うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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発達障害と夜尿症の関係 おねしょやおもらしの話

以前、娘の夜尿治療について書いたことがあるのですが

とうとう息子も夜尿治療のお世話になることになり今は二人とも治療中です。


 上の記事を書いた時は周りで聞いていただけで知らなかったのですが

発達障害と夜尿症はやはり関係があるらしいです。

夜尿症との関連がクローズアップされている疾患の中に発達障害があります。特にADHD(注意欠陥多動性障害)では約3割で夜尿症の合併があると報告されています。発達障害のお子さんはもともと中枢神経系の発達が未熟である上に、夜間の水分制限や規則正しい排泄習慣が守りにくい、下着が濡れていることに対する感覚が鈍い、親子関係の悪化を招きやすいなどの独特の要因があるため、夜尿症も治りにくいことが指摘されています。またADHDの治療薬であるアトモキセチンが夜尿症に有効であったとの報告があり、夜尿症の治療と発達障害の治療を適切に組み合わせることで効率が上がる可能性があります。

まなべクリニック|千葉県 松戸市 尿失禁・夜尿症 より引用させていただきました。

 

なんとADHDの3割に夜尿症との合併があると!

アトモキセチンはストラテラのことですよね。

夜尿にも効果があるとは驚きです。

しかし残念ながらうちの娘はストラテラでなくコンサータを服用しているので

夜尿には全く効果はないようです><

ツイッターでフォロワーさんに聞いてみたところ

ストラテラを飲んで夜尿の尿量がかなり減ったと

教えて下さった7歳のお子さんの保護者の方がいらっしゃいました。

現在はストラテラはやめられていて元の尿量に戻られたそうです。

でも、やっぱりストラテラ、夜尿に効果があるようですね。

 

夜尿症のことについては上の記事でも書いたのですがざっくり要点を。

おねしょと夜尿症の違いは小学校に入っても続いているかどうかが境目です。

通常は成長と共にだんだんしなくなっていくものですが

5~6歳で20%、毎晩夜尿のある子は3%、

7歳の時点で夜尿がある子供は8%います。

ここから12歳で5%とあまり数字が下がりません。

なのでたまにという程度ならそのうちになくなることも考えられますが

就学後も頻繁におねしょをしてしまう場合、夜尿治療の対象となります。

特に寒い冬場は尿量も増え、夜尿が増える季節です。

小1の息子も夏場はたまにだったのでこのままいけるかな?と思ったのですが

寒くなって頻繁におねしょをするようになったので治療に踏み切りました。

18歳~65歳の成人でも0.5%、200人に一人の割合で

夜尿症に悩む方がいらっしゃいます。

 

うちは夜尿治療の専門の先生にかかっていますが

小児科や泌尿器科でも夜尿治療をしているところがあります。

こちらでお住まいの地域の夜尿治療をしている医療機関を探すことができます。

おねしょ(夜尿症)の相談ができる!医療施設検索|おねしょ・夜尿症の悩み解消「おねしょ卒業!プロジェクト」

なぜかうちがかかっているところは載ってない・・・。

 

まずは、夜尿の原因を検査して調べてもらいます。

夜尿のタイプは3タイプ

  • 多尿型 夜間に尿を濃縮する抗利尿ホルモンの不足によるもの。
  • 膀胱型 膀胱のサイズが小さい。
  • 混合型 

多尿型を調べるために夜間の尿量を一週間ほど計りました。

夜のオムツの重さと朝いちばんの尿量を測り記録します。

血液検査と朝一の尿を取って尿検査も行いました。

膀胱を調べるのには、限界まで我慢をさせてからの尿量を測り

あとは超音波検査で膀胱を見てもらいました。

うちの子は二人とも多尿型と診断されました。

昼間におもらしがあると膀胱型の場合が多いようです。

 

