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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑・ラ・ワ行、英字

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑・ラ・ワ行、英字


文字通り、キャラクター図鑑・ラ・ワ行、英字です。ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。

・ア行
・カ行
・サ行
・タ行
・ナ行
・ハ行
・マ行、ヤ行

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最終更新日:2017年06月18日

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑
太字がタイトル、()内は私の憶測である。

青字が最新更新部分である(初回は無効にしています)。

説明文では、『Frozen Teardrop』を本作、『ガンダムW TV版』を本編、『Endless Waltz』をOVAないしEWと記す。





-ラ行-

-ラ-

ラーナ・グリーン


生年月日等は一切不明。唯一分かっている事実はAC時代の宇宙開発研究者の一人だと言うことと、エウロパの藻を火星に利用しようと考えた最初の人物であると言うことである。

偶然の事故(実際には意図的な事故だったとも言われるが)によるものとはいえ、エウロパの藻によってマーズ・テラフォーミングが劇的に進むと、MO-Ⅶ落下事故でエウロパの藻によって生みが出来た場所をラーナ・グリーンの海と呼称し、歴史の名を残した。


ラシード・クラマ


不明-存命(MC-0022年時?)

かつてカトルに着き従っていた中東の反OZ組織・マグアナックの隊長を務めていた屈強な壮年。顎から頬、もみあげまで繋がったヒゲが特徴的。

本編ではオペレーションメテオで地球降下したカトルをサポートし続け、総勢40人のマグアナック隊を歴戦の勇士として従えていた。小説版EWでは彼らも試験管産まれであることが明らかになっており、宇宙で活動中にカトルと知り合い、その時に共闘したことがきっかけでカトルに心酔していく。

宇宙に渡るためカトル自ら自爆させたサンドロックをOZから回収・修復したり、最終決戦ではカトルを追って宇宙まで増援に向かい落下するリーブラの破片に取りつき破砕作業を行うなどカトルに対する忠誠心は人一倍高い。
EWでは、太陽へ放棄したガンダム4機を回収しようとするカトルに協力し、その後彼を含めマグアナック隊はウィナー家の事業を手伝っており、ウィナー家所属となったと思われる。

本作では頭髪、ヒゲが真っ白になりながらも現役でウィナー家の惑星間輸送の仕事をしており、火星軌道の近くを通る時は必ずウィナー・ホスピタルを訪れ、庭の手入れなどもやっていたようである。イリアにも相応の恋慕があった可能性も示唆されているが、彼にはすでに妻がおり、イリアへの想いは身分不相応だと思っていた。

カトルに似ていくカトリーヌに一抹の不安を感じながらも、試験管生まれを口にしたカトリーヌを叱咤したり、利発になっていくカトリーヌの将来を楽しみにしたりと、カトルと変わらぬ忠義心を見せている。


ラシードの妻


不明(存命?)

結婚した時期や子供の有無などは語られていないが、ラシードの口から語られた妻。ラシード曰く「いつも文句ばかり言って、器量もよくないし、ガサツ者で気の利かない女房だが、身の丈にあっている」とカトリーヌに語っている。


ラナグリン共和国の老神父


不明-MC-0015年

ラナグリン共和国の港町にあった教会と孤児院を切り盛りしていた老神父。神父にあるまじくポーカーで賭けをしていたらしくファザーに巻き上げられて多額の貸しがあった。その関係でファザーとヒルデの結婚式はここでタダ同然で挙げられた。

しかし神父であったため律儀だったのか、もしくは単純に自分を巻き上げたファザーへの恨みか多額の借金まみれだった教会と孤児院を死亡後に遺産としてファザーに遺して逝った。


ラフロイグ・ピート


不明-MC-0017 FIRST SUMMER(享年不明)

軍人崩れのガンマン。周囲からは「大佐」と呼ばれているが、実際の階級は「軍曹」程度だったらしい。賞金がかけられており、『DEAD or ALIVE』指定がされていた。

ノイエンハイム・コンツェルンの依頼を受けてエルヴ・オネゲルを殺害。その時、エルヴが持っていた“何か”を奪い、同じくノイエンハイム・コンツェルンに売りさばいたが、そのことを『キュレネの風』ことミリアルド・ピースクラフトが察知。一通り事情を聞き出されるとキュレネの風に殺害された。キュレネの風が彼を追っていた理由は「エルヴ(かつての戦友)を殺したから」と言うだけだったため、彼の首にかけられていた賞金はファザーの手に渡った。
(その“何か”は、エルヴがミリアルドから頼まれて預かっていた《ガンダムエピオン》である可能性が高い)




