Surface Pro3のペンが便利すぎて捗る

Surface Pro3の購入

購入したのは、一番お高いIntel i7/ 512GB。タイプカバーは紫にしました。

純正のMini Display Portはお高いので、Amazonで VicTsing Mini Display Port DP to DVI VGA HDMI TV AV HDTV Adapter cable 3 in1 を購入しました。一つでVGAとHDMI出力ができるのはよいですね。流石に、2画面に出力はできないのであしからず。

iPad用に購入したショルダーバッグが使えたのは嬉しい誤算でした。
Civ5をタッチパネルモードで遊んでみましたが、とてもよいですね。開始早々則天武后で山に囲まれた半島スタートという泣きそうな立地でしたが。

なぜSurface Pro3なのか

タブレットとして、第3世代iPadと、Nexus7(2013)を所有しています。
寝転がって使うにはNexus7が便利すぎて、iPadは卓上で動画を見たり、大きな画面でKindleを読むくらいにしか使っていません。
iPadは、少人数のディスカッションで資料を見せたり、ミーティングで手書きメモができたりと便利なのですが、マイクロソフトオフィスの表示がずれ、編集は先ず無理です。仕事の場合オフィスの編集のためノートPCが必須となるため、次第にiPadを持ち歩かなくなりました。遊びの場合はNexus 7の方がコンパクトで、文字入力なども優秀で、インテントもできるのでアプリ間の共有も快適ですし。

しかし、iPadのような画面の大きなタブレット自体は便利なので、以下の3点を満たすタブレットが欲しいなとずっと思っていました。つまり、以下の3点をはSurface Pro3でとても満足している事でもあります。

  1. マイクロソフトオフィスを使用できる
  2. 手書きでメモができる
  3. PDFや電子書籍が読みやすい画面

その点でSurfaceシリーズには興味があったのですがRTは正直今ひとつで、Pro2も悪くはないけども画面比が16対9のため、縦画面として利用すると縦に長すぎるなと躊躇していました。この点はVAIO Duoも同じで、16対9など縦長の画面比は電子書籍や論文の閲覧には不向きかなと感じています。その点、画面比が白銀比に近い3対2のPro3は待ち望んでいた形状でした。

使いこんではいませんが、Surface Pro3のおかげで、iPadで不満に思っていた点ををほぼ解消できそうです。手書きでのメモや電子書籍や書類の閲覧はSurface Pro3がメインになりそうです。卓上で動画を見るのも良さそうです。

不満点

とても満足しているのですが、先に不満点を述べておきます。

  1. カメラでマクロ撮影できない
  2. スリープ復帰後にWi-Fiが認識されない。

搭載されているカメラでマクロ撮影できないのはとても残念です。数十センチメートルの距離では全くピントが合いません。そもそもピントを合わせる機能がありません。
そのため、書類を撮影しても文字がボケてしまいます。折角、OneNoteにはカメラから書類を取り込む機能が用意されいるのに、全くその機能を生かせません。ビジネス向けを目指しているなら、なぜカメラにマクロ撮影を搭載しなかったのが理解できません、
カメラはSkype位にしか使用できないと割り切った方が良さそうです。書類を取りこむなら、スマホのスキャンアプリで撮影し転送した方が捗りそうです。


長いスリープから復帰するとWi-Fiが認識されないことがあります。デバイスマネージャーを確認すると、デバイスがそもそも存在していません。この場合再起動するしかWi-Fiを復帰できません。再起動自体は早いので、特に問題は無いないのですが困ったバグです。色々解決策を探しましたが現在の所、解決していません。Surface RTの頃からWi-Fi関連のバグらしく、カメラのマクロ撮影と合わせて、改善されないのは理解できない点です。

Surface Penが楽しい!

