサンクキングダム攻撃用の核弾頭ミサイルを搭載していた。もともとは隕石や大型デブリを破壊するための攻撃衛星で、上下二重構造となっており、高速回転する推進スラスターによる安定位置機構が装備されていたほか、外部からの攻撃に対する自動回避運動能力も考慮されていた。カテリナの《ワイバーン》がビームサーベルで、搭載されていた磁気平衡システムを破壊されたことでスラスターが誤作動を起こし、地球圏から遠ざかり、墓場軌道に入った。
シェヘラザード[兵器]
現存する唯一のモビルスーツの一機と思しき機体。その開発と調整はドクトルTが担当していた。
詳細はこちらを参照⇒シェヘラザード
シェヘラザード(原型機)[兵器]
ガンダニュウム合金製モビルスーツ試作零号機《プロトゼロ》を経てD・Dが中心になって開発した試作一号機の一つ。この当時はどちらかといえば後の《ガンダムサンドロック》に近い形状と装備であった。
詳細はこちらを参照⇒シェヘラザード(原型機)
シェル・シールド[科学・兵器]
リリーナ・シティが緊急の非常事態に備えている巨大な白亜のシールド装備。都市全体を覆いこみ、「Scallop(ホタテ貝)」を連想させるものだという。
シェンロンガンダム[兵器]
AC195年、オペレーションメテオで地球に降下した特殊任務用ガンダムの一機。格闘戦に秀でるほか、《ウイングガンダム》に次ぐ汎用性を持つ機体であった。後にOZに鹵獲、大破させられた後《アルトロンガンダム》へと改造される。パイロットは張五飛。
詳細はこちらを参照⇒シェンロンガンダム
磁気駆動式カタパルト[科学]
AC140年代では一般的だった機動兵器発進用カタパルト。TV本編でどうなっているかは不明。
シス・マーキス[人物]
カテリナ・ピースクラフトが《シャーウッドの森》として活動し始めてから名乗るようになった偽名。
詳細はこちらを参照⇒シス・マーキス
さらなる詳細はこちら⇒カテリナ・ピースクラフト
静かの海[地名]
月面にある地名。古くはアポロ11号が着陸した場所であり、地球兼統一連合軍がAC133年に宇宙基地を設営した。多数の生産プラントが密集しており、位置もL-1コロニー群とL-2コロニー群を監視するのに適していた。
自爆スイッチ[科学]
『ガンダムW』という作品における、ある種の代名詞。ガンダムパイロットにおける最後の切り札。ガンダムという貴重な戦力を敵に渡さないための最後の仕事としての自爆である。
本作では《ショーフック2》《黒い翼》にも搭載されており、《白雪姫》や《シェヘラザード》を火星連邦に渡さないためドクトルTが自爆させようとするが、それをヒイロが止めた。
ジェイバリー[兵器]
AC190年の第二次月面戦争でデキムが乗る反乱軍の宇宙艦隊の旗艦。
詳細はこちらを参照⇒ジェイバリー
シャーウッド[兵器]
マイク・ハワードとD.Dが開発した、反乱軍初のアストロクルーザー(宇宙巡洋艦)。その製造にはサンカント・クシュリナーダの資金援助を受け、ロームフェラ財団所有の資源衛星開発用の秘密工廠で行われた。
AC170年に何らかの戦いによって撃沈、搭載されていたAIサムもサムとしての人格は失われ、ZEROシステムの基本プログラムだけが残る結果となった。
詳細はこちらを参照⇒シャーウッド
シャーウッドの森[地名・組織]
サンクキングダム北部の森の中にあるカテリナたちの秘密基地の名称。もちろん実際にはこんな名称ではないため、組織名や基地名と言った方が厳密である。その名は、かつての旗艦《ロビン・フッド》にあやかり、同じイングランドの伝説の勇者の名前が由来。
サンクキングダムと連合軍の間で終戦し反乱軍は解体されたが、マルティクスやD・Dらカテリナを慕う者たちが旗艦《ロビン・フッド》を降りて集まり、結成された。巨大権力に逆らうアウトローであると同時に平和と自由を守る義賊として活動し、終戦直後は撤退の際の連合軍の横暴からサンクキングダム国民を守るため出撃することが多かった。