-リ-

リリーナ・ピースクラフト(リリーナ・ドーリアン)


AC180年4月8日-存命(MC-0022年時)。

本編・EW登場キャラクターの一人。本名、リリーナ・ピースクラフト。ピースクラフト王の実子にして、ミリアルドの実妹。父親はのちのピースクラフト王であるマルティクス・レクス。母親はカテリナ・ピースクラフトの娘であるカテリーナ・ピースクラフト。サンクキングダムの崩壊に伴い、ピースクラフト王家に仕えていたドーリアン家によって育てられる。

本編ではドーリアン外務次官の娘として育てられるが、オペレーションメテオに参加したヒイロ・ユイと知り合うことで運命は大きく動く。ドーリアン夫妻が義父母であること、本当の両親は滅亡したサンクキングダム王族であること、ヒイロと敵対するゼクス・マーキス(ミリアルド・ピースクラフト)が実兄であることを知る。

その後、サンクキングダムを復興させると完全平和主義を提唱。しかし、その思想の広がりを危険視したロームフェラ財団によって再びサンクキングダムを滅亡させられた上で、財団代表クィーン・リリーナとして迎え入れられるも、ホワイトファングリーダーに実兄ミリアルドがなると、トレーズに代表の座を下ろされた。

最後まで完全平和主義を提唱し続け、戦いからは何も生み出さないと訴え続けたが、長い戦役と財団代表などを務めた経験から武力を半ば認めた上で、戦後の地球圏において軍事力の縮小・撤廃のため精力的に活動し、後述の外務次官就任前にはかつての軍需工場の査察官なども歴任していた。

キャシィが持参した三つのデータファイルの一つである『AC-196 SPRING』にて高齢の老人Jと会話記録が残っていた。その後、AC196年時は外務次官であったが、12月にマリーメイアにその存在を利用され拉致される。そのマリーメイアの反乱の中で「大切なのは平和を望む心だ」と原点に気付き、それを一瞬であったが市民に伝えたことが、マリーメイアの反乱の終結およびその後の地球圏からの軍事力撤廃の動きへと繋がっていく。また、マリーメイアに必要なものが母性だと理解しながら、自分には無理だったこともその時悟っている。

AC197年4月9日、『次の政府(エピオン・ド・トロス)』と名乗る武装集団がサンクキングダム城を占拠した事件に巻き込まれる。その後、その事件で彼女が死亡すると『PPP』が作動し《集合》命令が下るようにプログラムされていることが判明。
その日から、基本的に自殺も不慮の事故死も許されず、永遠に生き続けるしかないことになり、同年中にリリーナは自らの意志で冷凍冬眠カプセルで仮死状態となる道を選択。眠っている間に、この呪うべきプログラムが解除されることを願っていた(そして本作へと通じるわけである)。ただし、この事実は公表されておらず、表向きは「地球から火星に向かう航行の途中で想定外のトラブルに遭遇し、冷凍カプセル『星の王子様』で眠りについた」ことになっているものと思われる。

そのため、地球圏大統領にはなれなかった(EWのラストのリリーナの演説は大統領選挙の演説だと言われているが、上記の理由により選挙には出なかったのだろう)。

MC0022年NEXT SPRINGに何者かによって、実兄であるミリアルド・ピースクラフトのファイルのみで覚醒させられ、ファザーらからすれば人格が変わってしまったようであるが、傍目にはリリーナの人格はそう大きく変化していないようにも見える(もしかしたら『PPP』に関する記憶を失っているのかもしれない)。
その容姿は、若く美しく長い三つ編みをしており、精神疾患を患っていた義母マリーネが即座にリリーナだと判別できるほど、AC195年前後の十代後半だったリリーナ・ピースクラフトそのものであった。

また、かつての『完全平和主義』とは違い『新しい完全平和主義』を目指しており、その眼は希望の光で輝いており、こちらもかつてのリリーナとは大差ないように見える。しかし、実際にはそれらの詳細がはっきりしていないため、ファザーや老師張、あるいはヒイロが拘った「“ドーリアン”か“ピースクラフト”か」という違いは不明。

