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8000円で買えるフィッシュアイレンズ:OLYMPUS BCL-0980が面白い!

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最近、オリンパスのボディキャップレンズの「BCL-0980」を積極的に使ってます。

OLYMPUS BCL-0980

BCL-0980は昨年3月に購入した、マイクロフォーサーズ(MFT)用のフィッシュアイ・ボディキャップレンズです。

しばらく持ち出す機会が減っていたのですが、超広角域への興味がふつふつと湧いてきたこともあって、ちょいちょい使っております。F値がF8.0固定なので、室内で使うにはやや暗いですが、野外で風景をカシャカシャ撮る用途ならば十分です。

交換レンズとしてではなく、PENのE-PM2に装着してメインのカメラとは別にコンデジ感覚でポケットに入れてます。フィッシュアイの単焦点コンデジとか渋いじゃないですか!?

【作例】パンフォーカスで遠景

ピントはパンフォーカス(∞)と最短撮影距離(0.2m)の切り替えのみですが、たいていはパンフォーカス位置で事足ります。
東京都最高峰の雲取山頂上から日の出前のマジックアワー。ここまでワイドな写真は普通のデジカメではなかなか写せませんよね。

多摩動物公園の昆虫館温室にて。周辺以外はトイレンズとは思えない位クッキリ写ります。周辺に色収差が出やすいですが、Lightroomで簡単に消せます。

同じく多摩動物公園からの日没。あえて周辺減光さえて、粒子を加えたりホワイトバランスでちょっと遊んでみました(LRにて)。

宮ヶ瀬ダム近くの服部牧場にて。つい、水平方向の直線を曲げた魚眼っぽい写真を撮りたくなってしまいます。




【作例】最短撮影距離で鼻デカ犬

魚眼レンズといったらTHE DOG風の、犬の鼻デカ写真にも挑戦。最短撮影距離が20cmなので、結構簡単にそれっぽい写真が撮れます。背景はボケませんし、犬は目の前にカメラを突き付けられて迷惑そうですけども…。
これだとやや若干寄りすぎ。目のあたりにピンが行ってますね。目の周りの毛とか思ったよりも解像感あります。

あまりにカメラを向けられて、そっぽ向いちゃいましたけど、これはこれで雰囲気あっていい感じ?

【作例】歪み補正で超広角レンズ風に?

BCL-0980で撮った写真は、周辺に強烈な歪曲収差が出てしまい、それが魚眼っぽい写真の特徴でもあるのですが、現像ソフトやレタッチソフトの歪曲補正機能を用いれば、超広角レンズ風の写真に修正することもできます。周辺部で強引に引き延ばされる箇所が出てしまうので、画質は低下してしまいますが、オモチャ的なBCL-0980でこれだけ遊べるのでしたら十分でしょう。

上の牧場の写真もこんな感じに。

撮った場所はやや違いますが、FF換算24mm相当の広角レンズと比較してもこれだけ広いです。

▼12-40mm(24mm相当)

▼BCL-0980を歪曲補正して超広角風。

オリンパスのボディなら手ぶれ補正も効きます

超広角域なので手ぶれはしにくいもの、やはりF8.0という明るさですから手ぶれ補正があるに越したことはありません。オリンパス製のカメラならばボディ内手ぶれ補正が使えますし、中でもE-M5以降の5軸手ぶれ補正やE-M10、E-PL7に搭載の3軸手ぶれ補正は非常に優秀です。その場合、手ぶれ補正の設定項目で焦点距離を入力してあげることができるので(換算でなく実焦点距離で)、忘れずに設定しておきましょう。

超広角に手ぶれ補正は必要無い、と割り切るならパナソニックのDMC-GM1と組み合わせて超コンパクトなセットも素敵ですね。

三脚を使えば夜景もOK?

…だと思いますが、私はまだ試しておりません(笑)
こちらは雲取山で試しに撮った星空。さすがにF8.0では50秒露光してもこの程度ですが、夜景の光量ならば結構面白い写真が撮れそうですね。

PENとの組み合わせなら小型の三脚でも十分ですね(私はE-M1でもこれ使ってますけど…)。

マイクロフォーサーズにしかない面白レンズ

そんなこんなでなかなか面白いBCL-0980。シリアルNoを持たないアクセサリ扱いながら、十分にレンズとして使える機能を持った製品が¥8000程度で手には入ってしまうのですから、マイクロフォーサーズ規格もなかなか捨てたもんじゃありません。

追記:BCL-0980でスイスアルプス

スイス旅行に行に予備としてこのBCL-0980を持って行ったのですが、広大な風景を撮る際にとても役立ってくれました。


こちらの記事に、もう少しBCL-0980で撮った写真があります。