日々の生活の中で、最も大切と言って良いくらい重要なのが仕事ですよね。
仕事がうまくいけば、衣食住に関しては、大体何とかなるものです。
逆に仕事がイマイチだと、何となく充実感がなくなり、毎日の生活がもうひとつ楽しくなかったりします。
だから、毎日の生活を充実させるには、仕事がうまくいくことが大切です。
と言うことで、今回の記事では、京都の商売繁盛のご利益がある神社を10ヶ所紹介します。
1.伏見稲荷大社
京都で最も有名な商売繁盛の神社と言えば、伏見区の伏見稲荷大社です。
伏見稲荷大社の創建は平安時代以前の和同4年(711年)2月初午の日とされ、秦伊呂具(はたのいろぐ)が弓矢の的にした餅が白鳥になって山の峰に稲を生やしたことから稲生(いなり)となり、やがて稲荷と変化したと伝えられています。
祭神の宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)は、五穀豊穣の神さまとして崇敬され、後に商売繁盛の神さまとして崇められるようになりました。
そのため、毎年、元日になるとたくさんの人が、商売繁盛を祈願するために伏見稲荷大社に訪れます。
2月初午の日にも、初午大祭が催され、商売繁盛を願う参拝者で境内は賑わい、縁起物の「しるしの杉」を授かることができます。
また、伏見稲荷大社と言えば、境内に多くの狐がいることでも有名です。
狐は、宇迦之御魂大神の神使とされており、五穀豊穣や商売繁盛に導いてくれると言われています。
伏見稲荷大社は、全国にある稲荷神社の総本社なので、商売繁盛を祈願するなら、まず最初に訪れたい神社ですね。
2.満足稲荷神社
2つ目に紹介するのは、左京区の満足稲荷神社です。
伏見稲荷大社と同じくお稲荷さんを祀る神社なので、商売繁盛のご利益を授けてくれます。
満足稲荷神社は、豊臣秀吉が伏見城の守護神として創建したのが始まりです。
秀吉が朝鮮出兵の前に稲荷神に戦勝祈願したところ、初戦は連戦連勝で大いに満足したことが社名の由来です。
後に伏見から左京区の当地に移されると、神社周辺が繁栄し、商家も繁盛したことから商売繁盛の神社として信仰されるようになりました。
現在の境内は狭いですが、豊臣秀吉も、そのご利益に満足したということですから、しっかりお参りすれば商売繁盛のご利益を授かれそうです。
周辺の東大路通沿いや三条通沿いの栄え方を見るだけで、今も満足稲荷神社のご利益がしっかりと表れているのがわかりますね。
3.御辰稲荷神社
3つ目は、左京区の御辰稲荷神社です。
江戸時代中期、新崇賢門院(しんすうけんもんいん)の夢枕に白狐が立ち、「御所の辰の方角(東南)の森に自分を祀るように」と告げられ、創建されたのが当社です。
祭神は、宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)、猿田彦神(さるたひこのかみ)、天宇受売神(あめのうずめのかみ)です。
「辰」が達成の「達」に通じることから、芸能上達や商売繁盛の神様として信仰されるようになりました。
小さな神社ですが、江戸時代から続いているので、商売繁盛のご利益を授かった方は多いことでしょう。
4.折上稲荷神社
4つ目もお稲荷さんです。
山科区に建つ折上稲荷神社は、他のお稲荷さんと同様に商売繁盛のご利益があるのですが、特に女性の守り神として信仰されています。
当社が建つ地は、和銅4年(711年)に稲荷大神が降り立った地で、伏見稲荷大社と共に最古の稲荷神と崇められています。
折上稲荷神社は伏見稲荷大社の東にあり、両社は一直線上に結ばれていることから、折上稲荷神社は伏見稲荷大社の奥の宮といわれ、強いご利益を授けてくれると伝えられています。
幕末、孝明天皇が女官の病気平癒を祈願し長命箸を奉納して以降、女性守護のお稲荷さんと呼ばれるようになりました。
また、当社を崇敬していた祇園の芸妓のお雪が、モルガンと結婚したことから働く女性の守り神として信仰されるようにもなりました。
境内には、1500年前に稲荷大神が降りた場所と伝わる稲荷塚もあり、お参りすると会社が倒産せず続くと信仰されています。
5.繁昌神社
5つ目は下京区に建つ繁昌神社です。
その名のとおり、商売繁盛のご利益があります。
繁昌神社は、全国で唯一の商売繁盛の神社だそうです。