自分の運命を変えたともいえる「星の王子様」ことヒイロ・ユイを、誰よりも強く信頼し恋慕の感情を抱いていると思われる。本編やEWでの描写ではややハッキリしない部分もあったが、本作ではヒイロを「私たちに希望を与えてくれる存在」と言い、恥ずかしがるなどその想いがハッキリと見てとれるようになっている(地球圏統一国家大統領のドロシーにヒイロの存在を強く求め、今の火星を平和にするためヒイロの覚醒をお願いするほど)。一方で、PPP発動による大量虐殺と、それを止めようとするヒイロが自分を殺すことによって背負う罪の重みによって板挟みとなり苦悩している。

火星連邦軍による大規模行動を利用し、その隙にプリベンター基地にノインと共に潜入。そこでヒイロが正しく覚醒したことを喜び、彼に「早く自分を殺しにいらっしゃい」と宣言するが、逆にヒイロから「おまえはおまえの責任を果たしていない」と告げられてしまう。その後、ヒイロの覚醒に使われたファイルをコピーしていた。

その閲覧によって「まだ死ねない」と考えを改めるものの、その直後に重傷を負ったミリアルドが帰還すると、単身逃亡してラナグリン共和国のゼクス・マーキス特佐と和平交渉を試みるも、ラナグリン共和国は火星連邦政府の完全な敗北以外は認めないと突き返し、逆に捕えられる。
また、ステラから渡された「暇つぶし」のためのAIドロシーとの押し問答では自らの完全平和主義があまりに未熟であることを露呈し、さらにドロシーから自分のした行動は自分を信じてくれているすべての人間への裏切りだと痛烈に非難された。

コールド・スリープから不完全な覚醒をしたためなのか精神的に安定しているとは言い難く、ヒイロが救出に来た時、ステラを殺させないためか、ステラから銃を奪ってヒイロを撃ちながら撃った後に悲痛な叫びのように彼の名を呼ぶなど情緒不安定とも取れるような行動をしており、これは覚醒の際に不完全なデータで覚醒させられたことによる認知的不協和(コグニティブ・ディソナンス)ではないかと思われる。

《バベル》に囚われる形となったが、ノインとマーシレス・フェアリーズの特殊部隊「ロイヤルストレートフラッシュ」によって救出されると、ヒイロと同様に完全なデータをリロードするためファザーとの合流ポイントへ向かうことになる。

現在、プリベンターのターゲットであり、標的として認識されている。プリベンターの目的は彼女を殺すことで発動の有無に関わらず『PPP』という脅威を取り除くことであり、特に『PPP』が発動した場合には人口が半数になった火星を再度地球の支配下に置くことを想定している。



-ル-

ルクレツィア・ピースクラフト(ルクレツィア・ノイン/ルクレツィア・ノイエンハイム)


AC176-存命(MC-0022年時)

本編・EWにも登場したキャラクター。OZレイク・ビクトリア基地教官、ゼクス・マーキスの部下、リリーナ・ピースクラフトの護衛、ガンダムパイロットと共闘、プリベンター・ファイアのコードネームを持つエージェントとその地位を変えながら、現在は大統領補佐官の地位にいる。一途にゼクス(ミリアルド)を想い続けたパイロット。

その実父はノイエンハイム・コンツェルン社長である。「ノイン」のファミリーネームは「ノイエンハイム」の文字を略したものだと思われるが、実際にどういう理由で別の名を名乗っていたのかは不明。
ただ、利益優先の功利主義の父を嫌って地球へと逃げ出した過去があるようだ。

初代レイク・ビクトリア基地教官のトレーズから直々に教えを受けており、精鋭で結成されたAC186年冬のモガディシオ攻略戦に白い《トラゴス》に搭乗して参加。トレーズ・ゼクスから送られた標的位置情報を基に、精確な射撃能力で見事命中させた。

第一次月面戦争にも参加。作戦開始数日前にバーでゼクスと会話を交わしており、彼を『星の王子様』と呼称したり、「星のことなら何でも知りたい」と口にしたりするなどこの頃にはゼクスに対して恋心を抱いていたと思われる。
第一次月面戦争では、《グライフ》に搭乗し、四人の部下を任されており、出撃前には彼らに月面から見える地球の美しさを称えていた。作戦にはトレーズが主砲を破壊後、第二波となる主要砲台の攻撃を任されていたようである。

後に彼女は白い《トーラス》を愛機とするが、どうやらそれはトレーズが用意し極秘裏に譲渡したものらしく、白く塗装されていたのはこの当時から続くトレーズの精神故と思われる。

