職場に「出勤する」って英語でなんて言う?仕事に行く時に使ってみよう!

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「出勤」の英語表現

日常生活ではよく使うのに、英語で言おうとするとなかなかパッと出てこないフレーズってありますよね。

今回はそんな英会話に欠かせない表現の一つ、「出勤する」の英語フレーズについて説明します。

辞書・辞典で調べるとわかるように、実は日本語の「出勤する」には、厳密には3つほどの意味があります。

1つ目は、会社など勤務先に行くために「自宅を出る」という意味の「出勤する」。

2つ目は、会社など勤務先に「到着する」「出社する」という意味の「出勤する」。

3つ目は、自宅と勤務先の間を「移動する」という意味の「出勤する」。いわゆる通勤。

今回の記事では、これらの違いも意識しながら、たくさんの英語例文を交えて解説していきたいと思います。

また、「退勤する」「時差出勤」「出勤時間」など、「出勤」に関連する表現についても取り上げていきます。

going to work

一語で「通勤する」を表す commute

「出勤する」を英単語一語で表したいならば、「commute」(通勤する、通学する)という単語が当てはまるでしょう。ただしこの「commute」は「移動」に焦点を当てた単語であり、冒頭で述べた3つの意味の中では3番目の使い方になります。

I commute by bus.

私はバスで通勤しています。

名詞の work で「職場」「働く場所」を表す

「commute」を使わずに表現したい、また、「出勤する」を「自宅を出る」という意味も含めて考えたい場合は、「会社に行く」などと言い換えてみます。

「行く」は「go」。会社は「company」。これらを単純に組み合わせれば、「go to the company」などとなります。

例えば、

I go to the company by bus.

私はバスで会社に行きます。

でも間違いではありません。しかし「company」を使ったこの文の場合、「日常的に出勤する」というよりも、ある特定の会社に何らかの用事で出かけるようなニュアンスが感じられます。

普通に、毎日行っている会社に「出勤する」と言いたい場合は、

go to work

というように、「work」を使うのが一般的です。

この時の「work」は「働く」という意味の動詞ではなく、「職場」「働く場所」という意味の名詞です。「to work」は不定詞ではありません。

「go to school」は「通学する」ですが、それと同じように「go to work」で「通勤する」という意味になります。この場合、「school」も「work」も名詞ですが、それぞれ抽象的に「勉強する場所」「働く場所」を表しており、「a」や「the」などの冠詞が付かないのが特徴です。

以下の例文でもわかるように、「go to work」は冒頭で述べた3つの意味の中の「家を出る意味の出勤」と「移動の意味の出勤」で使うことができます。

I go to work by bus.

私はバスで通勤しています。

Dad has already gone to work.

お父さんはもう会社に出かけちゃったよ。

She went to work by bullet train.

彼女は新幹線通勤をしていました。

I’m going to work.

行ってきます。

上の「行ってきます」は、朝、家を出る時に家族にかける声ですが、次のような言い方もよく使われます。

I’m off to work.

行ってきます。

上の例文の中にもありましたが、「〜で出勤する」というように、移動する方法・手段を示す場合は以下のような表現がよく使われます。

by car 自動車で

by bus バスで

by bike、by bicycle 自転車で

by train 電車で、列車で

by plane、by airplane 飛行機で

on foot 徒歩で

また、「by 〜」を使わずに、「go」とは違う動詞を使って移動手段を表すこともできます。

I drive to work.

私は自動車で通勤しています。

I walk to work.

私は徒歩で通勤しています。

「work」という名詞以外には「the office」なども「会社」「職場」という意味で使われます。こちらはより具体的な名詞なので「the」という冠詞を付けるのが普通です。

I have to go to the office next Sunday.

次の日曜は出勤しなければなりません。

getting to the office

「go to」と「get to」の違い

「〜に行く」という意味で、「go to」と一緒に覚えることが多いのが「get to」です。

ただし、「go to」と「get to」は同じように使えることもあるのですが、多くの場合、基本的ニュアンスが大きく異なるのでその違いに注意しましょう。

同じ「〜に行く」であっても、「go」は「出発する」ことに焦点があり、「get」は「到着する」ことに焦点があります。

例えば、

When did you go home?

いつ帰宅した?

は、仕事が終わって帰宅する時、「会社を出た時間」を聞く質問です。

しかし、一方、

When did you get home?

いつ帰宅した?

は、家に着いた時間を聞く質問です。

(homeは副詞のため、この場合toは不要です。)

両者の違いに注意してください。日本語訳は同じですが、実は意味が全然異なります。

また、道順を聞く質問などは、「go to」よりも「get to」を使うのが一般的です。日本語だと道順というのは目的の場所への「行き方」ですが、英語的発想だと「到着の仕方」あるいは「たどり着く方法」という言い方が普通になります。

Could you please tell me how to get to the station?

