板って英語でなんていうのか!?様々な「○○板」の英語表現についてもご紹介します!!

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「板(いた)」といったら、みなさんは何を思い浮かべますか?

材木、ベニア板、板張りの床、まな板、かまぼこの板、鍵盤、板チョコ、金属板、甲板、半月板、屋根板、仕切り板、スキー板、掲示板、黒板、ホワイトボード、あるいはサーフボード……いろいろありますよね。

それから辞書を見ると、日本語には「板につく」「板ばさみ」といった、「板」に関連する慣用句がたくさんあるのがわかります。

では英語では、こうした「板」は何というのでしょうか?

実は英語には、「板」に関連する単語や熟語がたくさんあります。日本語では厚さや材質に関わらず何でも「板」と言ったりしますが、英語では種類ごとに言葉が違ったりします。

そこで今回は、「板」に関するさまざまな英語表現を、たくさんの例文、そして関連用語を交えて解説していきたいと思います。

板の厚さや材質による違い

厚さや材質が違っても、日本語では何でも「板」と表現することが多いですね。ところが前述のように、英語では板の種類によって単語そのものが変わってきたりします。

まずは、「板」を表すさまざまな英単語のうち、よく使われるものをご紹介していきましょう。「board」「plank」「plate」「sheet」の4つです。

boardとplank

「ホワイトボード」「サーフボード」というように、日本語でも「ボード」という言葉で「板」に関連するものを表すことが多いですね。日本人には馴染みの深い表現です。

建築や工作資材としての木の「板」や「板材」を示す場合、英語では「board」のほか、「plank」という言葉もよく使われます。では「board」と「plank」はどう違うのでしょうか。

一般的に、「board」は、厚さが5〜6cm以下、幅が15cm〜30cm程度の「板」を指すとされています。

一方、「plank」は、厚さ5〜15cmで、幅が20cm以上の「板」を指します。つまり大雑把にいうと、「board」よりも「plank」の方が厚くて大きい「板」なわけです。

もっとも、もちろんこうした数値は厳密なものではありません。日常的にはおよその感覚で使われていると思っても大丈夫です。ですので、大きさによっては「board」なのか「plank」なのか、微妙なケースもたくさんあります。

では、建築資材以外の意味を含めて、以下、「board」と「plank」の意味や使い方を、例文を交えて見ていきましょう。

・board

「board」はさまざまな「板」を表す、よく使われる言葉です。

建築や工作材料としての材木だけでなく、いろいろな製品・商品等を表す場合にも用いられます。素材は木の場合が多いですが、必ずしもそうとは限りません。

なお、「whiteboard(ホワイトボード)」「surfboard(サーフボード)」など「board」が単語の一部に入ってしまっているものについては、後の方で取り上げます。

My father sawed a board into two pieces.
お父さんは、板をのこぎりで2つに切りました。
You can take these boards free of charge if you want to use them for your summer vacation homework.
夏休みの宿題に使いたいんだったら、そのへんの板をただで持っていっていいよ。
I want to buy a new ironing board.
私は新しいアイロン台が買いたいんです。
Keep your cutting board clean.
まな板は清潔に保ちましょう。

上の「cutting board」(まな板)はアメリカ英語です。イギリス英語では「chopping board」ということが多いです。

My teacher said I must not forget to bring my drawing board tomorrow.
先生は、明日は画板を忘れずに持ってきてくださいと言った。
The schedule of classes next semester is on the board.
来学期の授業の日程が掲示板に出てるよ。

上のように、「掲示板」は「board」、あるいは「bulletin board」(アメリカ英語)、「notice board」(イギリス英語)といいます。

・plank

「plank」は、厚めの床張りや、天板の分厚い木製のテーブルやカウンターを表現する時などによく使われます。日本語では「厚板」と訳されることが多いようです。

「board」は「ironing board」(アイロン台)などいろいろな製品を表す時にもよく使われますが、「plank」はもっぱら建築や工作の材料としての「板」を表します。

This table is made of a beautiful plank. Where did you buy it?
このテーブルは美しい厚板で作られていますね。 どこで購入したんですか。
I’m going to renovate the floor of my room using Japanese planks, but it costs a lot.
自分の部屋の床を日本の厚板材でリフォームするつもりですが、かなりの費用がかかります。
Pirates made captives walk on a plank sticking out above the sea.
海賊は、捕虜に、海の上に突き出た厚板の上を歩かせた。

余談ですが、トレーニングメニューとして最近人気の「プランク」も同じつづりです。いろいろなやり方がありますが、ひじをついた腕立て伏せの体勢でじっとしているタイプがポピュラー。体を「板」のように真っ直ぐの状態に保つことからこの名が付いたようです。

plateとsheet

日本語にも「プレート」や「シート」という言葉がありますが、英語の「plate」や「sheet」も、さまざまな「板」を表す場合に使われます。

「plate」も「sheet」も、木製の場合もありますが、金属製やプラスチック製、もしくはガラス製のものを指す時に使う場合が多いです。

また、どちらかというと「plate」や「sheet」は比較的薄い板状のものに対して使われることが多いようです。とはいえ、「plate」が厚い鉄板を指す場合もありますので、必ずしも絶対に薄いものとは限りません。