AC187年時には隊長機を任せられるようになったが、ノイン本人は「服を着せられるマネキンと同じ。自分は空っぽな人間」と表現していた。
その後、ゼクスと共に反乱軍の捕虜として検体三号になり《シェヘラザード》のテストパイロットを務めた。

本編ではレイク・ビクトリア基地の教官として登場するが五飛と彼の乗る《シェンロンガンダム》の強襲を受けて最新鋭機《トーラス》が破壊された上、育てていた候補生も五飛との戦闘で喪っている。その後、ゼクスの下に馳せ参じた後にリリーナの護衛、サンクキングダムの警備隊長を務める。

リリーナの理想実現のため白い《トーラス》で戦いながらもミリアルドに気をかけ続け、最終決戦では彼に銃を向けることが出来ず、一緒にいることを望み、ヒイロとミリアルドの最終決戦を《トーラス》で撮影しMO-IIにそのデータを送信し続けた。

EW(AC196年)にはプリベンターの一員(コードネーム・ファイア)となった。マリーメイアの反乱時にはヒイロたちのX-18999コロニー突入の支援、ミリアルドの援護を務めた。マリーメイアの反乱鎮圧後、ミリアルドと共にプリベンターを離れ火星テラフォーミング計画に参加。ただし、これはプリベンターの任務でもあり、「これ以上、ノーヴェ・ノイエンハイムの勝手にさせておくわけにはいかない」と言う事情もあったようだ。そのため、当初はプリベンターを“抜けた”のではなく“離れた”と表現されたものと思われる。

その後、ミリアルドと結婚したようで、双子の姉妹ナイナとミルを授かる。劇中で明言されていないが、おそらく現在のフルネームはルクレッツィア・ピースクラフトであり、私たちが知るノイン姓は旧姓となるはずである。

ミリアルド暗殺後の葬儀では表面上泣いているように見せていたが、彼女も双子の子供も泣いてはおらず、あらかじめこうした事態を想定。
その裏には、ミリアルドが実兄ディズヌフに入れ替わっていた(入れ替えさせられていた?)背景があると思われる。

リリーナ覚醒後、彼女の補佐官として活動しているようである。リリーナと共にプリベンターの基地に潜入した際には、ファザーに対して娘ナイナの面倒を見てくれたことに心からの感謝を贈っている。

リリーナが《バベル》に囚われた際には、マーシレス・フェアリーズの特殊部隊「ロイヤルストレートフラッシュ」と共に《バベル》を強襲して見事、リリーナを救出。その後、ヒイロと同様に認知的不協和(コグニティブ・ディソナンス)を解消するため完全なデータをダウンロードするリロード作業のため、リリーナをファザーとの合流ポイントへと連れて行こうとしている。



-レ-

レディ・アン


AC176-存命(MC-0022年時)

本編、EWにも登場したキャラクター。本編ではトレーズの副官にしてトレーズを敬愛するOZ幹部として軍人らしい厳しく武力に頼った将校として描かれながら、途中からはOZの使者として敵対意識を持たれていたコロニーを取り込むために聖女のような振る舞いをして見せた。結果として軍人としてのレディ・アンと聖女としてのレディ・アンの二つの人格に分裂気味であったともいわれ、愛用していた丸いメガネで切り替えていたとも言われる。

本名はコーデリア・フィッツジェラルド。士官学校を飛び級トップというだけは語りつくせぬ圧倒的な成績で卒業後、AC-187年には連合宇宙軍基地に赴任しており、当時の階級は准尉。自分をマスコット的な『お嬢さん(メイデン)』と呼ばれることを嫌い、『淑女(レディ)』だと常々言っていた。

当時から非常に優秀で、銀縁眼鏡をかけ赴任から一か月で優秀な軍人となり冷徹さを演出する一方で、「彼女がオペレータ席につくと月面のあらゆる状況が全て把握できるのではないか」と言われるほど的確な情報がくるともされていた。また迷っている上巻にはさり気ないリードとフォローで補佐していき、あたかも上官が自分で判断したかのように誘導しながらコントロールもしていた。
AC-187年4月7日のG-03554コロニー落下事故の際には、意図的に反乱軍にこの情報をリークすることで利権争いと管轄違いを理由にして動かない連合の代わりに、この未曾有の災害を防ごうとしていた。またこの時、初めてトレーズと知り合っている。
ちなみに名前はその後トレーズとの邂逅と発言によってレディ・アンへと改名した。

