nemunemu_usami’s blog

ゲーム、映画、音楽、漫画、小説などについてああだこうだ言う

Outer Wilds 本編+DLC 90+/100

デザイン 詰まるとヒントがない-2 時々謎の死がある-1 モデルロケットの操作が難しい-1

UI 記録はその場で見たい-1 うとうとはどこでもやりたい-1 量子物質を視界から外すのは瞬きでできるのでは-1 誤訳が多い-2

演出20+ 絶賛

ストーリー そもそもストーリーがない

キャラ キャラの掘り下げというのもそもそもない

がどちらにも魅力はある

ゲームデザイン: 28/30

 ・ヒントや誘導が無いので詰まると抜け出すのが難しい

 ・時々意味の解らない謎の死が発生する
UI, 操作性: 25/30

 ・航行記録は船外でも見たかった

 ・うとうとはキャンプ以外でもやりたかった

 ・誤訳や直訳が多く、やや没入感を壊すことがある

演出,楽曲等: 20+/20 

 ・宇宙や未知の物体、現象への恐怖感や酸素を発見した時の安心感がよく描かれている。

 ・ただしアンコウはもう少し調整できたかも。
ストーリー: 9/10 そもそもこのゲームにストーリーはない。
キャラクター: 9/10 同様にキャラクター主導のゲームではない。
総合: 90+/100

 

「好奇心主導型」と作者が表現している宇宙探索オープンワールドゲーム。

定価は3250円+DLC2000円(よくセールをやっているので40%オフくらいでも買える)。

昨今のゲームの中でもかなり完成度が高い。エンディングはやや抽象的というか形而上的であり好みの分かれる部分もあるが、それを差し引いた探索ゲームのみで評価しても非常に作りが細かい。

良かった点
・環境音や呼吸音が秀逸。個人的に最も記憶に残っているのは、脆い空洞のブラックホールに落ちて宇宙に出された時。十中八九ゲーム序盤にやってしまうので、いきなり自分が宇宙におり、死を覚悟するのだが、ホワイトホールステーションにたどり着いて酸素補給できた時の安堵感はとても素晴らしい。

・DLCも含めたエンディング。上述のように好みが分かれるが、非常に好きな展開だった。よく別のサイトでは「先人の想いを繋ぐ」とか「好奇心に種族的垣根はない」などと表現されるが、それはちょっと不適当だと感じている。個人的には「好きなようにやった結果が未来の誰かに影響を与えることもある」というだけだ。

ともかくも、危機が去ってめでたしではなく、最後にみんなで静かな終わりを迎えるのはとても叙情的でしみじみといいゲーム体験だったなと思える。

良くなかった点
・エンディングに到達するのは正直ちょっと難しい。「どうやって灰の双子星プロジェクト内に移動するか(そもそも情報を知れるか)」「利用可能なワープコアはどこにあるか」「闇のイバラにあるNomaiの船にどうやって辿り着くか」を明確に理解しなくてはいけないので、クリアできず投げてしまう人も少なくないのではないかと感じた。

・多くの人が練習のためにモデルロケットを使用すると思うのだが、この操作が尋常でなく難しいため返金してしまう人もいるんじゃないか?

 

総評

超名作。

宇宙の怖さ、未知への興味、多くの要素が複雑に絡み合っているが、根本にあるものは種族に関わらず持っていた眼への好奇心でしかないというアンバランスさが独特。また、唯一会えるNomaiとDLC種族とのコミュニケーションには感極まるものがある。

定期的にセールになるので買っておくべき。

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