ぺそけん

同人活動記録と日記と旅行記

【全部ネタバレ】黄金のレガシー感想・新しい新生だ!

ファイナルファンタジー14黄金のレガシークリアしました!1ヶ月くらいかかったかな?
一足早い夏休みを楽しみました!感想…書いちゃうわよ!
内容もスクショもネタバレだらけだ!!!よろしくな!ちなみにFF9はやったことありません!

トルガルも一緒に冒険したよ!

レガシー楽しかったこと!


見知らぬ土地!異文化!たのぴ~!
いろんな種族の文化を知れて、まるで旅行みたいだった!先を急ぎすぎてちゃんとサブクエやらなかったのを後悔した。各種族に対する理解をふかめといたほうがよりお話に没入できるな。
そして前半の明るく楽しく善なるストーリーから一転、後半の温度差もよかった!
さんざん前半で繰り返された「記憶が消えない限り本当の死は訪れない」という思想がとんでもない形になっていて気持ちよくなっちゃった。わたくしこういうの大好きなので…。

スフェーンはラマチの変奏版って感じで、っかー!うまいね!って膝叩いちゃった。ふたりの対比もすごくよかった(レンジクエのセートジャちゃんもラマチの変奏っぽい。圧倒的善性)ラマチについてはあとでいっぱい書きます。
自我を捨てたスフェーンの姿にオメガの「心があったらこんな旅はできなかった」を思い出した。メーティオンに引き続き2回目です。何度も形を変えて同じ主張をする作品は良い作品です。
ラストの王と王のぶつかりあい、私は割と「我が平穏な生活のために犠牲になってくれ…」と思う人間なので、共闘しているのが申し訳ない気持ちになっちゃった。ごめんなさいね…。

あとは「かっこいい俺」が何度も楽しめたのが嬉しかった!トレーラーで痺れたニヤリひろしが自機で再現できるなんて…落涙。
グラフィックアップデートのおかげで自機が常に美しくてうれしかった。今までライティングによってはゴリラになってたのにホレこの通り

かっこいー!
そして「Open Sky」めっちゃいい!最近の仕事中のBGMにしてる。はやくPRIMALSのライブで聴きたいなー!

あれだけ盛り上がって一旦完結した暁月のあとではいろいろ大変だったと思いますが、とても楽しかったです!
今回は新シリーズの1本目ということで、これからきっといろんな冒険が待っていることでしょう…

ラマチのこと


「黄金のレガシー」はウクラマトと冒険者が主軸の話って感じだったから、彼女を好きになれないとなかなか楽しみづらいだろうなーと思いました。
ラマチ、好き嫌いが分かれるキャラだったな。かくいうわたくしも継承の儀が終わるくらいまで「本当にアンタのこと信じていいのか?!」って思っていたんで、あんまりえらそうなこと言えないんですが…。


豪快・男っぽい口調・箱入りで物知らず・楽天的というコンボでヘイトが集りやすいんだろうけど、私は逆にああいう自分の信念でゴリゴリ突き進んでいけるキャラじゃないと王様になれなかったし、スフェーンと決着もつけられなかったんじゃないかな~と思います。
こういう劉備タイプの「俺たちが支えないと…」と周りに思わせてリーダーに成り上がる人で、かつ「平和やみんなの笑顔を守りたい!」みたいなおきれいな主張をしてる『女性』だと、まあ嫌われやすいから大変だな…。リセも大層いろいろ言われていたので、暗澹たる気持ちです。

冒険を終えてFCハウスに戻ったらぬいビストマが水槽に入ってた

どうして私がラマチを好きになったかというと、特にこれといった才や実績がないのに自己肯定感が高くて明るい女性をイヤだと感じる自分があまりにも"陰の者"すぎて、そんな自分がイヤで彼女のいいところを見るようにしたら好きになってたって感じです。
図らずも「黄金のレガシー」のテーマに沿った変化だったんだよな。大変良い経験をしました。
あと私は王様に限らず、大きなことを成す人はだいたいまともじゃないと思っているので、ラマチは王様に向いてると思います。すごい悪口みたいになっちゃった。悪口じゃないです。

彼女がゾラージャに勝てたのは、性格によるものが大きいと思う。
男性の人生は父親殺しの人生と言いますが(特殊な信仰)、ゾラージャは偉大すぎる父親を越えなければいけないプレッシャーの中で生きてきたわけです。
そんな彼の苦悩や内面を知らないのに全然遠慮しないで突っ込んでいくラマチだったからこそ正面きって正々堂々と戦えたんだと思います。悪い言い方をすれば無謀というか、恐れ知らずというか。
わたくし出来の良い兄を持つ妹なのですが、もし兄と同じ土俵で戦えと言われても出来ないと思う。自分をそこまで信じられないし、どこか遠慮しちゃって真っ直ぐ突き進んでいけない。そこで二の足を踏まない妹しか兄には勝てんですよ…。