AC-189年春には少尉へ昇進しバルジへの転属命令が出ていたが、ピースミリオン級の巨大戦艦建造が反乱軍によって行われているのではないかとの情報を得て一か月転任を先延ばしにして捜索していたが、その成果が出ないままバルジへの転属となってしまった。

TV版当初は敬愛するトレーズに「OZを学べ」と言われるなど、彼が教官を務めた最初の候補生であるゼクスやノインに比べトレーズの真の思想や思考を理解していなかった。しかしながら、トレーズがOZ総帥の座から降ろされるとトレーズの真意を少しずつ理解し始めるも、そのためにOZのスポンサーであるロームフェラ財団と対立。月面基地に拘束されていたデュオ・五飛を助ける為に謀反を起こし、結果として銃撃を受ける。

死亡したと思われていたが奇跡的に助かり、最終決戦を前に地球へ帰還。意識は戻らずじまいだったが、最終決戦直前にトレーズの危機を察知すると意識を取り戻し、ヒイロが乗り捨てて行った《ウイングガンダム》に乗って大気圏を離脱。そのままリーブラの主砲にさらされようとしていたトレーズの《トールギスⅡ》を庇い、《ウイングガンダム》が大破しながらもトレーズを救うことに成功する。

以後、トレーズ率いる世界国家軍司令部MO-Ⅱで最前線に立つトレーズの代わりに指揮を執り、トレーズ戦死の後は即座に世界国家軍の敗北宣言を行った。また、この前後から分裂していた人格も聖女のような外見と博愛を持ったまま、軍人としての厳しさを併せ持つ形に統一された。

EWでは、大統領直轄の秘密諜報組織『プリベンター』に所属。コードネームはゴールドであり、事実上プリベンターのトップを務めながらも、ブリュッセル大統領府立てこもりの際には自ら単身大統領府に潜入し、情報管制室を制圧するなど活躍。《ウイングガンダムゼロ》に乗るヒイロの狙撃によって崩壊するシェルターの中で、リリーナとマリーメイアを救って見せ、デキムの口車に踊らされていた元トレーズ派の人間たちを改心させた。

事件後、マリーメイアを引き取った模様。AC197年4月7日から開催されたリリーナの誕生日会にもマリーメイアと共に出席していたが、そのため『「次の政府(エピオン・ド・テロス)」事件』に巻き込まれ、人質とされてしまい、プリベンター長官として五飛たちに指示を出せない状況となってしまった。

本作には現在名前のみ登場しており、大統領補佐官として紹介されており、プリベンターの指揮官の座は明け渡し、ドロシーのサポートを行っているようである。



-ロ-

老師O


不明-AC195?(享年不明)
機体駆動システムに精通しており、《トールギス》《ウイングガンダムゼロ》《シェンロンガンダム》を開発した技術者の一人。張五飛に指令を出していた。

中華風でスキンヘッド、さらに科学者ではあるが非常に屈強な体格をしており、老いていてもAC195年には演技のためデュオを殴り倒す役目を任されるなど身体的な強さを兼ね備えた科学者である。デュオを気絶させる際にも「声を出せば痛みが和らぐ」と助言しており、荒事にも精通しているようで、むしろそれを活かして機体駆動システムのエキスパートとなったのかもしれない。
パイロットとしても高い適性があったのか、AC187年のL5・G-03554コロニー落下事故の際には自ら《始龍》に搭乗してコロニーの解体工作を行っている。

本編には《シェンロンガンダム》の開発が終わり、AC195年にオペレーションメテオを実行する段階から登場。《トールギス》《ウイングガンダムゼロ》《シェンロンガンダム》を開発し、《ヴァイエイト》《メリクリウス》《リーブラ》の設計開発も行った。

AC148年には、ヒイロと共に連合軍に捕まり処刑されそうになっていたところを、アウトローに救助され、それ以降はアウトローの旗艦《シャーウッド》に乗り、兵器改良や開発を手伝っている。

その後の動向は不明だが、《トールギス》開発中に指導者ヒイロ・ユイ暗殺されると連合軍を逃亡。ヒイロ・ユイ暗殺に反発すると同時に《トールギス》を超えるさらなるMS開発に取り組み、《ウイングガンダムゼロ》を設計するが、当時の技術では建造が不可能だったことと危険性が高過ぎるとして封印した。その後、各地を転々としたのちにオペレーション・メテオに賛同していたL5コロニー群の竜一族に身を寄せると、《シェンロンガンダム》を開発することになる。