祭神の市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)は、仏教では商売繁盛や諸芸上達の弁財天と同一視されているため、商売繁盛のご利益があると伝えられています。
また、もとは班女ノ社や半女ノ社と呼ばれており、班女と繁昌が同音のため繁昌神社に転訛したとも伝えられています。
全国唯一の繁昌神社ですから、お参りすれば、大いに商売繁盛のご利益を授けてもらえそうですね。
6.恵美須神社
6つ目は、東山区の恵美須神社です。
京都ゑびす神社とも呼ばれ、日本三大ゑびすのひとつです。
恵美須神は、海を守る漁業の神さまで、いつもめでたい鯛を抱えて福々しい笑顔を浮かべています。
出雲族と大和民族が対立した時には、血を流すことなく和合した平和を愛する神さまでもあり、むやみに殺生をしない釣りを好みます。
恵美須神は、釣った魚を物々交換で米に換えたとされ、商いの道を開いた神さまとしても知られています。
毎年1月10日に催される十日ゑびす大祭にお参りをすれば、大いに商売繁盛のご利益を授かれることでしょう。
また、二の鳥居に設置された籠に賽銭を投げ入れることができたら、きっと福がやって来てくれるはずです。
境内に祀られているえべっさんの満面の笑みを見るだけで、仕事がうまくいきそうな気がしますね。
境内には、財布塚と名刺塚もあるので、しっかり拝んでおきましょう。
なお、恵比須神社は、都七福神めぐりのひとつに数えられています。
7.松尾大社
7つ目は、西京区に建つ松尾大社(まつのおたいしゃ)です。
松尾大社は、お酒の神様として信仰されています。
創建したのは、伏見稲荷大社と同じ秦氏で、祭神として大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀っています。
大宝元年(701年)創建ということですから、京都の中でも最も古い神社の一つです。
秦氏は、酒造りを特技としていたと伝えられています。
そのため、酒造関係者が、商売繁盛を祈願するために奉納したたくさんの酒樽が境内に置かれています。
境内の霊泉「亀の井」の水を醸造の時に混ぜると酒が腐らないと伝えられていますよ。
お酒関係の仕事をしている方は、ぜひ、松尾大社に商売繁盛を祈願してください。
8.由岐神社
8つ目は、左京区の鞍馬寺の境内に建つ由岐神社です。
由岐神社は、交通安全や病気平癒などたくさんのご利益を授かることができます。
もちろん商売繁盛のご利益もあります。
祭神として祀られている大己貴命(おおなむちのみこと)は大黒さま、少彦名命(すくなひこなのみこと)はゑびすさまとして知られているので、大いに商売繁盛のご利益を期待できそうですね。
10月22日の鞍馬の火祭で有名な神社でもあります。
9.八坂神社
9つ目は東山区の八坂神社です。
八坂神社は、京都でも有名な神社で、商売繁盛だけでなく、厄除や縁結びのご利益もあります。
境内には、北向蛭子社があり、1月9日の祇園のえべっさんでは、午後3時から七福神を乗せた宝船が四条通を巡行します。
年の初めに祇園のえべっさんで、福を授かっておくと、その年の商売繁盛が期待できそうですね。
ちなみに大阪の今宮神社のえべっさんは、八坂神社の氏子が大阪の今宮に移住した際、この北向蛭子社の祭神を祀ったのが始まりで、毎年、祇園祭には幣帛が、大晦日には鯛が八坂神社に奉納されます。
10.車折神社
最後に紹介するのは、右京区の車折神社(くるまざきじんじゃ)です。
車折神社の祭神は、高倉天皇に学問を教えていた清原頼業(きよはらのよりなり)です。
そのため、車折神社は、学業成就のご利益を授けてくれる神様として信仰されていますが、商売繁盛のご利益もあります。
境内にある八百万神社(やおよろずじんじゃ)は、八百万の神々の広大なつながり(ネットワーク)にあやかり、人脈拡大のご利益を授かれると信仰されています。
商売には人脈も大切ですから、八百万神社にも、人脈が広がるようにお願いしておきたいですね。
また、社務所で授かれる祈念神石を肌身離さず持っていると願い事が叶うとも伝えられています。
願い事が叶った際は、自宅や山や川などで倍の数の石を拾ってお礼の言葉を書き、本殿前に納めましょう。
以上、京都にある商売繁盛の神社を10ヶ所紹介しました。
この他にも京都には、商売繁盛のご利益を授けてくれる神社がたくさんありますが、まずは、伏見稲荷大社のような有名な神社に参拝すると良いのではないでしょうか。