治安は英語でなんていう?治安に関する英語表現を紹介します!

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治安の英語表現

海外旅行に出かけたり、海外留学をする時に、最も気になることの一つが旅行先・渡航先の「治安(ちあん)」ですよね。

あらためて国語辞典・辞書で「治安」の意味を調べると、「国家や社会の秩序・安全が保たれていること」などと書いてあります。簡単に言えば、その国や地域が安全であるかどうか、ということです。

夜の外出は大丈夫か、一人で道を歩いても平気か、強盗や盗難などが多発していないか、麻薬など違法薬物の売買に巻き込まれる恐れはないか、拳銃・刀剣などはきちんと取り締まられているか、危険な客引きが多くないか、法外な価格を要求してくる店が多かったりしないか、危険な性風俗の店が多くないか、などなど──海外に出かける前には、安全に関するいろいろな情報を集め、十分気をつけて滞在・生活することが大切です。

日本は世界一治安がいい国だと言われることもあります。逆にいうと、日本では普通のことも海外では通用しないということもよくあります。例えば、日本で普段、夜遅くに外を歩く習慣のある人が、海外で同じように夜歩きなどをするととっても危険です。

さてでは、この大切な「治安」。英語でなんて言うのでしょうか。「治安がいい」「治安が悪い」は英語でどう表現すればいいのでしょうか。今回は「治安」の英語での言い方や関連表現・類語表現について、たくさんの英語例文を交えて解説・説明していきたいと思います。

Security

「治安」を表す英語表現の1つ目は「security」です。「治安」「安全」「警備」などの意味を持つ名詞です。

日本語でも「セキュリティ」という言葉が定着しています。「安全」などの意味でよく使われ、例えば「セキュリティ・カメラ」「セキュリティ・チェック」「セキュリティ会社」などという言葉をよく聞きます。

ただし、「security」という英単語の読み方は、日本語の「セキュリティ」をそのまま言っても通じにくいです。あえてカタカナで書くならば「スキュアリティ」という感じ。「ス」はごく短く弱く発音し、「キュア」の部分を強く発音します。

「〜の治安」と言う場合、「the security in 〜」あるいは「the security of 〜」となります。前置詞は「in」も「of」も使われますが、場所を表す言葉が来る場合は「in」の方が好まれる傾向にあります。

The security in this country is very good.

この国の治安はとても良いです。

Before you go to the region, you should check the information on the security there provided by the Ministry of Foreign Affairs.

その地域に行く前に、外務省が提供する現地の治安情報を確認してください。

Who maintains the security in this city?

この街の治安は誰が守っているのでしょうか?

The local government is trying to improve the security of that area.

自治体はその地域の治安を改善しようとしています。

Public Order

「治安」を表す英語フレーズの2つ目は「public order」です。「Public」は「公共の」などの意味を持つ形容詞、「order」は「順番」「命令」「秩序」などいろいろな意味を持つ名詞で、「public order」で「公共の秩序」、すなわち社会の「治安」状況を表します。

We are discussing how to maintain public order in our region.

私たちは地域の治安維持の方法について話し合っています。

Do you know how to restore the town's public order?

街の治安を回復する方法を知っていますか?

The public order of the country used to be good.

この国の治安はかつては良好でした。

「Order」を使うフレーズに、アメリカの人気テレビ番組のタイトルにもなった「law and order」があります。「法と秩序」といった意味ですが、「治安」と日本語に翻訳されることもあります。

You should be careful of the law and order when you go abroad.

海外に行く時は治安に注意しなければなりません。

Safe

ここまでに紹介した「security」と「public order」は、フォーマルな場でも使える比較的かっちりとした言葉ですが、よりカジュアルに「治安」を表現することもできます。「安全な」という意味の形容詞の「safe」を使う方法です。

Japan is safe.

日本は治安がいいです。

上のように、非常にシンプルで、ちょっと直訳過ぎるように見えますが、これで全く大丈夫です。「Safe」を使うだけで「治安がいい」という意味になります。

London was safer than I expected.

