セミのように叫ぼう

 
「セミの一生は短い」
「セミって可哀想」
 
何だか昔から、
そんな風に教わってきた。
 
確かに成虫になって、
地上へ出てからは短い。
 
短ければ7日ほど、
長くても一カ月ほど、
 
夏のほんのひと時、
それは間違いない。
 
だけど忘れてはいけないのは、
土の中の幼虫期間。
 
多くは7年ほど、
10年生きるのもいるらしい。
 
つまりセミの寿命は7年~10年。
決して短くないのである。
 
何ならカブトムシの方が、
幼虫期と成虫期を合わせて1年程度。
 
セミよりカブトムシの方が、
ぜんぜん短く可哀想なのである。
 
何故か勝手に僕たちは、
成虫になってからが本番みたいな、
 
幼虫期は土の中で可哀想、
みたいな見方をしてしまうけど、
 
これを人間に例えてみたときに、
果たして同じく言えるだろうか?
 
雨の日も風の日も汗水たらして働く、
成人してからの毎日と、
 
勉強もせず友達と遊びまくっていた、
幼少のころの毎日と、
 
どっちがいい?(笑)
 
「セミの一生は短い」
「セミって可哀想」
 
あなたの見解は如何に(^^)
 
そんな本日12月30日は、
日本初の地下鉄が開業した日で、
 
『地下鉄記念日』と言われている。
 
当時は「上野駅~浅草駅」間、
東京のほんの一区間だけだったけど、
 
今では日本全国、
たくさん地下鉄が走っている。
 
地上だけでなく、
土の中も充実しているのである。
 
 
さてさて、
なかなか陽の目を見ない、
哀しきミュージシャン、
 
なんて言われたり、
ついそう感じてしまったりもするけど、
 
今の活動だからこそ出来る、
そういうことだってたくさんある。
 
だから地下で抗うような音楽活動も、
思い切り楽しまなくては(^^)
 
もちろん目指すは地上にせよ、
セミのような音楽人生を全うしよう。
 
人呼んで「セミュージシャン」!
 
なんつって(笑)

 
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伊藤直輝ホームページ
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