いつか愛せる

DVのその後のことなど

日本の漫画とポリコレと女性の強さ

 海外で日本がちょっとしたブームになっているそうで、よく動画に取り上げられており、ほめてくれているのが嬉していくつも見てしまいます。

◆ポリコレって? 日本の漫画には「ポリコレ(ポリティカルコレクトネス=特定の人物に対して不快感や不利益を与えないようにする行為)が無い。そこがいい」と言われていました。そして、ハリウッド映画やアメコミが衰退しているのは「ポリコレにとらわれ過ぎて面白くなくなったから」だそうです、なるほど。私は以前からアメリカ映画の女性キャラクターはやたら強いなあ😳と思っていましたが、現実がそうだからというより、そう描かないと「女性蔑視」と文句を言われるからなのですね。

 

◆面白さより優先 以前、マクドナルドのCMの話題↑を書いたことを思い出しました。私はポリコレという言葉には馴染みがありませんでしたが、メディアに変なこだわりがあることや、実写版デスノートのLを演じるのが黒人俳優であることに憤っていました。「誰にも文句を言われないため」のキャスティングであり、作品を面白くするためではないし原作へのリスペクトも無いからです。文句を言われないことを最優先にして作るものが面白くないのは当然。

            

(月下美人の花言葉は「強い意志」「はかない恋」など)

◆女性の強さ 映画や少女漫画で「女性の強さ」について触れられたのも面白かったです。日本のジェンダーギャップ指数は世界118位で、G7の中では最下位です。確かに女性の官僚や重役は少ないでしょうし、家庭でもよく家事育児を押し付けられワンオペと言われます。女性蔑視の国だと思われても全否定まではできませんし、少し前までハリウッド映画に出てくる日本女性は、しとやかで何も意見を言わず「黙って微笑むだけ」に描かれたりしました。

ところが最近大ヒットした「将軍」では、日本女性の芯の強さが話題になりました。男性のような筋肉をつけて戦うのとはまったく違う強さに、海外の人たちが関心をもってくれました。

◆漫画の中の強い女性 戦う強い女性と言えば「セーラームーン」はもちろん、私の愛する「ベルサイユのばら」も、もっと遡れば「リボンの騎士」(←作者の手塚治虫氏は兵庫県出身で宝塚歌劇を観て育った影響)もあります。日本の文化では、半世紀も前から若い女性が戦っておりました。そう考えると、ハリウッドの戦う女性は日本より50年遅れていると言えないこともない?

 どの国にも長所と短所がありますし、「強さとはこうあるべき」というように(強さに限らずですが)画一的にとらえない方が良いと思えます。ともあれ、日本の漫画は昔から深くて面白いですよね。