駅への行き方を教えていただけますか。

「到着」の意味の「出勤」を表す get to

ということで、「get」を使って「出勤する」という意味を表す場合は、冒頭で述べた「出勤するの3つの意味」のうち、会社など勤務先に「到着する」という意味合いが中心になります。

「get to」の後ろに続く「職場」「働く場所」を表す名詞には、「go to」と同じく、「the office」「work」などが来ることが多いです。

My boss gets to the office at eight. It’s too early.

私の上司は8時に出勤するんです。早すぎ。

He got to the office at eleven today. What happened?

彼は今日、11時に出勤しました。何があったんでしょう?

She got to work just in time.

彼女は時間ギリギリで出勤しました。

punching/clocking in

「punch in」「punch out」は、会社などへの出勤時および退勤時に、タイムレコーダーなどと呼ばれる専用の機械で、自分の出勤カードに時間を打刻することです。「punch in」が出勤の打刻で、「punch out」が退勤の打刻です。

「punch」はアメリカ英語で、イギリス英語では「clock in」および「clock out」と言います。

とても昔からある、かなりアナログなシステムですが、出勤・欠勤・遅刻・早退などの管理には、今の時代も大活躍しているようです。

「punch in/out」「clock in/out」は、基本的には文字通り「タイムレコーダーで出勤・退勤の打刻をする」という意味ですが、実際にタイムレコーダーに打刻するかどうかとは関係なく、比喩的に「出勤する」あるいは「退勤する」という意味でも使われます。

Don’t forget to punch in and out every day.

毎日、出勤時と退勤時にタイムレコーダーで打刻するのを忘れないでください。

Hey, George! Are you still punching in and out?

よお、ジョージ。まだきちんと会社勤めしてるのか?

「出勤」の関連表現

次に、「出勤」に関連する表現を見ていきたいと思います。「退勤」「時差出勤」「出勤時間」です。

退勤

和英辞書で「退勤」を調べても、なかなかこれという英単語は出てきません。「退勤」は仕事を終えて帰路につくことですから、「仕事を終える」を何というかを考えてみましょう。

「仕事を終える」という意味でよく使われる英語フレーズの一つは「get off work」です。この場合の「work」は「get to work」の「work」同様、「職場」という意味の名詞です。

つまり「get off work」は直訳するならば「職場を離れる」といった意味になり、「退勤」にぴったりのフレーズといえます。

I'll get off work at five today.

今日は5時に仕事が終わります。

「仕事を終える」という意味では、「finish」などを使ってもOKです。

I’ll finish my work at five today.

今日は5時に仕事を終わらせます。

「退勤」は「会社を去る」ということですので、「leave」で表現することもできます。

I’ll leave work at five today.

今日は5時に退勤します。

時差出勤

通勤時の満員電車のストレスの軽減や交通事故に遭う危険性の減少等を目的として、社員によって出勤時間をずらす「時差出勤」を実施する会社が増えています。新型コロナウイルス感染症の拡大も、時差出勤の普及を後押しすることになりました。

「時差出勤」は英語では「staggered」(時間をずらした)という形容詞を使い、「staggered commuting」「staggered working hours」「staggered office hours」などと言います。

My company has adopted staggered working hours for employees’ productivity.

私の会社では、働く人々の生産性を高めるために時差出勤を採用しています。

I love staggered commuting because it allows me to use a day more efficiently.

時差通勤は一日をより効率的に使えるので気に入っています。

出勤時間

「出勤時間」という日本語は少々曖昧で、3つほど意味が考えられます。

まずは会社など職場に向かうために家を出る時間。

この場合は「leave」などで表現することができます。

What time do you leave home for work?

仕事で家を出るのは何時ですか(何時に出勤されますか)。

2つ目は会社など仕事場に到着する時間。

「出勤時間」という場合、普通、この「到着時間」を指すことが最も多いでしょう。

これは前述の「get to」などで表すことができます。

What time do you usually get to work?

通常、出勤時間は何時ですか。

また、「会社・仕事が始まる時刻」と解釈して「start」などで表すこともできます。

What time do you start work?

何時に仕事を始めますか(出勤は何時ですか)。

What time does your office start?

何時にオフィスはスタートしますか(出勤は何時ですか)。

3つ目の意味は、「出勤している時間」、つまり「働いている時間」という意味での「出勤時間」です。「勤務時間」という方が普通かもしれませんが、「出勤時間」と言われることもあります。

これにもいくつかの表現方法がありますが、次のような言い方が簡便でよく使われます。

What are your hours?

勤務時間(出勤時間)は何時から何時ですか。

上のフレーズは、お店の営業時間を尋ねる時などにも使えます。

また、日本語の「出勤時間」は、この3つ以外にも、まれに「通勤時間」の意味で使われることもあるようです。その場合は「commuting time」などと翻訳することができます。

まとめ

いかがでしたか。

今回は「出勤する」の英語での言い方とその関連表現について解説しました。

さまざまなポイントがありましたが、特に「goとgetの違い」、そして「職場という意味のwork」などをしっかり押さえておくと英語力アップにつながります。

実際に仕事に出かける時に声に出して練習すると、より早く身につけられますよ。

それではまた。

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