ロンドンは思ったより治安がよかった。

How safe is the country you are going to go to?

あなたが行こうとしている国の治安はどうですか。

This area is not safe even in the daytime.

この地域は昼間でも治安がよくありません。

治安の関連表現

次に、「治安」に関連する表現をいくつか見ていきましょう。

Peace

「Security」や「public order」で「治安」を表すことができましたが、加えて、「平和」という意味でよく使われる名詞「peace」でも、「治安」を表現することができます。「Peace」単独でも、また、「public peace」というフレーズでも使われます。

We are watching for people who try to disturb the peace.

私たちは治安を乱そうとする人々を監視しています。

The priority is to improve public peace to increase the number of visitors from overseas.

海外からの観光客を増やすには治安の改善が最優先だ。

治安が悪い

これまでにご紹介した例文にも既にいくつか登場していますが、「治安が悪い」と表現したい場合には、「security」「public order」「public peace」などを使って、それらが「not good」あるいは「bad」などと言えばOKです。「Bad」を強調した「terrible」(ひどい)なども使えます。

The security in this country is not good.

この国の治安は良くありません。

The public order in this country is terrible.

この国の治安はひどいです。

The public peace in this country is bad.

この国の治安は悪い。

次のように、形容詞の「safe」を使う場合は、「not safe」と表現できます。

Be careful! The region is not safe.

気をつけて! その辺りの治安は悪いよ。

また、次のように、「safe」の反意語である形容詞「dangerous」(危険な)を使って表現することもできます。

Some countries are more dangerous than they are usually recognized.

一般的に考えられているよりも治安の悪い国があります。

犯罪

「治安」と関連する言葉としてまず挙げられるのが「犯罪」ではないでしょうか。違法な行為である犯罪が多く発生している、また、その取り締まりがしっかりと行われていない国や地域は、イコール、治安が悪い国、治安が悪い地域、ということになります。

「犯罪」は英語では「crime」で表すことが多いです。また「offense」で表すこともあります。以下、「crime」や「offense」を使った、「犯罪」に関するよく使われるフレーズです。

軽い犯罪:minor crime, minor offense

重い犯罪:major crime, serious crime, major offense, serious offense

凶悪犯罪:atrocious crime, heinous crime

少年犯罪:juvenile crime

性犯罪:sex crime, sexual crime

インターネット犯罪:net crime

犯罪防止:crime prevention

犯罪現場:crime scene

以下、「犯罪」に関する英語例文をいくつか挙げましょう。

Drinking alcohol on the street is a crime in this country.

この国では路上で飲酒することは犯罪です。

Drinking alcohol at the age of 20 is an offense in this country.

この国では、20歳での飲酒は違法です。

2023 saw a significant increase in the number of serious crimes.

2023年には重大犯罪の件数が大幅に増加しました。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「治安」の英語での言い方、また、関連する表現について、解説・説明しました。

最初に書きましたように、海外旅行や海外留学の際には、渡航先の国や地域の治安をしっかり調べておくのが大事です。同じ国であっても、また、同じ一つの市であっても、少し場所が違うだけで治安が全然違うということもよくあります。

加えて、海外に出かける時は、日本とは法律が違うことにも十分注意しましょう。日本では違法でないことでも海外では犯罪と見なされることだってあります。

たとえば、例文にも挙げましたが、海外の多くの国では、路上や公園など公共の場所でお酒を飲むことは違法です。日本のように公園などでお酒を飲んでいたりすると逮捕されることさえありますので、気をつけましょう。現地の法律を頭に入れておかないと、知らないうちに自分が犯罪者になってしまう危険もあるのです。

「治安」を話題に英会話の練習をネイティブスピーカーとするのもいいでしょう。英語力向上に加えて、国ごとの法律の違い、またその背景にある文化の違いなども知ることができるのではないかと思います。それではまた。

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