手書きメモができるアプリケーションとして、OneNoteとNote Anytimeがプリインストールされています。
ペンのお尻にある青いボタンをノックするとOneNoteが立ち上がり、二回ノックすると画面をキャプチャしOneNoteが立ち上がります。さっとメモを取るときなどはOneNoteをが便利です。
個人的には書き心地やペンの豊富さから、Note Anytimeの方が書いていて楽しいです。

以下がNote Anytimeで書いてみたサンプルです。
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ペンの書き味も気に入っています。画面に手を付けながら書けるのは本当によいですね。筆圧の感度についてはよく分かりませんが、画面がひずみそうになるほど強く押さないと最大感度にならないのは少々不安です。一般的なイラストを描くソフトならば、ソフト側で筆圧補正を検知できるので問題は無いと思いますが。


ちなみに、Surface Pro 3のペンのボタンからOneNote以外のアプリを起動する | 胃袋 において紹介される方法で別のアプリケーションを起動することはできます。ただし、OneNoteも一緒に立ち上がり、しかもデスクトップアプリにそか適用できませんが…。

タブレットで絵は描いたことは無いのですが、イラスト、マンガ制作ソフト CLIP STUDIO PAINT | CLIP STUDIO.NET の体験版を使って DQ5 - 「ミニ5主を簡単に描ける方法」/「幸宮チノ」の漫画 [pixiv] を参考にドラクエ5の主人公を描いてみました。

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タブレットで絵を描くのは初めてですが、チノ先生のおかげもあってドラクエ5の主人公が描けました。

電子書籍を読む

自炊した書籍を読むために Windows ストア の Windows 用 Pico Viewer アプリ を導入しました。画面が大きいので見開きでも大迫力です。
PDFに書き込みながら読むアプリとして、Drawboard PDF app for Windows in the Windows Store をインストールしました。二段カラムの英文も拡大すること無く読め、しかもブラウザや辞書をマルチタスクで利用できるのは本当に便利ですね。


Windows8アプリにKindleはありますが、米国用のため日本のKindleは読むことができません。Windowsに対応した電子書籍販売ストアとして、BOOK☆WALKER や eBookJapan に 紀伊國屋書店の電子書籍アプリKinoppy などがあるのですが、私はこれまでにKindleで購入していたので、WindowsでもKindleが読みたい。そこで Kindleを利用するためにAndroidエミュレータを導入してみました。
Googleで検索すると出て来る、BlueStacks と Genymotion を試してみました。

BlueStacks はインストールするだけでセットアップが完了しますが、Kindleは重くて実用に耐えられるレベルではありませんでした。
Genymotion は仮想デバイスをセットアップし、仮想デバイスにGoogle Playをインストールする必要があり、導入は大変ですがKindleは比較的スムーズでした。ファイルサイズの大きい、ガンダムオリジンをだとやや引っかかりますが、個人的には気にはならないかなと。ファイルサイズが小さければ、殆ど違和感はありませんでした。フルスクリーン表示にするとかなり大きな画面で楽しむことができます。

文字入力

タイプカバーはあまり期待していなかったのですが、きちんと打刻感があってよいですね。あぐらをかき、膝に置いて180度開いた状態で使うとかなり便利ですね。ただ、カーソルの上下ボタンが小さいのが不満です。結構な力で押し込まないと、認識してくれないのも減点ですね。


手書き入力も精度がかなり高いです。PCに慣れすぎて漢字を忘れているし、キーボードの方が早く入力できますけど。
ソフトウェアキーボードもそれなりに出来がよく感じました。幅が広く、キックスタンドで角度を付けられるのが打ちやすい理由でしょう。Ctrlキーがあるので、ショートカットキーが使えて便利です。
フリック入力もできますが、反応が遅くATOKも使えないので、実用には耐えられないかなと。かなのテンキーのみをフローティングできないのも残念です。
試しに、Windows 8 タブレット用 ソフトウェア左手キーボード TouchKey - 幻影の都 を導入しました。フローティングでき、入力に不満は無かったのですがデスクトップアプリにしか対応してないのが残念です。これは、Windows8の仕様なのでマイクロソフトの問題ですが。