主な戦力はカテリナと彼女が乗る《ワイバーン》、のちに合流したソルシエールの開発した大型重戦車《ジャック・オ・ランタン》。
ジャック・オ・ランタン[兵器]
ソルシエールが独自に開発した大型の重戦車。カテリナたち《シャーウッドの森》における重要な陸戦戦力となった。
詳細はこちらを参照⇒ジャック・オ・ランタン
ジャミング・システム[兵器]
ファザーが、バベルから脱出する際に用いたもの。具体的な意味は不明だが、無人兵器には非常に有用なようだ。
シャンデル[科学]
空中戦闘機動の一種で戦闘機による空中戦の際に使用するマニューバである。「Chandelle」と綴り、作中では「急上昇方向転換」と呼称された。具体的には水平飛行中から45度の角度で上昇を開始し、そのまま上方宙返りをしながら機体をターンさせるもの。
ジュゴン[兵器]
天秤座の名を関した無人宇宙戦闘機。《アポロン》と《ヘリオポリス・エアネド》のデータを解析して製造されている。
詳細はこちらを参照⇒ジュゴン
シュティーア[兵器]
金牛宮の意味を持つ連合宇宙軍の巨大戦艦。AC152年時に《シャーウッド》を追っていた。
詳細はこちらを参照⇒シュティーア
シュバイカー孤児院[地名]
ラナグリン共和国にあるシスター・ヒルデが経営していた孤児院。もともとは老神父の教会と孤児院であったが、老神父が死亡後にファザーへ遺産として遺すも多額の借金があり、行方をくらましていたファザーに代わって婚姻を結んでいたヒルデが教会と孤児院を引き継ぐことになった(このため、ヒルデは国立図書館の司書を辞職し退職金のすべてを借金返済に充てたが、それでも借金は残った)。
宗教施設としては機能しておらず、戦災孤児の一時保護と里親探しなど孤児院としてのみ機能していた。運営費と残った借金はファザーが賞金稼ぎとして稼いできた多額の寄付金で賄っていた。
二代目デュオやナイナ・ピースクラフトが一時期生活していたこともある。現在、どうなっているかは不明。
ショーフック2[兵器]
「ショーフック・ドゥ」と呼ぶ、W教授・ドクトルTらが用いる潜水艇。デュオ曰く「オンボロ」。
詳細はこちらを参照⇒ショーフック2
ショットガン[兵器]
日本語で『散弾銃』と呼ばれる銃火器。ファザー・マックスウェルが賞金稼ぎの際に愛用している武器で、多数の小さな弾丸を込めた特殊な銃弾を用い、発射と同時に発射口で拡散・散開する大口径の大型銃。弾が飛散するため有効射程が短いが、構造がシンプルで事故が少ない。
シルビア・ノベンタ[人物]
本編に登場したノベンタ将軍の孫娘。本作では地球兼統一国家の火星駐留大使として紹介されている。ステラ・ノベンタの伯母にあたる。
詳細はこちらを参照⇒シルビア・ノベンタ
人工冬眠用冷凍カプセル[科学]
設計者はJ。AC196年春(AC-196 SPRING)でリリーナ・ドーリアンと会話をしていた高齢の老人がそのJではないか、とキャシィは推測を立てている。「AC-196 SPRING」のデータファイルには音声データとは別にこれの設計図と操作マニュアルデータが添付されていた。
現在、この人工冬眠が確認されているのは『眠れる森の美女』のコードネームを与えられた天使を模したイミテーションの中に眠っていたヒイロ・ユイ、そして『星の王子様』のコードネームを与えられたリリーナ・シティにある火星連邦政府議長席に安置されている茨と一輪のバラを模したイミテーションの中で眠っていたリリーナ・ドーリアンの二名であり、MC0022年までに両名とも覚醒した。
人工冬眠の覚醒パターンでは80パーセントの確率の脳の海馬部分にニューロンの分泌異常が見られ、蓄えた記憶がリセットされてしまう可能性があるらしく、『オペレーション・ミュートス』ではAC時代の四つのデータファイルを『オーロラ姫』の記憶にダウンロードすることで、『オーロラ姫=ヒイロ・ユイ』の高尚な精神と人格を保とうとした。
逆にリリーナ・ドーリアンの覚醒の際には、(偶然か故意か不明だが)記憶へのダウンロードが不足状態で覚醒させられたために、リリーナ・ドーリアンではなく、リリーナ・ピースクラフトとして覚醒してしまった。
