ひつじのにっき

mhidakaのにっきです。たまに長文、気が向いたとき更新。

Embedded Technology 2010(ET2010)展示レポート

ET2010に行ってきました。ありがたいことに1日目はセッションでお話させていただきました。
2日目の内容を中心にレポートします!
ETの会場内Android一色。来客者も心なしか、若返っているように感じました。Androidを起爆剤にもっと組込業界が盛り上がると嬉しいです。

[E-27]OESF(Open Embedded Software Foundation)さん


一般社団法人ということもあり、イベントでこのようなノベルティを販売しているそうです。3日目もあると思うので気になる方は是非。
展示はかなり沢山ありました。
テニック株式会社の組込向けのDBMS、MobileLite(SQLiteに比べて数倍から数十倍の差があるとか)や、
CTS+α(特に異常系)のテストケースを提供するアクセンチュア株式会社さん、
2010/11から始まったAndroid技術者試験認定制度など盛りだくさんです。


続きはブース小間番号順に紹介しています。Android関係の話題中心に、そのほか気になった製品、技術も挟んでます(写真を多めに)。

[A-01]Intelさん

モバイル向けLinuxプラットフォームMeeGoの展示がありました。
http://meego.com/

結構な人だかり

実機があったので少し触りました。Atomで動いている割には少しもっさり。
(液晶が感圧式だからだと思います)UIがおもしろくて、動きがとても新鮮です。
要素技術のほうは聞けませんでした。そっちのほうが興味有ったんだけどな。
そんなMeeGoとQtのイベントが12/9-10にかけてあるらしいです。

[A-01]Intelさんの中でORCA WALK


床の上を歩くと、雪の結晶が出たり、水面が揺れたりします。

その仕掛けはプロジェクターと赤外線のカメラ。
プロジェクターを設置するときに色々計算しておくらしいです。
人の位置とプロジェクター投影面との計算などは、スクリーンまでの距離、台形補正を応用しているとのこと。
こういう機能がプロジェクター標準でついていたらおもしろいのになぁ。
ORCA WALK(オルカウォークと読むらしい)のサイトに動画がありました。
http://paul-a.com/solution/solution03.html

[A-01]車載Android 株式会社バイテックさん

産業用のAtomをつかって車載Androidをデモしてました。
x86向けのAndroidをつかってNAVITIMEをアドオンしてました。
Androidは車内用のエンターテイメントで生きると思います。
パフォーマンス的には、もう一歩というところでした。

[A-01]リアルタイムOS INtime ユニダックス株式会社さん

INtimeという独自のリアルタイムOSの展示です。WindowsとRTOSの協調動作をデモされてました。1つのボードでWindowsによるGUI表示、RTOSのリアルタイム性を実現できる(=コスト削減)点を押してました

ユニダックス株式会社さん。ノベルティのひつじさんです。
http://www.unidux.co.jp/embedded/

[A-02]次世代KIOSK端末

株式会社アクセルさん。http://www.axell.co.jp/jp/index.html


近未来な感じしかしないKIOSK端末です。顔が変わったり、目がきょろきょろうごいたり。デモでおなかいっぱいになります。

[A-13]AndroidをICEでデバッグ 京都マイクロコンピュータ株式会社さん


デュアルコアのCortex-A9 MPCoreを搭載した開発ボードKZM-A9-DualとPARTNER-Jetを使って、Linux/Androidのデバッグを行うデモをしてました。

PARTNER-Jetが立ち上がったところです。
アプリケーションレイヤ(Java)のデバッグはEclipce、Android NDK(Native)はPARTNER-Jetでデバッグが可能。
ダイナミックリンクライブラリをその場でLoadしてデバッグしていました。

デモで使われていた端末。使っていたのはAndroid NDKのサンプル、san-angelesです。
変数のインスペクションやステップ実行、ソースコード表示など
使い勝手は通常のPARTNER-Jetとなんら変わらなくて感心。


まるで普通だという風に動いてましたが、
実際にはその場でオブジェクトファイル(.so)を読み込む、通常は難しいinitプロセスのデバッグ、DualCoreのCPUへの対応など難しい技術が沢山詰まってます。
京都マイクロコンピュータ株式会社 http://www.kmckk.co.jp/

[A-18] ODROID-T


意外なところでAndroidを見つけました。
横河ディジタルコンピュータ株式会社さんでODROID-Tを取り扱ってました。
(残念ながら技術基準適合は通っていませんが)ACアダプタを電安法適合品に入れ替えて販売するとのことでした。

気になったのがシステムマクロトレースというデバッグ支援ツール。開発段階でトレースログを埋め込んでおき、あとで解析に役立てる使い方。TRACE結果がグラフィカルで見やすかったです。

[B-22]Androidデバッガ 株式会社ソフィアシステムズ


EclipceからNDKコードのデバッグを行っていました。
ARMコアの開発ツール DS-5のプラグインをつかっている、とのことでEclipseにICE機能を統合したような感じでした。デモされている中身としてはGDBのラッパーのようで、Eclipse内にはGDBのコマンドが表示されていました。
株式会社ソフィアシステムズ http://www.sophia-systems.co.jp/

[B-23]アームさんのなか、Android対応ワンセグ



独自のDMNAアルゴリズムというソフトコーデック技術をつかってBeagle Boardでワンセグのデモをしていました。IPを売ってる会社さんかな。
株式会社テクノマセマティカル http://www.tmath.co.jp/index.html

[D-12]モリサワさん[C-39]イワタさん


イワタさんではSonyのリブリエを展示。Sonyの電子Bookリーダー「Reader」の搭載フォントをデモされてました。でも実機はなかったな…。かわりに[D-12]モリサワさんにReaderの実機がありました。GUIメニューではモリサワさんのフォントを使っているとのこと。2つのブースを巡れば両方確認できる、ということかなぁ。Readerをみたい人はフォント横丁まで。

[D-02]AndroidのQuickBoot(高速起動)


株式会社ユビキタス http://www.ubiquitous.co.jp/ さん
Androidの高速起動デモを見せてもらいました。起動中のスナップショットを取得しておいて、
コールドブート時(電源投入して立ち上がる際)はAndroidで必要なモジュールからロードして、
起動処理とメモリの復帰処理を平行で行って高速化しているとのこと。
確かに早くて数秒で立ち上がってました(Androidロゴが一瞬で通り過ぎてました)。

[D-18]パナソニック


裏手にこっそり?PanaXの最新型が。今まで銀色の箱だったのですが、今回は白い様子…。

[E-16]WindowsでAndroid BlueStacks


東京エレクトロンデバイス株式会社さん。
Windows上でAndroidが動かせるらしい。デモよりも後ろに座っているエイリアンなお兄さんが気になってしかたなかった。

富士通



マイコン制御で野菜を育てるデモが異色でおもしろくてつい撮影しました。でも近い未来、こちらが主流の栽培方法になるはずです。

ETフェスタ


ETの2日目はETフェスタといって各ブースがお酒を振る舞うパーティがあります。
写真は日本Androidの会のブース(Tegra2が展示されてました)。
みんなで飲んで、とても盛り上がってました!


でかいAndroid搭載ロボット、RIC Androidが居たのですが写真を取り損ねていました…。
チェコとドイツのGDDでGoogleに招待されたロボットです。あ、ITProさんにちょろっとでてました。
[ET2010]日本Androidの会ブースでは、Androidで動く人型(?)ロボット「RIC android」がお出迎え
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20101202/354784/

リア充ツリー

最後にクリスマスらしいものを。お疲れ様でした!