有権者は「It's economy」というほどstupidではない! と信じた(?)人たち

その真意は打算か確信犯か。



安倍首相、参院選で勝利宣言 - BBCニュース
ということで選挙も終わったそうで。

日本の安倍晋三首相は10日、参議院選挙で勝利を宣言し、自分の経済政策を有権者が支持したからだと述べた。改選議席121議席のうち、自民・公明の与党が70議席を獲得。定数242議席のうち、146議席を得た。
自民・公明に加え、憲法改正に前向きなおおさか維新の会を合わせると、改憲勢力は参院で77議席を獲得。非改選の計84議席と合わせ、改憲の国会発議に必要な「3分の2議席」にあたる162議席に迫る、161議席を獲得した。

安倍首相、参院選で勝利宣言 - BBCニュース

概ね事前予想通りの結果が出たんじゃないでしょうか。与党勝利という意味でも、野党共闘という意味でも。


一部からは「野党共闘」には懐疑的な予想もありましたが、それでも少なくとも一人区等の結果を見ればマイナスどころか「1+1=2」程度の成果はあったようで。ただ同時にまたそれゆえの限界も見えた結果だったかなぁと。
――だって彼らって確かに『共闘』はできたものの、肝心の支持者「以外」の票を集めることができなかったわけだから。
もし本気で失敗したとするアベノミクスを止めたいのならば、それ以上の支持の広がりを見せなければいけなかったのにね。いやまぁ最初から憲法改正に関連した「1/3絶対死守」とかいう(もちろん当人たちからすれば違うんでしょうけど)大多数の有権者にとって概ねどうでも良い所に勝敗ラインを置くつもりだったのならば、それはそれで正しいとは言えるんですけど。



もちろん私たちはパンのみに生きているわけではないものの、しかし憲法でパンが食えるわけでもない。
だからこそ「It's economy stupid」と昔の偉い人は言っていたのにね。いつだって自分のフトコロ事情=経済最優先の有権者たち。最早これは半ば定説となっているはずで、少なくとも「真面目に」選挙をやろうとする人であれば知らないはずないでしょう。
まぁ反政権なポジショントークとしてそれを言うのは良いんですが、でもそれで有権者を大きく動かせるかというと、今回の件が証明したように概ねないよね。その意味で言えば、高速道路無料とか高校無償化とか言ってた2009年の方がまだマシだったのでしょう。少なくともそうしたパンに繋がる訴えは有権者の心を実際に掴んでいたのだし。
いやまぁ実現できなかったんですが。



果たして、彼らはそんな有権者たちについて知りながらしかし「野党共闘」の為に見て見ぬフリをしたのか、それとも本気で自分たちの正義(憲法改正阻止)こそが国民を救うことになると信じていたのか。



みなさんはいかがお考えでしょうか?