深夜プラス37(サーティセブン)[世界]
未だAC暦が使われていた頃、火星の自転周期を24時間換算でやると空白の37分が生まれることから生じた当時の用語。MC暦の採用と、それに合わせた時間換算の確立によって現在は使われていないと思われる。
スーパー・ジャマー[科学]
詳細不明だが、おそらくAC195年の《ガンダムデスサイズ》の系譜が装備するハイパー・ジャマーの前身となるECM装置(ジャミング装置)だと思われる。サンクキングダムを占領した反乱軍に参加していたD・D(後のプロフェッサーG)が《ワイバーン》のECMを強化・改造し、搭載した。理屈は不明だが、このことで《ワイバーン》の機体強度も向上したらしい。
ステラ・ノベンタ[人物]
ウィナー・ホスピタルに入院していた、先天的に心臓と肺に疾患を持つ少女。TV版に登場したシルビア・ノベンタの姪っ子で、ノベンタ元帥の血縁者である。実は本編に出て来た彼女は『スペア』と呼ばれる存在であった。
その後、ラナグリン共和国に参加している。
詳細はこちらを参照⇒ステラ
スナイパーライフル[兵器]
作中では『狙撃銃』と称される狙撃用の長距離用ライフル。作中でファザーが用いたものはスコープと呼ばれる狙撃照準用の器具が取り付けられており、1発1殺で4人を片づけた(しかし、ファザー曰く「腕が落ちた。以前なら2発で十分だった」とのこと)。
スノーホワイト[兵器]
現存する唯一のモビルスーツの一機と思しき機体。《白雪姫》と記載される。その開発と調整はW教授が担当していた。パイロットは、コールドスリープから覚醒したヒイロ・ユイが務める。
詳細はこちらを参照⇒スノーホワイト
スペア[科学]
『spare(予備の品)』の名前がつけられた存在。富裕層の人間たちが自分が重病になった時のため、自分自身やその臓器の『予備パーツ』として臓器提供ドナーを、しかるべき医療施設に用意しておく『クローン』を指し示す。
AC180年代にはすでに研究はスタートしており、当初は「健康な肉体の《スペア》を用意してから、そこにイメージトレースした意識をダウンロードする」ことによってある種の人格移植とそれによる長寿を実現しようとしていたようだが、それを聞かされた余命いくばくもないフンデルト・クシュリナーダすら「それは赤の他人だ、私ではない」と否定した。ただ、その一方で自分の息子であるヴァンに《スペア》を遺して欲しいとも頼んでおり、それが後々のヴァン・クシュリナーダの復活へ繋がる。
スペアには「胎児型」と「成長期コピー型」の二種類があり、それぞれ試験体が一つずつ完成していた。前者は「レイア・バートン」のスペアでありこちらはのちのマリーメイア・バートンになったと思われ、後者は「アディン・ロウ・ジュニア」のスペアでありこちらは本作に登場したアルファだと推察され、いずれもバートン財団によって回収されている。
当人にはそれを知らせないためか、「『同じ名前の姉(あるいは兄)』がいる」と言いきかされている。本作ではステラがそれに当たり、カトリーヌもカトルのスペアではないかと疑われるが…。
スペード[世界・人物]
1.トランプのマークの一つ。
2.AC145年時にマルティクス・レクスが飼っていた雑種の子犬(ミックス・パピー)の名前。
3.小説『マルタの鷹』に登場する私立探偵の名前(サム・スペード)。
スペード四世(フォース)[世界・人物]
AC-182年当時、ピースクラフト王家で買われていた犬の名前。現ピースクラフト王であるマルティクスが飼っていた犬から数えて四代目とのこと。
スペードオブエース[兵器]
“無慈悲な妖精たち”を構成する一機。「スペードオブジャック」と並び“無慈悲な妖精たち”の中で最高速の機動性を持つ機体。
詳細はこちらを参照⇒スペードオブエース
スペードオブエイト[兵器]
“無慈悲な妖精たち”を構成する一機。ほかの「No.8」を冠する三機と連携するための機体。