発熱と、それに伴うパフォーマンスの低下に関して

Surface Pro3は発熱の問題が取りざたされていますが、個人的にはそこまで大きな問題だとは感じていません。本体右側の画面裏は特に熱くなりますす。体幹で40、50度くらいでしょうか。手で持つには辛い熱さです。私は卓上で使用するか、膝に置く場合もキックスタンドを開いて置くことが多いので、発熱に関してはあまり気になりません。
そもそも、発熱は軽いガジェットにはつきものだと思います。VAIO Zなどもハイパフォーマンスで回していると、ファンの出口からとても熱い排気が出てきます、膝には置けないほど熱くなります。その点、Surface Pro3はラップトップモードで使用していると、膝に直接本体が触れることがないので、通常のクラムシェル型よりも熱が伝わりにくいとも言えます。
発熱に関しては、負荷のかかる処理をしてるときは、Surface Pro3もiPhoneやiPadにNexus7など、どれも似たようなものかなぁと思いますね。


発熱によるパフォーマンスの低下を確認するため、ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 を試してみました。
Surface Pro 3徹底検証(1):「Surface Pro 3」に死角ありか?――パフォーマンス、スタミナ、発熱、騒音をテスト (3/5) - ITmedia PC USER において発熱によりスコアが30%も低下することが報告されていたので、私も5回連続で計測してみました。

Surface Pro3 i7/512GB
F14ベンチを高品質(ノートPC)、1280×720px、フルスクリーン、室温25度付近で実行
1回目 2308
2回目 2180
3回目 2138
4回目 2106
5回目 2038
連続5回で10%程度のスコア低下が見られた。

連続使用でスコアは大きくは減少しませんでしたが、スペック的にもう少々高いスコアが出ても良いんじゃないかな?という気はしますね。ドラクエ10は、標準品、1280×720のフルスクリーンで5000前後のスコアでした。


室温などの環境の違いにもよるでしょうが、大きなパフォーマンスの低下は見られませんでした。ただ、種々のレビューを読んだ限りでは、発熱にかぎらず、無線LANの調子や、ペンの具合など、個体差がかなりあるように感じられます。私の場合はパフォーマンスに関しては当たりの個体ですが、無線LANは外れのようです。

微妙に困っていること

微妙に困っていることもあります。

  1. ペンの置き場所
  2. Windows 8版のChromeでテキストを選択できない

ペンの置き場所には未だに悩んでいます。タイプカバーにホルダーを付けることが想定されているのでしょうが、私の運用ではタイプカバーを持ち歩かない事があるため本体にホルダーを付けた方がよいのですが、すると本体右上につけるしかありません。少々邪魔だなぁと。

Windows 8版のChromeでテキストを選択できないのは、Surface Pro3といよりも、Windows 8とChromeの問題なのですが、ChromeをWindows 8モードで立ち上げるとタッチやペンでテキストが選択できません。デスクトップモードで使えば問題ないのですけど。
IEならば、Windows 8モードでもテキストの選択が可能ですが、その場合はIEを常用のブラウザにしなければなりません。通常のブラウザに設定しなくても、スタート画面からはWindows 8モード、デスクトップからはデスクトップモードで開けばいいのにと。

まとめ

PC+iPadと考えていたので満足しています。Windows8アプリは充実していませんが、デスクトップアプリが使えるのは大きいです。それ故にWindows8への参入が少ないのでしょうが。

気に入っている点

  1. 画面が大きく、白銀比に近い近い3対2なので電子書籍が読みやすい
  2. マイクロソフトオフィスが使える
  3. 手書きでのメモが捗る
  4. キックスタンドと画面の広さのおかげでソフトウェアキーボードもの使い勝手も良い

とにかく、ペンが楽しいですね。ペンタブを使ったことが無い人の方が違和感が少ないかもしれません。

不満点は

  1. カメラがマクロ撮影に対応しておらず、書類が取り込めない
  2. 無線LANの不具合など細かなバグがあり調整不足を感じる

スリープ復帰後にWi-Fiを認識しないのは、とても困る分けでは無いのですが、その他細かな調整がなされてないのが目につくのが気になります。
カメラがマクロ撮影に対応してないのも、細かな所に気配りが足りない点で、マイクロソフトらしいなとは感じます。