その後、薬による治療ではなく、生活指導で改善を試みます。

上の記事にも書いていますが

  • 夕方からの水分制限(多尿型) 夕方4時くらいから水分は極力控えます。
  • 体を冷やさない お風呂は寝る寸前で体が温まった状態で寝ること。
  • 規則正しい生活 睡眠障害などあるとなかなか難しいですねー。
  • 叱らない、しなかった日に褒める。 ストレスによる夜尿もあります。
  • 夜中にトイレに起こさない。 睡眠リズムが崩れるとよくないそうです。
  • 膀胱型の場合、家でおしっこを我慢するトレーニング。

これだけでかなりの改善がみられる場合もあるようです。

生活指導でも夜尿が続く場合、病院では投薬治療になる場合が多いです。

うちはデスモプシンスプレー(抗利尿ホルモン薬)という

点鼻スプレーを処方されています。多尿型に使われる薬です。

元々毎日だった夜尿が現在二人とも生活指導と投薬でほぼ失敗なしです。

(たまに外食などで夜ジュースを飲んだりすると失敗します。)

息子は始めたばかりですが、娘は徐々に減薬しています。

その他、膀胱型には別の薬が使われるようです。

 

他に、欧米ではよく行われている夜尿治療に「夜尿アラーム療法」があります。

おねしょの水分をセンサーが感じ取ってアラームを鳴らします。

これはトイレに行かせるために起こすことが目的ではなく

一旦覚醒することで排尿抑制をし、次第に朝まで我慢が出来るようになるそうです。

多尿型にも膀胱型にも効果があり、

有効率は62~78%と非常に高く、再発率も15%と低いので

(デスモプシンスプレーは日本で有効率39.4%、再発率もかなり高い。)

薬を使わないので副作用の心配もなく、これはいいのではと思います。

トレーニングは3か月続けるそうです。

ただ、これは同じ部屋で寝る家族が目覚めてしまったりするので

家族の協力は不可欠となります。

難点は家族の協力など手間が多少かかる為に途中で止めてしまうかたもいるとか。

これは保険適応ではないので自分で購入して試すことになります。

家庭での生活改善の後、アラーム療法を試して、

それでも難しいなら夜尿外来を受診してみるのもいいかもしれません。

おねしょモニターウェットストップ3 グリーン

おねしょモニターウェットストップ3 グリーン

 

 掲載時で8千円弱。お手軽な値段でレビューでも高評価がついているようです。

うちは投薬の夜尿治療で月に一人3千円×2人かかっています。

 娘はもう2年以上治療していますから、このアラームで治れば安いと思います!

 こちらは2万以上といいお値段ですがセンサーとモニターがワイヤレスで

寝返りを打って外れる心配もなく、お子さんにも安心だと思います。

こちらも高評価のようです。

トレーニング期間の3か月が続きやすいようチェックシート付き。

 

いやね、こんなに夜尿治療が長くなるんだったら

最初はこっちを試せばよかったかなと・・・orz

娘一人の夜尿薬代1年で高い方が買えるし・・・。

うちはまだ試していませんが一度主治医と相談してみようかと思っています。

今年の夏に娘が一度薬をやめてみたのですが、うまくいかず再開。

その時にこういうものを試してもよかったですね。

 

発達障害と夜尿については上に引用した文章にもある通り

中枢神経の発達の問題や、生活習慣の問題や感覚鈍麻の問題もあるそうです。

うちの子供達を見ていて思うのが、

下着が濡れていることに感覚が鈍いというよりは

(これに対してはどちらかというと過敏な方です。)

昼間でも、尿意自体に感覚が鈍いように思えます。

いつもぎりぎり漏れそうになってからトイレに走ることが多いです。

なにかをしている時、過集中をしてしまい尿意に気付かないことも

原因のひとつだそうです。

こちらには高機能自閉症やアスペルガー症候群のシングルフォーカスと

自律神経の調節の困難とおもらしの関係について書かれています。

おもらしについて | おしっこトラブルどっとこむ

 

ある程度の年齢になると夜尿やおもらしは失敗体験として

子供自身の精神的負担にもなりますし、出来ることなら治したいですよね。

親としては毛布やシーツなど大型の洗濯物も大変ですし

紙おむつ代も長年にわたるとバカになりません><

※参考にさせていただいたサイト

夜尿症 

夜尿症診療のガイドライン

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