ラマチ、総じて「無知の知」って感じのキャラだったな。彼女が冒険者に「側近になってくれ」って言ったのも私がどんな人かよく知らなかったからであって、エンド後に「お前は冒険が好きだって分かったから、ムリに側近になれとは言わない」みたいに言ってくれて、ニコッってなった。分かってくれてありがとうな。

王政やめなよと思えども…


プレイ中10回くらい「王政や世襲制をやめればいいのでは?」と思ったけど、それこそ相手の文化を慮らない乱暴な発想なんだよな。

学生のころ制作で董卓の話を書いたんですが、(また三国志の話してる…)いろんな教授や研究者の方に質問する中で「そもそもどうして董卓は絶対的な悪とされているんですか?」って聞いたことがありました。(今はどうかわからないけど当時はギリ蒼天航路がかっこいい悪役として描いていたくらいだった)
研究者の方は「こういうのは例え話でもあまり良くないんだけど…」と前置きした上で「例えば自分たちより下とみなしている国の人が突然日本を制圧して、『天皇制なんて意味ないし税金のムダだからやめよう』とか言いだしたらいい気はしないでしょ?董卓がやったのはそれに近いこと」と教えてくれて、ものすごく理解してしまったんだよな。
(それにくわえて中国は易姓革命という思想があるから、天命のなかった人を徹底的に悪として描きますね)

私がトライヨラや新生アレクサンドリアに対して「王政やめなよ…」と思うたびにその言葉を思い出してハッとした。よその文化に気安くそういう干渉をするのは暴力だなと…。
でも、じゃあ明らかに異常なことをやってる国を放置してていいのかというと…アア…って頭抱えちゃうね。

新しい新生、世代交代


今回の「黄金のレガシー」について、吉田も次の10年に続く物語をーみたいなこと言ってた気がするし(言ってないかも。おぼろげな記憶)、世代交代を感じました。
BGM、ソケンだけじゃなくて何人かで分担してるのかな?と感じたしシナリオライターのバトンタッチもタイミングだったね~。

たぶんライター変更でいろいろ言われてるだろうし、なんならナツコ戻ってきてとかなってそうだけど、それは本当に良くないことだと思います。
確かにナツコは素晴らしいお話を書くけどそれだけが至高となるのは大変不健康です。
あとシナリオの作者は直接手を動かしたライターだけでなくシナリオチーム全体です。特定のライターだけに責任があるわけではありません。そして完成した本にOKを出したのはシナリオディレクター(たぶんナツコ?)やP/Dの吉田なわけで…。
14に限らずこういうときライターだけが責められがちだから、この誤解は早くとけてほしいとシナリオディレクターをやってる身なので自戒も込めて思います。賞賛は作家が受け取り、非難はディレが受け取るんだよ!!!

長く続くシリーズは代謝していかないとどんどん先がすぼまっていくし、クリエイターが出世したら実務に関われなくなるのは世の常だし…。
これからもいろんなスタッフさんが力を発揮して楽しい作品を作っていくFF14であれと願っています。

レガシーマイナスだったところ!


・もっと冒険感が欲しかった
トレーラームービーみたいなたのしい冒険!探検!ドキドキ!みたいな話を期待していたので、前半のある程度型が決まっている感じはちょっと残念だった。スタンプラリー的になってたのが惜しい!
トレーラーの印象から暁の仲間たちとガチバトルできるかも?とも思ってたので、それもなくて残念。

アルパカマウントかわいすぎる

・セリフの「セリフ言ってる」感
暁月までの14のおもしろポイントってキャラが血の通った自分の言葉をしゃべってる感があったところ、表現される心情が表面的ではなく「かゆいところに手が届く感」があったところだと思うのですが、今回はそこが物足りなかったです。要所要所でグッとくるシーンはあったものの、全体的にゲームのシナリオってこういう感じだよねの域を越えなかったかな。
さきほどシナリオライターについていろいろ書いたけど、こればかりはさすがに今までのナツコイシカワの力量がすごすぎたな…と思わざるを得ないンゴ。
とはいえ今回のメインライターの一人はウェルリト担当の人だったわけで、ぜひ己の持ち味や外連味を生かしてほしいです。絶対できるはずなんで…
ギャザラークエはなんとなくナツコ感があったけどどうなんでしょう?情感たっぷりなのに作った感のない自然な台詞まわしやキャラの心情の変化がうますぎる…と思ったしブヒッた
・全てが風のように過ぎてゆく…
出来事が多いからかな?がっつり深掘りしてほしいところがサラッと流されたように感じました。
ゾラージャ、バクージャジャの苦悩とか舐めるように描いてほしかったな。
・それ放置していいの?問題
行方知れずになったゾラージャを完全放置したり、エレンヴィルが故郷を心配してるのに悠長に街の探索をさせられたり、要所要所で「それほっといていいの…?」と思わされたのが結構ストレスだった。
電車爆弾のくだりはみんなでワイワイして楽しかったけど、「青春してる場合じゃないのでは…」って想いが常に頭の片隅にあったのがしんどかった。もっと平和に和気藹々したかった。