詳細はこちらを参照⇒スペードオブエイト
スペードオブキング[兵器]
火星連邦政府が有するマーズスーツの一機。ビームランスを装備した近接戦闘型。《プロメテウス》の強奪に失敗したカトリーヌ・ウード・ウィナーがパイロットを務める。
詳細はこちらを参照⇒スペードオブキング
スペードオブシックス[兵器]
“無慈悲な妖精たち”を構成する一機。同じ「No.6」を冠する機体と連携する、陸戦型重装備MS。
詳細はこちらを参照⇒スペードオブシックス
スペードオブジャック[兵器]
“無慈悲な妖精たち”を構成する一機。「スペードオブエース」と並び“無慈悲な妖精たち”の中で最高速の機動性を持つ機体。
詳細はこちらを参照⇒スペードオブジャック
スペースエアリーズ[兵器]
《エアリーズ》をベースにした宇宙戦用機。
詳細はこちらを参照⇒スペースエアリーズ
隅沢 克之[人物]
すみざわ・かつゆき。新機動戦記ガンダムWのシリーズ構成と脚本を担当した。『Frozen Teardrop』の著者でもある。
13巻(最終巻)最後には多くの方への謝礼などを記述しながらも「ちなみに私の口からは一度もこの『Frozen Teardrop』が続編だとは言ってませんからね。念の為。カドカワさんが皆さんに判り易いキャッチフレーズとして考え出してくれただけ」と意味深とも無責任とも取れる発言を残している。
セイス・クラーク[人物]
OZに属している技術士官。《リーオー》《エアリーズ》宇宙要塞《バルジ》などの設計を担当した。全てのMSの祖となる《トールギス》に異様な対抗心を燃やす。
詳細はこちらを参照⇒セイス・クラーク
生体反応ロック[科学]
《白雪姫》らに用いられた搭乗者認証システムの一種だと思われる。特定のパイロット以外が搭乗した場合に、機体を動かさせないようにするためのロック機構。《白雪姫》にはヒイロ・ユイ、《魔法使い》にはデュオ・マックスウェルの生体反応が登録されているようだ。《プロメテウス》は強奪の際にカトリーヌが登録したのか、それとも当初からカトリーヌが搭乗することが前提だったため登録されていたかは不明。
ロックの解除は簡単ではないだろうがW教授ならば可能とのこと。しかし、どうやら《白雪姫》はヒイロ・ユイが独自のコードで登録したせいで解除に手間取ってしまっているようである。
ただ一度は解除に成功したことで、W教授ならばその後はスムーズに《白雪姫》の生体反応ロックは解除できるようになっている。
世界国家宣言[世界]
サンクキングダムを解体させられ、ロームフェラ財団を事実上取り仕切っていたデルマイユ・カタロニアによって出自やカリスマ性を利用され、ロームフェラ財団代表として就任したリリーナ・ピースクラフトが出した宣言。
地球だけでなくコロニー・月を含む地球圏全てを一つの国家とみなす思想であり、その宣言。この宣言後、リリーナは世界国家元首『クィーン・リリーナ』と呼称される。
リリーナはウェリッジ公爵など穏健派・和平派の貴族たちの支援を受け、後に財団総会でOZの武装解除と宇宙との共存を宣言した。
『世界国家宣言』はこのOZの武装解除と宇宙との共存宣言までを含むのが通説で、その思想はAC173年に指導者ヒイロ・ユイが出した『宇宙の心宣言』や実親であるサンクキングダム王の提唱した『完全平和主義』が根源にあると言われる。
ちなみに、この宣言により完全平和は実現一歩手前にまでこぎつけるが、ホワイトファングの決起により水に流れて失敗してしまう。
ゼクスファイル[科学]
ヒイロ、リリーナ覚醒の際に用いられたマイクロチップデータの一つ。このデータにはヒルデによって「認知的不協和(コグニティブ・ディソナンス)」が起きるようにサリィ・ポォ、竜妹蘭のデータが抜き取られた欠陥品となっていたがそれらをデータを再入力することによって完全なものとなった。
ゼクスファイル(パーフェクト)[科学]
竜妹蘭とサリィ・ポォのデータによる修正で完全版となったゼクスファイル。
ゼクス・マーキス[人物]
