楽器の話題な気もするけどガジェットネタとして引きがあるかもしれないので(?)、こちらで紹介してみます。CUSTOM AUDIO JAPANの「Power Cable USB/DC9 II」という電圧変換ケーブル。
ポータブルキーボードやコンパクトエフェクターなど、民生用の音楽機材には9VのDC電源(シンセサイザーや電子ピアノになると12Vのものも)で駆動するものがよくあります。
モバイル駆動する機材の中には、1.5V乾電池を6本や9Vの角形電池が使える他、大半の機材は家庭用のコンセントから電源供給するためにACアダプターが使われます。
少し前にエレキギターを始めたのですが、その周辺機材もやはりDC 9V駆動するものばかり。手持ちの9V用ACアダプターが2個あるので、少しずつ増える機材に対して分岐ケーブルなども使ってやりくりしていましたが、アナログシンセサイザー用に使っていたエフェクターの電源が足りなくなってしまいました。
パワーサプライと呼ばれる一括して電源を供給できる機材も少し前に買ったのですが、在庫切れになっていて入荷するまでもうしばらく時間が掛かるみたい。
ギターの練習には問題ないけど、久々にシンセも音を出したいなぁ……と適当なACアダプターでも買うかと思っていましたが、ちょっと使えそうな機材があったので試してみることにしました。
それがこのCUSTOM AUDIO JAPANの電圧変換ケーブル。DC 5VのUSB出力をDC 9Vに変圧してくれるケーブルで、USB充電器(USBポート付きACアダプター)、モバイルバッテリー、PC等のUSB端子か9Vの電流を供給することができるそう。使ってないUSB充電器はいくつかありますし、試してみることにしました。
ちょっといい感じの布巻きUSBケーブルの質感で、ケーブル長は80cm、両端がそれぞれUSB-Aプラグとφ2.1mm DCプラグ(センターマイナス)となっています。
使ってない適当な5V 1AのUSB充電器に接続して9Vの各機材に繋いでみたところ、それぞれ問題なく電源が入りました。テスターで電圧を確認した訳ではありませんがノイズ等も発生しませんし、パワーサプライが届くまでの間使うには問題なさそう。
モバイルバッテリー経由の給電も可能です。仕様ではPD充電器には非対応とのことですが、PDはUSB-Cに対応した企画ですしUSB-A出力の付いた手持ちのモバイルバッテリーでは全て問題なく給電が可能でした(ちなみにPD対応バッテリーにUSB-C→Aの変換プラグを使ったら使えました)。
分配ケーブル経由で3台のエフェクターもきっちり駆動、185mAのミニアンプも問題なく使えました。
製品仕様によると、出力側の機能によっては適切に電源供給されない場合もあるそうです。
Power Cable USB/DC9 II | Okada-International
- 定格出力電流は、使用する充電器や USB ポートの出力により異なりますが、最大 1A です。
- 過放電等を防止する機能を備えた USB 充電器や USB ポートからは十分な電流が供給されない場合があります。
- USB PD(Power Delivery)対応充電器は使用できません。
- 使用する USB 充電器、USB ポート、接続するエフェクターによってはノイズが発生する場合があります。
- モバイルバッテリーから低消費電流エフェクターに電源供給中、モバイルバッテリーのオートパワーオフ機能が作動し給電を停止する場合があります。電源投入後 1-2 分程度で電源が切れる場合は、使用を停止してください。
- 消費電流の大きいエフェクターに接続した際にエフェクターの電源が入らない場合は、先に DC プラグをエフェクターの DC ジャックに接続してから、USB 端子を USB 充電器や USB ポートに接続してください。
最近はモバイルバッテリーで駆動できる電子楽器などもありますが、USB給電に対応していなくても、DC 9V駆動する機材の中にはこのケーブルを使ってモバイルバッテリーで駆動できる機材もありそうです。
音楽機材以外に使うシーンがあるかはよく分かりませんが、出先での電池切れ、ACアダプター忘れ(破損)の予備として、1本携行しておくとちょっとした保険になったりするケーブルかもしれません。
類似の変圧USBケーブルはAmazon等にも色々売っていましたが、それほど高いものではありませんし評価が安定してそうなCAJのものをサウンドハウスで買いました。