着てくる服間違えた
・リビングメモリーについて
リビングメモリーを少しずつシャットダウンしていくくだり、「こんなに美しい街が二度と戻らないなんて!」とか、「グラフィックアップデートでより美しく作れるようになった街をまるごと消しちゃうなんてぜいたくだなー」と思うものの、ついさっき来たばかりの思い入れのない街を消すのはさほど苦じゃないんだよな。と思った。もういっそトライヨラを消すくらいじゃないとためらわないな私は…。

サロンサーバーのパンツがオムプリッセみたいでかわいいと今さら気づいた

・みんなで旅してる感の薄さ
今回「主人公であるウクラマトと俺」が主軸だったから、団体行動が多いのに「みんなで旅してる」みたいな感じは弱かったかな。
こまめに全員のセリフも見るようにしてたけど、個人の感情より状況説明が多いように感じて、それも寂しかった。
・食べ物問題!!!!!
みんなでお食事たのしー!もぐもぐ!みたいなシーンやムービーが全然無かったのが寂しかった!
シャブルク・ピビルのくだり、試練で作った料理は候補者が完食するルールだから私たちが食べられないのはしょうがないにしろ、試練を終えたラマチが「これすっげえうまいぞ!あとで皆で食べようぜ!」とか言ってくれて…その夜みんなでワイワイ食事するムービーでも入ってくれたら…言うことなかったのに…。
序盤のタコスを落とすくだりもバクージャジャへのヘイトが高まるより「出た!!!フード理論!!!!!!」ってなっちゃったし(嫌な消費者だ…)タコスもったいな!っていう残念感のほうが高くてイヤだった。

ごきげんなアイス持ってる奴のしていい表情じゃない
・モテたい
オタクの醜い願望で失敬なんですが、今までみたいな光の戦士総モテ感がなかったのがちょっと残念だった。
例えばオーティスとご飯を食べたあとの会話、ブヒりたくて「大事な人がいる」的な選択肢を選んだのにアリゼーちゃんが平然としていてハ!!??となりました。少しくらい動揺してほしかった。
ただ暁月ではそういう「くすぐり」みたいな萌えセリフがちょっと多すぎて食傷気味だったので、今回くらい硬派でもいいのかなぁという感じもします。塩梅がむずかしい。
・かわいそう
ラマチ「アンロストワールドだ」リビングメモリー!!!!←これ

 

ブヒッたところ(読まなくていいです)


私は父性のオタクなのでグルージャジャ・ゾラージャ・グルージャの濃厚父子物語に興奮、ガチで落涙した。興奮するところじゃない。最悪すぎる…。あと血縁のない大人の男と少年のペアが好きな者としてエレンヴィルくんと師匠の関係に大期待していたのにフタをあけたら「エオルゼアのヴィエラ族じゃないので男の師匠はいません!!!」で怒りの血圧爆アガりしたけど、思ってたよりエレネッシパが俺のことを好きだったので満足しました。ありがとうございます。
そしてヒロインレースに堂々と参加してくるラハよ。

なにこれ(動揺)
今回アルフィノくんとエスティニアンどのが一緒にいることは少なかったけど、あますことなくなかよぴでよかった。EDでブヒりちらかしちゃった。もうあんなの夫婦(めおと)じゃん…。さすがお母様にご挨拶しただけのことはあるわね。
アリゼーちゃんはもっと私のこと好き好きアピールしてほしかった。電車爆弾でラハとアリゼーちゃんを助けるところとか最高だったから尚更欲しくなっちゃった。

ギャザラークエは今回のBL枠ですね。メガネクイッ
シューニェさんのこと途中までお姉さんだと思ってた。未亡人アンニュイえちおねお兄さんじゃん。
ここまでやったなら二人がエタバンするところまで書かないと企業としての責任を果たしたとは言えませんよ(?)

書き漏らしてることありそうだけど、以上が黄金のレガシーの新鮮な感想です。
ストーリーはひとまずクリアしたけど、まだまだアルカディアとか風脈探しとかサブクエとかやることはいっぱいあるわよ!
明日は何しよう!