表現の自由 VS 知的財産権 その4

昨日『贈与経済』を成立させる為には 大手レコード会社/アーティストという組み合わせでは成立しないと書きました。 
誤解の無い様付け加えるならば、大手のレコード会社と契約ができていないアーテイストは、どのような方法で世の中に自分の音楽をひろめていったら良いのかということが今の私のテーマです。
mF247をスタートさせるにあたって私の考えていることが、既にアメリカで試されていて、 かつ実績があるのだということをご紹介しています。
ケンブリュー・マクロード氏の著書からの引用を続けます。

デイブ・マシューズ・バンドでさえも、レコードのコピーテープを友人に広めてもらうことで初期のファンを獲得している。90年代初めには口コミによってバンドの結成地であるヴァージニア州シャーロッツヴィルから、南東部を巡回するまでにファン層が広まった。最初にテープ交換で大物となったグレイトフル・デッドの後をついていったのだ。
「グレイトフル・デッドはきちんと、販売されるものと交換されるものとを弁えている」とするのは、映画のアーカイブを作っているリック・プレリンガーだ。
「グレイトフル・デッドは、ファンベースでは、すべて無料にしている。これはわれわれが見習うことのできる倫理だと思う。実際に機能する方針を取っているのだ。ファンは、すべてを無料で手に入れることができるけれど、れでもお金を払うのがファンなのだ。」デイブ・マシューズ・バンドは、何百万も売り上げるグレイトフル・デッドの後継者と目されてきた。