空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ファインダー

人と目を合わせるのが苦手で、でもファインダー越しでなら大丈夫な気がして、だからいつも写真ばかり撮っている。

記憶

クラスの集合写真にはいつも僕は写ってないけど、僕が写真を撮るから誰も覚えてなくても何があったかたいていのことは覚えている。

思い出のしまいかた

来てよかったね、とお土産を選びながら君はほんの少し、微笑んだ。君のその顔を見るたびになんだか申し訳ない気分でいっぱいになる。本当は僕じゃなくて誰かと一緒にいるべきなんじゃないかって。一緒に撮った写真もプリントしないほうがいいのかな、とか。

おみとおし

お前さ、今日……といいかけて、あ、という声が電話口から聞こえてきた。気まずい沈黙。お前バカだなーという声が聞こえた(ような気がした)。集まりがあることも誘われてないことも知ってるから別に。「用があったから」というと安心したように電話は切れた。

自由研究

君の好きなところと嫌いなところを思いつくだけ並べて、どうして君のことが気になるのかを書きだしてみた。写真も貼り付けて、下手な絵も描いて、それを全部まとめて綴りひもで綴じてみた。夏休みの宿題には出せないけれど、君のことをあきらめる口実になれ…

ヘビーローテーション

なにこれAKB? とヘッドフォンを奪って聴いてみたけれどいまいちわからない。会話も続かなくてうるせぇな、という顔をされたのでおとなしく返して寝たふりを始めてみた。小さく舌打ちが聞こえた。一緒に帰るのいやなのかな。

花火大会

花火大会に君を誘った。 ずっと前から考えてて、どっちにどう転んでもきっと後悔しないだろうという勝手な思い込みで君に声をかけた。 君は困ったような顔ですこし考えて「ごめんね、友達と行く約束をしてるから」と言った。やっぱりな、と思った。 それはそ…

文学フリマの申し込みが始まっていた

どこかで申し込むぞ! などと高らかに宣言したものの。 実は勝手がわかっていないのと、そもそも出してなにするのさという根本的な問題があって躊躇している。 というかたぶんこのままだと何もしない。さて、どうしよう。