nekoTheShadow’s diary

IT業界の片隅でひっそり生きるシステムエンジニアです(´・ω・`)

最近読んだ技術書: 『入門 継続的デリバリー』『アーキテクトの教科書』

最近読んだ技術書のうち、よかった2冊を紹介します。

『入門 継続的デリバリー』

www.oreilly.co.jp

本書は、さまざまなシナリオ・物語をベースに、継続的デリバリーの基礎知識や導入する際のポイントを丁寧かつわかりやすく紹介する入門書です。GitHub ActionsやJenkinsなど、継続的デリバリーを支援するツールはさまざまありますが、本書はそういった具体的なツールに依存しない内容になっています。

全体を通して、イラストや漫画が多く、文体も基本的に口語体ということで、非常にカジュアル、かつ親しみやすいつくりになっていることもあり、自分のような継続的デリバリー初心者でも楽しく勉強することができました。もっとも、内容はしっかり詰まっているので、継続的デリバリーの知識を体系的に整理したい人にとってもおすすめできる1冊です。ロートルな現場で働いているということもあり、なかなか機会には恵まれていませんが、今後、継続的デリバリーを推進する立場になった際は、本書を片手に仕事したいなと思います。

『アーキテクトの教科書』

honto.jp

本書は、アーキテクトになって活躍するまでのロードマップをまとめ上げた力作です。教科書と名乗るにふさわしく、アーキテクトのふるまいから知っておくべき基礎知識、キャリアモデルにいたるまで、アーキテクトの役割のすべてが体系的にまとめられています。さまざまな参考文献や推薦図書も紹介されており、本書を起点に学びを広げていくこともできるところも、本書のいいところです。

自分はアーキテクトと名乗って働いたことはないのですが、業務や管理よりは技術よりのキャリアを積んできたということもあって、とあるシステム開発プロジェクトにて、アーキテクトチームに投げ込まれたことはあります。そのときは、何もわからないまま、手探りで仕事を進めたのですが、あのとき本書があれば、当時の自分はかなり助かったはずです。今後そういう仕事をする機会があれば、本書を教科書としてかたわらにおきたいなと思います。