本編・EWに登場したミリアルド・ピースクラフトの偽名。『閃光の子爵(ライトニング・バロン)※後に階級が上がると『閃光の伯爵(ライトニング・カウント)』と呼ばれるOZのエースパイロットで、英雄。
詳細はこちらを参照⇒ゼクス・マーキス
ゼクス・マーキス[2][人物]
ラナグリン共和国の群に所属していると思われる男で、階級は上級特佐。
その名や容姿や風貌は、死亡した初代大統領ミリアルド・ピースクラフトのOZ時代ゼクス・マーキスの姿にそっくり。その正体は《ガンダムエピオン》のZEROシステムに残っていた、ミリアルド・ピースクラフトの残留思念を立体映像にしたものである。
「AIゼクス」も参照⇒「用語集(英数字)」
詳細はこちらを参照⇒ゼクス・マーキス[2]
セディッチ[1][人物]
AC195年にホワイトファングに参加していた将校。もともとはOZの将校だったらしいが、リーブラ建造の現場指揮を一任されていた以外の詳細は不明。
詳細はこちらを参照⇒セディッチ[1]
セディッチ[2][人物]
AC146年5月に《シャーウッドの森》に参加していた大柄の男。彼の娘がのちのアルテミスを名乗る反乱軍の女性司令官である。
詳細はこちらを参照⇒セディッチ[2]
セプテム[人物]
地球圏統一連合宇宙軍少佐。後に、中佐、大佐を経て准将まで短期間に駆けあがる。自分の命令に従わなかったアインを殺害しようとするなど、利己的で保身的。
本編AC195年にも登場。
詳細はこちらを参照⇒セプテム
ゼロシステム[科学・兵器]
《ウイングガンダムゼロ》に史上初めて搭載された、MS操縦用のインタラクティブなインターフェイスシステム。MSの高度なセンサーやカメラ類によって収集した情報に基づいて予測演算をすることで複数の「未来」とそれを実現するための選択肢をパイロットの脳に直接伝達。さらに脳を走査し、情報の欺瞞や刺激を加えることで人間を超えた性能を持つMSの操縦を可能にした。
ゼロシステムのさらなる解説はこちらを参照⇒ゼロシステム
ゼロフレーム[兵器 / 科学]
既存のMSの駆動フレームとは一線を画す、ジェイ・ヌルたちが開発した新型フレーム。ゼロフレームとは内部フレームのみの単独駆動を可能としたもので、これまでのモビルスーツは材質強度の問題で動力部からエネルギー伝達が外殻装甲に依存しなければ駆動できなかったが、それをゼロフレームはガンダニュウム合金を採用することによってフレーム単体で駆動を可能としたのである。可動をフレームだけで賄えるようになったことで精緻で機敏な動作がガンダニュウム合金製モビルスーツには出来るようになった。
《プロトゼロ》以降、ガンダニュウム合金を用いたこのフレームは試作一号機は強度を維持したまま重量軽減に成功していた。
閃光の女王[世界]
「ライトニング・クイーン」と読む。カテリナ・ピースクラフトを指し示す後年付けられた渾名で、AC146年1月19日バルト海における当時の連合海軍第三艦隊を単身切り抜けEMP装置を作動させ、サンクキングダム側の勝利に大きく貢献したことに起因する。『閃光の~』という渾名は、後に彼女の孫に当たるゼクス・マーキス(ミリアルド・ピースクラフト)へ継承されることになる。
セント・ミネルバ学園[地名]
MC19年からカトリーヌとステラが通うことになったジュニアスクール。一番初めに火星に移住してきた者たちによって建設されたため、かなり古い。近くに軍港があるため騒音が気になる立地。
ソラック・デルブリュック[人物]
初代レイク・ビクトリア基地教官のトレーズと共にモガディシオ攻略戦に参加した最古参の候補生の一人。
詳細はこちらを参照⇒ソラック・デルブリュック
ソルシエール[人物]
フランス語で『魔女』を意味する名前を持つ技術者。痩身の美女に見えるが正体は男で、火器管制システムのエンジニア。詳細はドクトルSを参照のこと。
詳細はこちらを参照⇒ドクトルS
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