東海道・山陽新幹線「のぞみ」が年末年始、ゴールデンウイーク、お盆の3大ピーク期に自由席をなくし、「全車指定席」になると発表された。現在は16両編成のうち1~3号車を自由席としており、これを指定席に変更する。さっそく次の年末年始(2023年12月28日~24年1月4日)から実施する予定だ。
実はこの自由席はJR東日本でも淘汰(とうた)が進み、通常期の新幹線でも数を減らしている。料金の安さなどから一定の需要はまだあると思われるが、なぜ、じわじわと消えていくのだろうか。
「指定席派」のメリットは大きい
まずは22年末の状況から見ていきたい。
帰省ラッシュのさなかの22年12月29日午前、「のぞみ」の下り列車の自由席は、最大150%の混雑率となった。自由席である1~3号車の座席数は合計250なので、最混雑時で100人以上が座れない状態になっていたことになる。
この状態で自由席を指定席にしたらどうなるか。
指定席利用客にとっては朗報だ。「のぞみ」の普通車指定席は約870席で、ここからさらに250席も増加するのは大歓迎だろう。新横浜など途中駅から乗車する利用客は特に指定席志向が強く、メリットは大きい。
「自由席派」はどうすれば?
では、自由席を利用していた客はどうなるのか。今回の発表によれば、全車指定席の…
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