AC190年頃にはすでに五飛とも知り合っており、学校が春休みの同年3月には彼に《トールギス始龍》を与えて第二次月面戦争にも参加させている。
その際に彼は「生身ではなく機械での戦いは戦士としての覚悟が鈍るのではないか」「非効率的な人型の兵器にこだわる理由」を五飛にこう語っている(意訳)。

「 その逆だ。戦う覚悟がなければモビルスーツに乗ることはできない。(中略) 戦争は単なる殺し合いではなく、この時代の戦争はただの殺戮でしかない。本来の戦争とは極限まで高めた魂のぶつかり合いであり、だからこそ戦う自分も戦う相手にもその精神の変革をもたらす(それが出来るのはガンダムだけだ)
  人類は核兵器を手に入れてから戦争の効率化ばかり求め、結果として本当の意味での戦争ができなくなった。だが非効率的である人型のモビルスーツなら(効率さだけを求めるのではない)人類が本来すべき戦争の答え――栄光と名誉が勝者と敗者、その双方に与えられる。故に誇り高く戦っていくためには人型でなければならない」


また彼はのちの五飛の言動の根源に繋がる助言も、以下のように述べている(意訳)。

「 戦いに魂を籠めろ。『激情』でも『哀悼』でも『贖罪』でもいい。だが『憎悪』で戦ってはならぬ。憎しみは弱さの表れであり、齢から『憎悪』で補おうとし、そこからは『復讐』という連鎖が生まれて逃れられなくなる。一挙手一投足全ての行動に魂を籠めた戦いを続けていれば、必ず戦う相手の感情に何かを訴えかけられる。おまえの一撃は神が行う生死の裁定だと思え。sろえを思い知らせるのがガンダムに乗るパイロットの使命だ」


AC195年直前、オペレーション・メテオに際し、ガンダムの技師たちの中では明白に反対の立場を取っていたという描写が唯一ないのが老師Oである(無論、口にしていないだけで反対していたかもしれないので、その心中や真相は分からない)。コロニーを落とすという竜一族の長である竜紫鈴に対し、「妻」の墓があるこのコロニーを落とすことにパイロットに選ばれた張五飛が猛反対し、彼の半ば独断で《シェンロンガンダム》は単独で地球に降下してしまった。

ただその後、老師Oは指令を出したりサポートをしたりはしている節もあるため、オペレーション・メテオに賛成や反対というのではなく中立的な意見を持っていたのかもしれない。

しかし、OZに居場所を察知されると捕獲され、その後はOZに捕らわれながらMSや戦艦の建造を手伝わされる。《ガンダムデスサイズヘル》《アルトロンガンダム》へのバージョンアップでOZへの反抗を試みるも、OZ月面基地を掌握したホワイトファングに今度は捕えられてしまう。そこで《リーブラ》の開発や《ヴァイエイト》《メリクリウス》のMD化を手伝わされるが、逆に《リーブラ》の主砲やモビルドールシステムに大きな欠陥を意図的に残すといった抵抗も見せた。

最後はEVE WARSの際にデュオ・マックスウェルの手を借り、地球への落下軌道を取り始めた《リーブラ》を《ピースミリオン》の動力を暴走させることで回避させるため乗り込む。カーンズの妨害を受けるも見事成功したが、暴走の際の爆発に巻き込まれた。その後の生死は不明。


老師・張


濃紺の襟詰中国服を纏うプリベンターの要人でキャシィ・ポォの上官。「ろうし・ちゃん」と読む。

プリベンター火星支局北極冠基地に一人で滞在する。明言されていないが、支局長室にいることとたった一人なことを考えれば、プリベンター火星支局長である可能性が高い。人を突き放すような話し方しかしないらしい。
かつてのガンダムパイロットの一人・張五飛である

キャラクターの詳細や搭乗機についてはこちらを参照⇒張 五飛


竜 紫鈴


不明-AC195(享年不明)

「ろん しりん」と読む。AC195年の半ばから終わりくらいまでにかけて竜一族の長で、超老師と呼ばれていた。外部の人間である五飛を、竜一族を守るための《トールギス始龍(シロン)》のパイロットとして、そして孫娘である妹蘭の婚約者(つまり竜一族の次期当主という後継者)として迎え入れる。

その後、妹蘭の死などを経ながらもオペレーション・メテオの決行を決断するが、妹蘭が好きで彼女の眠るコロニーを落とすやり方に反発した五飛が《シェンロンガンダム》と共に地球に降下したため、オペレーション・メテオは発動されなかった。

