桃の節句の3月3日。
全国各地で雛祭が行われる日ですね。
京都市東山区の三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)でも、春桃会(もものほうえ)が行われました。
普段は拝観料が必要な三十三間堂ですが、春桃会の日は無料で参拝できます。
ということで、私も3月3日に三十三間堂を訪れました。
十一面千手千眼観世音
三十三間堂の最寄り駅は、京阪電車の七条駅です。
駅から東に5分も歩けば、三十三間堂に到着します。
入り口の普門閣には、春桃会の案内が出ており、「本日無料公開」と記載されていました。
ちなみに三十三間堂は、新成人が通し矢を行う大的大会の日も無料で拝観できますよ。
門をくぐり、本堂に向かいます。
玄関で靴を脱ぎ本堂の中へ。
堂内には、1,001体もの観音さまがずらっとお並びです。
三十三間堂の観音さまは、正式には十一面千手千眼観世音といい、ひとつとして同じ顔の観音さまはいらっしゃいません。
堂内の中央には、大きな観音さまがいらっしゃいます。
観音さまとつながった紐が賽銭箱の上に吊るされていたので、この紐に触れてお参り。
これで観音さまとご縁を結べたでしょう。
たくさんの観音さまが建ち並ぶ前面には二十八部衆の像もあり、また、堂内の左右には風神と雷神の像も安置されています。
堂内の一番南側に仮設と思われる階段があり、その上から見渡す堂内は圧巻でしたよ。
この階段のようなものは東風壇(こちだん)というそうです。
観音さまの後ろ側の廊下には、様々な展示物があります。
これらの展示物を見ながらゆっくりと進み、そして、再び玄関に戻ってきました。
なお、春桃会では、女性限定で桃のお守りが500円で授与されていましたよ。
境内を散策
本堂から出て境内を散策しましょう。
この日は、参拝者がたくさん訪れており、昼食処も出ていました。
昼食処の後ろには池があります。
池の周囲には桜がたくさん植えられていますが、まだほとんどが枝だけの状態。
早咲きの河津桜は開花していましたが、1分咲きです。
池の周囲には、桜の他に椿も植えられています。
椿は、全体的に見ごろでした。
法然塔の近くの椿も満開です。
元久元年(1204年)3月に土御門天皇が後白河法皇の13回忌を行った際、請いを受けた法然が音曲に秀でた僧を伴って六時礼賛(ろくじらいさん)を修しました。
法然塔は、その遺跡で、いまも参拝する方がいるそうですよ。
本堂の東側には寄席会場が設けられていました。
ここでは、京都女子大学落語研究会と天台宗僧侶で落語家の鶴の団姫(まるこ)師の寄席が行われます。
私が参拝した時は、まだ寄席の時間になっていなかったので、何も行われていませんでした。
境内の東側の塀に設けられた廻廊。
全体的に鮮やかな朱色で装飾されており、雅であります。
本堂の西側にやってきました。
ここは通し矢の射場(しゃじょう)として使われます。
大的大会もここで行われます。
白色の枝垂れ梅が咲いていました。
まだ咲き始めて間もないようで、2分咲き程度でした。
それでも、花が咲いているだけで華やかになるものです。
真っ黒の本堂だけだと、何やら工場のようです。
本堂の三十三間堂は、今は真っ黒ですが、昔は丹塗りされていたそうです。
先ほど見た東側の塀の廻廊のような朱色だったのでしょうか。
丹塗りされた三十三間堂も見てみたいですが、修繕工事の際に再び丹塗りされるのかどうかはわかりません。
本堂の西側でも、河津桜が咲き始めていました。
春はすぐそこまでやって来てますね。
なお、三十三間堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。