・plate

「板」「金属板」「表示板」「看板」「表札」「車のナンバープレート」といった意味で使われるのが「plate」です。

前述のように、材質は木だけではなく、金属、プラスチック、ガラスなどの場合も多いです。

What do you use these metal plates for?
これらの金属板は何に使うのですか。
They use a big glass plate as a shop sign.
大きなガラス板がお店の看板として使われています。
Each student has a small plastic plate that has their address and name.
各生徒は自分の住所と名前が書かれた小さなプラスチックのプレートを持っています。
I’ve moved, so I have to change the license plate.
引っ越ししたので車のナンバープレートを変更しなければなりません。

上の例文中の「license plate」(車のナンバープレート)はアメリカ英語です。イギリス英語ではそのまま「number plate」です。

なお名詞「plate」には、「お皿」「料理」など、ほかにもさまざまな意味があります。辞書で確認しておいてくださいね。

・sheet

「sheet」は、例えば「a sheet of paper」(1枚の紙)あるいは「an examination sheet」(試験用紙)というように、ヒラヒラとした紙のことを指す場合が多いです。あるいは、ベッドのシーツという意味もあります。

加えて、四角くて薄い板のことを「sheet」という場合もあります。素材は木、厚紙、金属、ガラスなどさまざまです。

Where can I buy thin metal sheets around here?
この辺りで、薄い金属板はどこで買えますか。
My father said he needed some glass sheets, but I can’t imagine what they are like.
父は薄いガラス板が必要だと言いましたが、私にはそれがどんなものなのか全く想像できません。
This thin metallic sheet prevents any radiation from coming into the laboratory.
この薄い金属シートは、研究室内への放射線の侵入を防ぎます。

また、上の例文中の「〜 sheet(s)」という表現に加えて、「sheet」を形容詞的に使って、以下のようにいろいろな種類の薄い「板」を表す言い方もあります。

sheet metal 薄い金属板
sheet iron 薄い鉄板
sheet glass 板ガラス

様々な板

ここまで、「板」を意味する4つの単語「board」「plank」「plate」「sheet」について見てきました。

次に、これら以外の、いろいろな「板」の英語表現を、慣用句なども交えて紹介していきましょう。

黒板 blackboard

「board」のところでも少し触れましたように、「板」に関連する英単語の中には、つづりの中に既に「board」が含まれているものもあります。以下がそのような例です。

blackboard 黒板
whiteboard ホワイトボード
surfboard サーフボード
keyboard キーボード、鍵盤

なお、「board」と同様に、「plate」が長い単語のつづりの中に含まれているものもあります。

nameplate 名札、表札
doorplate 標札
footplate 踏み板

板チョコ chocolate bar

平べったいチョコレートを日本語では「板チョコ」と言いますが、普通英語では「a chocolate bar」または「a bar of chocolate」「a slab of chocolate」などと言います。

「bar」というともっぱら細長い棒状のものを指すように思ってしまいますが、「板チョコ」のような形状でも「bar」でOKですので覚えておきましょう。ちなみに「金の延べ棒」は「gold bars」といいます。

I know the chocolate bar is so good, but you eat too many.
その板チョコが美味しいのは知ってますが、あなた、食べ過ぎですよ。

スキー板 skis

「ski」は動詞だと「スキーをする」ですが、実は名詞で「スキー板」の意味になります。普通は両足に付けますので「skis」と複数形で使うことが多いです。

I was on skis then.
私はその時スキーを履いていました。

ベニア板 plywood

工作などでよく使うのが「ベニア板」です。「ベニア」というのは、本来は合板用の薄板で「veneer」と書き、日本語の「ベニア板」はこれを張り合わせた合板の「plywood」です。

I need some plywood to make a doghouse.
犬小屋を作るのにベニア板が必要です。

半月板 meniscus

「半月板」というのは膝関節内にある軟骨のことです。医学用語になりますが「meniscus」といいます。

He had meniscus surgery on his right knee after the accident.
事故後、彼は右膝の半月板手術を受けました。

板につく to become accustomed to

「板」という言葉を使った日本語の慣用句はいろいろありますが、よく使われるものを2つほど取り上げ、英語ではどう表現するのか、解説しましょう。

まずは「板につく」。日本語の「板につく」の主な意味は「態度や物腰などが職業や地位などにふさわしくなる、それらしくなること」です。

日本語のニュアンスにぴったりと当てはまる英語表現を探すのはなかなか難しいのですが、「慣れてくる」というような意味と同義と考え、「accustomed to」というフレーズを使うことができます。「be accustomed to」あるいは「become accustomed to」といった形でよく使われます。

He seems to have become accustomed to teaching in college.
彼も大学の先生という職業が板についてきたようだ。

板ばさみ dilemma

日本語の慣用句をもう一つ。「板ばさみ」です。

「板ばさみ」は「対立する二者の間でどちらにもつきかねて苦しむ」状態のことをいいます。英語表現としては、「dilemma」(ジレンマ、板ばさみ)という言葉を使うことができます。

I was in a dilemma about whether I was on Nancy’s side or Daisy’s.
ナンシーの味方になるのかデイジーの味方になるのかで、板ばさみになってしまいました。

まとめ

いかがでしたか。今回はさまざまな「板」に関する英語表現を取り上げました。

でも、まだまだたくさんあります。この「板」は英語ではどのように言うんだろう、と思ったら、辞書などで調べてみてください。

ものによっては、1つの単語で表すよりも、フレーズや文で説明した方がいいようなものもあるかもしれません。調べていると、日本語圏と英語圏でのものの見方や文化の違いなどが感じられたりして面白いですよ。

オンライン英会話でフリートークのトピックの一つにしてもいいかもしれませんね。ではまた。

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