月面基地で《シェンロン》を強化した《アルトロンガンダム》と共に五飛が戻ってきた時も受け入れ、静養と完成度70%だった《アルトロン》の完成に一族をあげて助力する(五飛としては、その間に自分を超える力を持つ戦士が現れることを祈っていたが、結局五飛に挑んだ竜一族の戦士たちはことごとく返り討ちにあっていた)。

最期はコロニーを狙ってきたOZに屈服しない意思を示すかのようにコロニーごと自爆。五飛は妻の眠る故郷とも言うべきコロニーを喪ったことが、その後の彼に大きく影響することになる。


竜 狼牙


不明。

ロン・タウヤー。竜紫鈴の息子。デュオは彼を「雄大で孤高」と高く武人として評価していた。もともとの《トールギス始龍》のパイロット。L5コロニー群のG-03554コロニーの落下事故の際には双子の妹・胡蝶(フーティエ)と共に《魔王》に乗り込んでコロニーの解体作業をしていた。

第二次月面戦争前に連合に囚われるが、アルテミスらの反抗作戦に際して《魔王》を狩る娘たちやデュオの活躍によって一度は救出されるも、その戦闘で胡蝶を喪う。それがよほど精神的に応えたのか一気に老け込んだようで武人として全身を纏っていた覇気もなくなった、とデュオは悲しげに評価している。その際に《トールギス始龍》も「自分より優れた武人(=五飛)」に託している。

第二次月面戦争終盤、アルテミスの率いる反乱軍の艦隊に一度は回収されるが、その際に反乱軍が保有していた《ワーロック》《プロメテウス》《シェヘラザード》を強奪。旧友であるザイード・タブラ・ウィナーに強奪した三機のガンダニュウム合金製MSの解体と破棄を願い出ている。

狼牙は三機のガンダム輸送中、カーンズの乗る攻撃機からのミサイルとレーザーによって輸送機ごと爆散し死亡したと思われる。



竜 胡蝶


不明-AC190年3月14日。

ロン・フーティエ。竜狼牙の娘で妹蘭の姉。妹蘭と違い、長い髪を一つに纏めているが、顔立ちはデュオ曰く「そっくり」とのこと。L5コロニー群のG-03554コロニーの落下事故の際には父・狼牙と共に《魔王》に乗り込んでコロニーの解体作業をしていた。

そのまま第二次月面にも《魔王》のメインパイロットとして参加していたが、その際の戦闘で命を落とす。彼女の死は敬愛していた妹・妹蘭の生き方に影響を与え、《魔王》と言う名もこの一件を境に《魔法使い(ワーロック)》と呼び名を変えることとなった。


竜 妹蘭


AC180-AC194(享年14歳)?

ロン・メイラン。竜狼牙の娘で胡蝶の妹。竜紫鈴の孫娘としての存在の方が長くファンの間では知られていた。

AC190年の第二次月面戦争に《魔王》のサブパイロットとして参加。五飛曰く「あの時代」のデータなら《魔法使い》のサブコックピットのコンソールにデータが残っているとのことだが、五飛と同年齢なら第二次月面戦争はAC186年~191年の間に起こっており、年齢としては10歳前後ということになるため五飛に負けず劣らずのMSパイロット・工作員としての才覚があったものと思われる。

AC195年の半ばから終わりくらいまでにかけて竜一族の長で、超老師と呼ばれていた竜紫鈴の孫娘で、一族の決まりにより五飛と結婚し彼の妻となった少女。年齢は五飛と同い年だったと言われる。非常に勝気で、一族の誇りと「正義」を貫こうとする少女で、自らを「哪吒(ナタク)」と呼んでいた。

五飛とは「正義」への定義を含めて考え方で正反対の部分が多く、互いに14歳の時に結婚したものの相容れなかったと言われている。実際にはAC190年時点で《トールギス始龍》を父親以上に扱いこなしながらも一度も顔を見せず名前すら名乗らない五飛への反発はすでに始まっていたようだ。

AC194年、OZがA0206コロニーに侵攻した際、未完成だった《シェンロン》ではなく《トールギス始龍》で出撃。OZの宇宙部隊との戦いと、《トールギス始龍》の苛烈なGに耐え切れずに重傷を負うとそのまま息を引き取る。
息を引き取る間際には、《シェンロン》で駆け付けた五飛によってコロニー内にある花畑に連れられ二人でそれを眺めながら息を引き取った。

