ヘッドマウントディスプレイの衝撃
こんにちは、たんぽぽグループの森本です。
尊敬するエンジニアはカナヅチひとつで何でも作れるバイキンマンです。
前回、「ヘッドマウントディスプレイで仕事してみた」という記事でSonyのHMZ-T1というヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)をご紹介しました。
この記事を書いた後、一ヶ月間HMDをつけて仕事をしてみました。
いろいろなメリットとデメリットがわかりましたのでそれについて記したいと思います。
またデメリットの改善点についてもお伝えします。
メリットとデメリット
メリット
- まわりが見えないので集中できる。話しかける人も減った気がする。
- 天井の明かりがまったく気にならない
- 目が疲れにくい。会社帰りに外を歩いていて遠くがクッキリ見えます。(個人の感想です!)
デメリット
- 画面が狭い
- ヘッドフォンがつけられない(HMZ-T1のヘッドフォンはオープンエアなのでオフィスでは使えないのです)
- 眼鏡だと画面の端がボヤけやすい
- 重い。おでこに荷重がかかり真っ赤になる
デメリットを解消してみる
画面が狭い
これはもう慣れるしかないです。
すべてフルスクリーンにしてアプリ毎切り替えて使っています。
幸いemacs派なので、ほぼすべての作業が完結するのでそれほど不満はありません。
いつかヘッドトラッキング機能を組み込み仮想的に画面を広くする方法を試してみたいと思います。
ヘッドフォンがつけられない
もともとついているオープンエアのヘッドフォンと干渉してしまうのが原因なので気になる人は取り外してしまうのが一番です!
たんぽぽグループ周辺は電話をする人もおらず普段はとても静かなのでヘッドフォンが使えなくてもそれほど不満はありません。
イヤフォンタイプなら少し干渉しますが大丈夫です。
眼鏡だと画面の端がボヤけやすい
コンタクトレンズにしましょう。
重い。おでこに荷重がかかり真っ赤になる
これが今回のブログの本題です。
デメリットを解消すると書いておきながら、ここまで適当な解決策でお茶を濁してしまってすみません。
ここから本気だします。
おでこの痛みはHMZ-T1をつける上で一番大きな問題でもあります。
荷重がかかるなら荷重を減らすのが一番簡単な解決方法です。
という訳で吊るしてみました
ディスプレイの裏に吊るすための支柱をセットし、そこからHMZ-T1を吊るしました。
荷重を減らすために支柱に滑車を取り付け、HMZ-T1と重りを紐で結んであります。
作り方
みなさんもオフィスでHMDを吊るせるように作り方を公開します。
とても簡単ですので是非とも試してみてください!
準備するもの
HMZ-T1
まずは本体であるHMZ-T1ですね。
年末年始はプレミアがついていたりと入手難でしたが、そろそろ手に入るのではないでしょうか。
アーム
吊り下げるためのアームです。
今回はサンコ- クランプ式卓上ブックホルダーを使用しました。
HMDを吊るせるほど剛性が高くないため、HMDを吊り下げるとしなりますが多分大丈夫です。
ロープ
滑車
重り
HMDと釣り合いをとるための重りです。
釣り道具店で購入しました。
袋
組み立て
組み立て自体は非常に簡単です。
- 机にアームを立てる
- アームに滑車を取り付ける
- ロープを通す
- HMDに結びつける
おでこパッドの部分が紐を結びつけるのに具合のいい形をしています。
またちょうど前後のバランスが取れるので取り付け場所として最適ではないでしょうか。
Sonyのエンジニアが「こんなこともあろうかと」と紐を取り付ける場所としてこっそり用意していたのかもしれません。
- 袋に結びつける
- 袋に重りをいれてバランスを取る
HMDを軽く指で支えていないと下がってくる様に調整してみてください。
まとめ
この仕組みにより、おでこの赤みが90%減(当社比)と大幅な改善が見られました。
HMDへのケーブルもアーム経由にすることによりケーブルの煩わしさも解消されました。
最初は某巨大掲示板に書かれていたスプリングバランサーを使用して吊るしていました。
どこで手を離してもピタっと止まってはくれるのですが、荷重を減らす目的には向いていませんでした。
改善すべき点
滑車のデキがあまりよくなく摩擦がかなり大きい状態です。
負荷をかけない状態で指で滑車を回すとクルクルとよく回るのですが、ロープを通しHMDと重りの負荷がかかった状態だとまったく回らなくなります。
ベアリング付きのものがあればよいのですが、このぐらいのサイズでは見つけられませんでした。
いい滑車・部材をご存知の方は教えていただけると助かります。