このことで五飛は《シェンロン》への搭乗と、その後自らの乗機には「妻の魂が宿っている」と考えて「哪吒(ナタク)」と呼ぶようになったほか、彼女が眠り、彼女が大好きだった花畑のあるコロニーを落下させるオペレーション・メテオに異を唱えるなど彼のその後の人生に大きな影響を与えている。





-ワ行-
-ワ-


-ヲ-





-英字-

D・D


不明
AC146年、サンクキングダムを占拠した反乱軍に参加し、ジェイ・ヌルらが開発した《ワイバーン》を改良した技術者の一人。後のプロフェッサーGである。

D・Dは『ダイヤモンド・デスペラード』のイニシャルらしい。
詳細はこちら⇒プロフェッサーG


H教授


不明-AC195?(享年不明)
コックピッ・トシステムの研究者で、《トールギス》《ウイングガンダムゼロ》《ガンダムサンドロック》を開発した技術者の一人。カトル・ラバーバ・ウィナーに指令を出していた。

小太りの体格と跳ね上がった小さなどじょうのような口ひげ、表面上温和そうな表情を持つが、その眼は鋭く残忍という特徴を持つ。

本編には《ガンダムサンドロック》の開発が終わり、AC195年にオペレーションメテオを実行する段階から登場。《トールギス》《ウイングガンダムゼロ》《ガンダムサンドロック》を開発し、《ヴァイエイト》《メリクリウス》《リーブラ》の設計開発も行った。

AC148年には、ヒイロと共に連合軍に捕まり処刑されそうになっていたところを、アウトローに救助され、それ以降はアウトローの旗艦《シャーウッド》に乗り、兵器改良や開発を手伝っている。

その後の動向は不明だが、《トールギス》開発中に指導者ヒイロ・ユイ暗殺されると連合軍を逃亡。ヒイロ・ユイ暗殺に反発すると同時に《トールギス》を超えるさらなるMS開発に取り組み、《ウイングガンダムゼロ》を設計するが、当時の技術では建造が不可能だったことと危険性が高過ぎるとして封印。その後、反乱軍の下で《プロトゼロ》に次ぐ試作一号機の一つ《シェヘラザード(原型機)》の開発に携わった。

AC190年にはドクトルSと共に雇われていたバートン財団においてWMS-01《アクイラ》の開発に関与。主にコックピットシステムの開発に携わり、《アクイラ》の操作性・操縦性能が極めて高いコックピットシステムを完成させている。

その後は不明なものの、各地を転々としたのちにL4コロニー群の名家であるウィナー家に匿われ、《ガンダムサンドロック》を開発することになる。

オペレーション・メテオに際し、ガンダム開発のパトロンであったバートン財団からの命令を無視し、建造した《ガンダムサンドロック》を作戦直前にカトル・ラバーバ・ウィナーに託して地球へ降下させた。
また、「あの子の優しさを奪うことは出来ない」とし、《サンドロック》のコックピットには、コックピット・システムの研究者らしく自爆装置を入力するとハッチを自動で開き、機体が自動で敵陣に突っ込んでから自爆するようプログラムをしていた。

しかし、OZに居場所を察知されると捕獲され、その後はOZに捕らわれながらMSや戦艦の建造を手伝わされる。《ガンダムデスサイズヘル》《アルトロンガンダム》へのバージョンアップでOZへの反抗を試みるも、OZ月面基地を掌握したホワイトファングに今度は捕えられてしまう。そこで《リーブラ》の開発や《ヴァイエイト》《メリクリウス》のMD化を手伝わされるが、逆に《リーブラ》の主砲やモビルドールシステムに大きな欠陥を意図的に残すといった抵抗も見せた。

最後はEVE WARSの際にデュオ・マックスウェルの手を借り、地球への落下軌道を取り始めた《リーブラ》を《ピースミリオン》の動力を暴走させることで回避させるため乗り込む。カーンズの妨害を受けるも見事成功したが、暴走の際の爆発に巻き込まれた。その後の生死は不明。


W教授


ウィナー教授、ないしウイング教授。その正体は、かつて《ガンダムサンドロック》《サンドロック改》のガンダムパイロットを務めていたウイナー家の御曹司カトル・ラバーバ・ウィナーである。

劇中では、《白雪姫》と《魔法使い》の開発・製造をしており、その一方で年の離れた実妹カトリーヌの存在を気にかけていた。

キャラクターの詳細や搭乗機については参照こちらを参照⇒カトル・ラバーバ・ウィナー


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